トレースフローが役立つシナリオには、以下のように複数のシナリオがあります。
トレースフローは以下のシナリオで役立ちます。
- 正確なトラフィックの経由パスを確認することによるネットワーク障害のトラブルシューティング
- リンクの使用率を確認することによるパフォーマンス監視
- ネットワークが本番環境にあるときの動作を確認することよるネットワーク計画
前提条件
- トレースフローの操作には、vCenter Server、NSX Manager、NSX Controller クラスタ、およびホスト上の netcpa ユーザー ワールド エージェント間の通信が必要です。
- トレースフローを期待どおりに動作させるには、コントローラ クラスタが接続され、健全な状態であることを確認します。
手順
- vSphere Web Client で、 の順に移動します。
- トラフィックのタイプ(ユニキャスト、マルチキャストまたは L2 ブロードキャスト)を選択します。
- 送信元の仮想マシン vNIC を選択します。
その仮想マシンが、トレースフローの実行元と同じ vCenter Server 上で管理されている場合、リストから仮想マシンと vNIC を選択できます。
注: 論理スイッチがマルチキャスト レプリケーション モードの場合、この論理スイッチに接続されている仮想マシンはリストに表示されないため、トレース フローの送信元または宛先として選択できません。
- ユニキャスト トレースフローの場合、宛先 vNIC 情報を入力します。
宛先として、ホスト、仮想マシン、分散論理ルーター、Edge Services Gateway などの NSX オーバーレイまたは NSX アンダーレイ内の任意のデバイスの vNIC を指定できます。宛先が VMware Tools の実行元の仮想マシンであり、トレースフローの実行元と同じ vCenter Server によって管理されている場合、リストから仮想マシンと vNIC を選択できます。
そうでない場合、宛先 IP アドレス(さらに、ユニキャスト レイヤー 2 トレースフローの場合は MAC アドレス)を入力する必要があります。この情報は、デバイス コンソール、または SSH セッション内のデバイス自体から収集できます。たとえば、このマシンが Linux 仮想マシンの場合、IP アドレスと MAC アドレスは、Linux ターミナルで ifconfig コマンドを実行することで取得できます。分散論理ルーターまたは Edge Services Gateway の場合、この情報は show interface CLI コマンドで収集できます。
- マルチキャスト トレースフローの場合、マルチキャスト グループ アドレスを入力します。
パケットは、MAC アドレスのみに基づいてスイッチされます。
IP パケットが有効であるためには、送信元 IP アドレスおよび宛先 IP アドレスの両方が必要です。マルチキャストの場合、MAC アドレスは IP アドレスから推定されます。
- レイヤー 2 ブロードキャスト トレースフローの場合、サブネットのプリフィックスの長さを入力します。
パケットは、MAC アドレスのみに基づいてスイッチされます。宛先の MAC アドレスは FF:FF:FF:FF:FF:FF です。
IP パケットがファイアウォール検査に有効であるためには、送信元 IP アドレスおよび宛先 IP アドレスの両方が必要です。
- その他の必須およびオプション設定を行います。
- [トレース (Trace)] をクリックします。