NCP ConfigMap で、パーシステンス設定にパラメータ l4_persistence と l7_persistence を指定できます。
レイヤー 4 パーシステンスに使用可能なオプションは、送信元 IP アドレスです。レイヤー 7 パーシステンスに使用可能なオプションは、Cookie と送信元 IP アドレスです。デフォルトは
<None> です。次はその例です。
# Choice of persistence type for ingress traffic through L7 Loadbalancer. # Accepted values: # 'cookie' # 'source_ip' l7_persistence = cookie # Choice of persistence type for ingress traffic through L4 Loadbalancer. # Accepted values: # 'source_ip' l4_persistence = source_ip
レイヤー 7 パーシステンスでは、Cookie の名前も指定できます。
# Specify a custom cookie name for NSX default LB when l7_persistence type # is set to cookie. It has no effect if l7_persistence is not set. #cookie_name = <None>
Kubernetes LoadBalancer サービスの場合は、サービス仕様に sessionAffinity を指定して、グローバル レイヤー 4 のパーシステンスがオフの場合、つまり l4_persistence が <None> に設定されている場合のサービスのパーシステンス動作を構成することもできます。l4_persistence が source_ip に設定されている場合、サービスのパーシステンス タイムアウトをカスタマイズするために、サービス仕様の sessionAffinity を使用できます。デフォルトのレイヤー 4 のパーシステンス タイムアウトは 10,800 秒です。これは、サービスの Kubernetes ドキュメントに指定されているものと同じです(https://kubernetes.io/docs/concepts/services-networking/serviceを参照)。デフォルトのパーシステンス タイムアウトが設定されているサービスはすべて、同じ NSX ロード バランサのパーシステンス プロファイルを共有します。デフォルト以外のパーシステンス タイムアウトを使用して、各サービスに専用プロファイルが作成されます。
注: Ingress のバックエンド サービスが LoadBalancer タイプのサービスである場合、サービスのレイヤー 4 仮想サーバと Ingress のレイヤー 7 仮想サーバに異なるパーシステンスを設定することはできません。たとえば、レイヤー 4 に
source_ip、レイヤー 7 に
cookie を設定することはできません。このようなシナリオでは、両方の仮想サーバのパーシステンス設定を同じ(
source_ip、
cookie、または
None)にするか、1 つを
None(その他の設定は
source_ip または
cookie)にする必要があります。シナリオの例:
apiVersion: extensions/v1beta1 kind: Ingress metadata: name: cafe-ingress spec: rules: - host: cafe.example.com http: paths: - path: /tea backend: serviceName: tea-svc servicePort: 80 ----- apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: tea-svc <==== same as the Ingress backend above labels: app: tea spec: ports: - port: 80 targetPort: 80 protocol: TCP name: tcp selector: app: tea type: LoadBalancer