強制同期の後、NSX Edge サービスが期待どおりに動作しない場合は、NSX Edge インスタンスを再デプロイできます。
注: 再デプロイには、サービスの停止が必要です。まず、強制同期を適用し、問題が解決されているかどうか確認します。Edge のテクニカル サポート バンドルをダウンロードして、問題のトラブルシューティングを行うことをおすすめします。問題が解決しない場合は、再度デプロイを行います。
NSX Edge インスタンスの再デプロイでは、次のタスクが実行されます。
- Edge アプライアンスが削除され、最新の設定が適用され、新たにデプロイされます。
- コントローラから分散論理ルーターが削除された後、最新の設定が適用され、再作成されます。
- ホストの分散論理ルーター インスタンスが削除された後、最新の設定が適用され、再作成されます。
グレースフル リスタートが有効になっていない場合、OSPF の隣接関係は再デプロイ中に取り消されます。
Edge の再デプロイ時のトラフィック損失を防止するには、次の方法が役立ちます。
- OSPF または BGP タイマーの値が大きく、分散論理ルーター (DLR) と Edge サービス ゲートウェイ (ESG) の両方で高可用性 (HA) が有効になっている場合は、グレースフル リスタートを有効にします。
- HA の DLR が複数の ESG (ECMP) とピアリングされている場合は、OSPF または BGP タイマーにアグレッシブな値を設定し、フローティング スタティック ルートを使用します。
重要: Cross-vCenter NSX 環境では、まず、プライマリ NSX Manager に
NSX Edge インスタンスを再デプロイする必要があります。完了後、セカンダリ NSX Manager に
NSX Edge インスタンスに再デプロイします。プライマリとセカンダリの両方の NSX Manager に
NSX Edge インスタンスを再デプロイする必要があります。
前提条件
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再デプロイ中に NSX Edge Services Gateway アプライアンスを追加でデプロイするため、十分なリソースがホストにあることを確認します。各サイズの NSX Edge で必要とされるリソースについては、 NSX Data Center for vSphere のシステム要件を参照してください。
- 単一の NSX Edge インスタンスの場合、パワーオン状態の NSX Edge アプライアンスが、再デプロイ中に 2 台存在することになります。
- 高可用性が有効な NSX Edge インスタンスの場合は、2 台の新しいアプライアンスをデプロイしてから、2 台の古いアプライアンスと置き換えます。つまり、パワーオン状態のフルサイズの NSX Edge アプライアンスが、NSX Edge のアップグレード中に 4 台存在することになります。NSX Edge の再デプロイが完了すると、どちらかの高可用性アプライアンスがアクティブになります。
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設定した場所にリストされたホスト クラスタと、NSX Edge アプライアンスの再デプロイ用の配置場所が、NSX 用に準備されていることと、メッセージング インフラストラクチャのステータスが正常であることを確認してください。
NSX Edge アプライアンス用に設定した場所と実際の配置場所にリストされたホスト クラスタが、NSX 用に準備されていることと、メッセージング インフラストラクチャのステータスが正常であることを確認する必要があります。 ステータスが緑色の場合、ホストは NSX Manager との通信に VIX ではなくメッセージング インフラストラクチャを使用しています。
NSX Edge アプライアンスの作成後にクラスタが削除された場合など、設定した場所が使用できない場合には、実際の配置場所のみを確認します。- GET https://NSX-Manager-IP-Address/api/4.0/edges/{edgeId}/appliances API 要求を使用して、最初に設定した場所の ID (configuredResourcePool > id) と現在の場所 (resourcePoolId) を確認します。
GET https://NSX-Manager-IP-Address/api/2.0/nwfabric/status?resource={resourceId}
API 要求を使用して、これらのクラスタのホスト準備ステータスとメッセージング インフラストラクチャのステータスを検索します。resourceId は、前の手順で確認した NSX Edge アプライアンス設定場所と実際の配置場所を表す ID です。- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
<nwFabricFeatureStatus> <featureId>com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep</featureId> <featureVersion>6.3.1.5124716</featureVersion> <updateAvailable>false</updateAvailable> <status>GREEN</status> <installed>true</installed> <enabled>true</enabled> <allowConfiguration>false</allowConfiguration> </nwFabricFeatureStatus>
- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.messagingInfra の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
<nwFabricFeatureStatus> <featureId>com.vmware.vshield.vsm.messagingInfra</featureId> <updateAvailable>false</updateAvailable <status>GREEN</status> <installed>true</installed> <enabled>true</enabled> <allowConfiguration>false</allowConfiguration> </nwFabricFeatureStatus>
- 応答本文の com.vmware.vshield.vsm.nwfabric.hostPrep の featureId に対応するステータスを確認します。ステータスは正常である必要があります。
ホストが NSX 用に準備されていない場合は、次の操作を行います。- の順に移動し、NSX 用にホストを準備します。
- メッセージング インフラストラクチャのステータスが「正常」であることを確認します。
- ホストに NSX Edge を再デプロイします。
手順
結果
注: 次の場合に、再デプロイでは問題が解決しない場合があります。
- NSX Edge をインストールしたリソース プールが vCenter Server インベントリ内に存在しないか、その MoId(管理オブジェクト ID)が変更された。
- NSX Edge をインストールしたデータストアが破損したか、アンマウントされたか、アクセス不能になった。
- NSX Edge インターフェイスが接続されている DV ポート グループが vCenter Server インベントリ内に存在しないか、その MoId(vCenter Server 内の識別子)が変更された。
NSX Edge で FIPS モードが有効のときに問題が発生した場合、NSX Manager では、NSX Edge の再デプロイはできません。Edge を再デプロイする代わりに、インフラストラクチャで発生している通信エラーの問題を解決する必要があります。