Service Composer から作成されたすべてのファイアウォール ルールの適用先を、分散ファイアウォールまたはポリシーのセキュリティ グループに設定できます。デフォルトでは、適用先は分散ファイアウォールに設定されています。
Service Composer ファイアウォール ルールの適用先が分散ファイアウォールに設定されているとき、ルールは分散ファイアウォールがインストールされているすべてのクラスタに適用されます。ファイアウォール ルールがポリシーのセキュリティ グループに適用されるように設定されている場合は、ファイアウォール ルールをより詳細に制御できます。ただし、場合によっては、複数のセキュリティ ポリシーまたはファイアウォール ルールが必要になります。
手順
例: 適用先の動作
ここに例として示すシナリオでは、サービスに対するファイアウォール ルールのデフォルト アクションが「ブロック」に設定されています。セキュリティ グループは「web-servers」と「app-servers」の 2 種類あり、それぞれ仮想マシンが含まれます。次のファイアウォール ルールを含むセキュリティ ポリシー allow-ssh-from-web を作成し、これをセキュリティ グループの「app-servers」に適用します。
- 名前:allow-ssh-from-web
- 送信元:web-servers
- 宛先:ポリシーのセキュリティ グループ
- サービス:ssh
- アクション:許可
ファイアウォール ルールが分散ファイアウォールに適用される場合は、セキュリティ グループ「web-servers」の仮想マシンからセキュリティ グループ「app-servers」の仮想マシンに対して SSL 通信を使用できます。
ファイアウォール ルールがポリシーのセキュリティ グループに適用される場合は、「app-servers」へのトラフィックがブロックされるため、SSL 通信を使用できません。「app-servers」への SSL 通信を許可するための追加のセキュリティ ポリシーを作成して、このポリシーをセキュリティ グループ「web-servers」に適用する必要があります。
- 名前:allow-ssh-to-app
- 送信元:ポリシーのセキュリティ グループ
- 宛先:app-servers
- サービス:ssh
- アクション:許可