vCenter Server の各クラスタ レベルにネットワーク インフラストラクチャ コンポーネントをインストールし、ネットワーク仮想化環境の準備を行う必要があります。これにより、必要なソフトウェアがクラスタ内のすべてのホストにインストールされ、仮想ワイヤーから NSX 論理スイッチに変更されます。このプロセスで、クラスタ内の各ホストはソフトウェアの更新を受け取り、再起動されます。
環境内で仮想ワイヤーがある場合は、NSX Manager へのアップグレード後にホスト クラスタを更新する必要があります。
データ センターのメンテナンス期間中にホスト クラスタを更新することをお勧めします。
DRS が有効である場合、ホストの退避の進捗、メンテナンス モードに入るホスト、およびホストの再起動を監視します。DRS が無効、あるいは手動モードである場合、ホストの退避と再起動は手動で実行する必要があります。ホストの準備中に、警告が発生する場合があり、警告のアイコンをクリックして表示できます。必要な場合は、[解決 (Resolve)] をクリックします。
アップグレードの進行中は、いずれのサービスまたはコンポーネントについてもデプロイ、アップグレード、またはアンインストールを実行しないでください。
vCloud Networking and Security で作成された VTEP は、DHCP または手動で割り当てられた IP アドレスを使用します。IP アドレス プールは使用しません。
前提条件
vShield Manager が NSX Manager にアップグレードされていることを確認します。
[ホストの準備] タブの [VXLAN] 列で、[有効 (Enabled)] と表示されていることを確認します。
すべてのホストの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を解決できることを確認します。
DRS が無効な場合は、アップグレードを開始する前に、手動で仮想マシンのパワーオフまたは vMotion を実行します。
DRS が有効な場合は、実行中の仮想マシンは、ホスト クラスタのアップグレード中に自動的に移動されます。アップグレードを開始する前に、環境内で DRS が機能できることを確認します。
ホスト クラスタで DRS が有効になっていることを確認します。
vMotion が正しく機能していることを確認します。
ホストと vCenter Server の接続状態を確認します。
各ホスト クラスタに、少なくとも 3 台の ESXi ホストがあることを確認します。1 台または 2 台のホストを持つホスト クラスタでは、NSX のアップグレード中に、DRS のアドミッション コントロールの問題が発生することがあります。NSX を正しくアップグレードするため、各ホスト クラスタに少なくとも 3 台のホストを含めることをお勧めします。クラスタに含まれるホストが 3 台より少ない場合は、ホストを手動で退避させることが推奨されます。
手順
タスクの結果
5.5 インフラストラクチャ内のすべての仮想ワイヤーの名前が NSX 論理スイッチに変更され、クラスタの [VXLAN] 列に [有効 (Enabled)] と表示されます。
[ホストの準備] タブの [VXLAN] 列に [有効 (Enabled)] と表示されていることを確認します。
クラスタが更新されると、[インストールの状態 (Installation Status)] 列に更新が完了したソフトウェア バージョンが表示されます。
ホストの更新を確認するには、クラスタ内のホストのいずれかにログインして esxcli software vib list | grep esx コマンドを実行します。次の VIB が正しいバージョンに更新されたことを確認します。
esx-vsip
esx-vxlan
NSX 6.2 では、esx-dvfilter-switch-security VIB は、esx-vxlan VIB の中に組み込まれています。
ホストのアップグレードに失敗した場合は、次のトラブルシューティング手順を実行します。
vCenter Server の ESX Agent Manager で、アラートおよびエラーを確認します。
ホストにログインし、/var/log/esxupdate.log ログ ファイルで最近のアラートとエラーを確認します。
DNS と NTP がホストに設定されていることを確認します。