使用する NSX VIB は、ホストにインストールされている ESXi のバージョンによって異なります。ESXi をアップグレードする場合、新しい ESXi バージョンに対応した適切な NSX VIB を新しくインストールする必要があります。

重要:

アップグレード プロセスでは、ホストをメンテナンス モードにしておく必要があります。これは、アップグレードが完了するまで、DRS または vMotion によるホストへの仮想マシンの移行を防止するためです。

前提条件

  • VMware 製品の相互運用性マトリックスで、該当する NSX インストール環境と互換性のある vSphere と ESXi のバージョンを確認してください。http://www.vmware.com/resources/compatibility/sim/interop_matrix.phpを参照してください。

  • vSphere のアップグレードの詳細な手順については、『vSphere アップグレード ガイド』と『VMware vSphere Update Manager のインストールと管理ガイド』を含む、該当するバージョンの vSphere のドキュメントをお読みください。

  • Platform Services Controller および vCenter Server システムが新しい vSphere バージョンにアップグレードされていることを確認します。

  • すべてのホストの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を解決できることを確認します。

  • DRS が無効な場合は、アップグレードを開始する前に、手動で仮想マシンのパワーオフまたは vMotion を実行します。

  • DRS が有効な場合は、実行中の仮想マシンは、ホスト クラスタのアップグレード中に自動的に移動されます。アップグレードを開始する前に、環境内で DRS が機能できることを確認します。

    • ホスト クラスタで DRS が有効であることを確認します。

    • vMotion が正しく機能することを確認します。

    • ホストと vCenter Server の接続状態を確認します。

    • 各ホスト クラスタに、少なくとも 3 台の ESXi ホストがあることを確認します。1 台または 2 台のホストを持つホスト クラスタでは、NSX のアップグレード中に、DRS のアドミッション コントロールの問題が発生することがあります。NSX を正しくアップグレードするため、各ホスト クラスタに少なくとも 3 台のホストを含めることをお勧めします。クラスタに含まれるホストが 3 台より少ない場合は、ホストを手動で退避させることが推奨されます。

    • ホストが 2 ~ 3 台の小規模クラスタで、特定の仮想マシンを個別のホストに配置することを指示する非アフィニティ ルールを作成している場合、これらのルールにより、アップグレード中の DRS による仮想マシンの移行が阻止される場合があります。クラスタにホストを追加するか、アップグレード中に非アフィニティ ルールを無効にして、アップグレードの完了後に非アフィニティ ルールを再度有効にします。非アフィニティ ルールを無効にするには、[ホストおよびクラスタ (Hosts and Clusters)] > [Cluster] > [管理 (Manage)] > [設定 (Settings)] > [仮想マシン/ホスト ルール (VM/Host Rules)] の順に移動します。ルールを編集して [ルールの有効化 (Enable rule)] の選択を解除します。

手順

アップグレードが必要なホストごとに、次の手順を行います。
  1. ホストをメンテナンス モードに切り替えます。

    クラスタで DRS が有効になっている場合、DRS は仮想マシンをその他のホストに移行しようとします。何らかの理由で DRS が失敗した場合、仮想マシンを手動で移行してから、ホストをメンテナンス モードに切り替える必要があります。

  2. ホスト上の ESXi をアップグレードします。

    ESXi のアップグレードが完了したら、ホストを再起動します。

  3. 再起動後、ホストのステータスが [未接続] の場合はホストを接続します。ホストを右クリックし、[接続 (Connection)] > [接続 (Connect)] の順に選択します。
  4. [Networking and Security (Networking & Security)] > [インストール手順 (Installation)] > [ホストの準備 (Host Preparation)] の順に移動します。
  5. ESXi をアップグレードしたホストを選択します。[インストール ステータス] に [準備ができていません (Not Ready)] と表示されています。
  6. [アクション (Actions)] > [解決 (Resolve)] の順にクリックして NSX VIB のアップデートを完了します。

    NSX VIB がホスト上でアップデートされ、ホストが再起動します。

  7. ホストの再起動が完了したら、メンテナンス モードを終了します。

タスクの結果

VIB が更新されていることを確認するには、ホストのコマンド ラインにアクセスし、esxcli software vib list | grep esx-v コマンドを発行します。VIB バージョンの最初の部分に、対応する ESXi のバージョンが表示されます。たとえば、ESXi 5.5 から ESXi 6.0 にアップグレードする前は、次のようになります。

[root@host-1:~] esxcli software vib list | grep esx-v
esx-vsip    5.5.0-0.0.XXXXXXX    VMware  VMwareCertified   2017-01-23
esx-vxlan   5.5.0-0.0.XXXXXXX    VMware  VMwareCertified   2017-01-23

ESXi 6.0 にアップグレードした後は、次のようになります。

[root@host-1:~] esxcli software vib list | grep esx-v
esx-vsip    6.0.0-0.0.XXXXXXX    VMware  VMwareCertified   2017-01-23
esx-vxlan   6.0.0-0.0.XXXXXXX    VMware  VMwareCertified   2017-01-23