2 台以上の vCenter Server システムが存在する NSX 環境を統合管理できます。

以下の例のとおり、複数の vCenter Server システムが必要となる理由はさまざまです。
  • vCenter Server の拡張制限に対処するため
  • 専用の vCenter Server、または複数の vCenter Server を必要とする製品(Horizon View や Site Recovery Manager など)に対応するため
  • ビジネス ユニット、テナント、組織、または環境タイプなどで環境を分割するため

NSX Data Center for vSphere 6.2 以降では、プライマリ NSX Manager 上にユニバーサル オブジェクトを作成すると、それらのオブジェクトが環境内のすべての vCenter Server システムで同期されます。

Cross-vCenter NSX には以下の特長があります。
  • 論理ネットワーク範囲の拡大。Cross-vCenter 環境で同じ論理ネットワークが使用できるため、任意の vCenter Server システム上の任意のクラスタ上にある仮想マシンを同じ論理ネットワークに接続できます。
  • セキュリティ ポリシーの統合管理。ファイアウォール ルールが 1 か所で集中管理され、場所または vCenter Server システムに関係なく仮想マシンに適用されます。
  • Cross-vCenter や、論理スイッチをまたぐ Long Distance vMotion など、vSphere 6 でのモビリティ境界のサポート。
  • から 150ms RTT まで、マルチサイト環境のサポートの強化。これには、アクティブ/アクティブとアクティブ/パッシブの両方のデータセンターが含まれます。
Cross-vCenter NSX 環境には多くのメリットがあります。
  • ユニバーサル オブジェクトの統合管理。これにより、管理作業が軽減されます。
  • ワークロードのモビリティの向上。仮想マシンの再構成やファイアウォール ルールの変更を行わずに、vMotion を使用して vCenter Server 間で仮想マシンを移行できます。
  • マルチサイト機能およびディザスタ リカバリ機能の強化。
注: Cross-vCenter NSX 機能は、vSphere 6.0 以降でサポートされています。