デフォルトで、ルーターは同じプロトコルが稼動している他のルーターと経路を共有します。マルチプロトコル環境では、プロトコル間で経路を共有するために、ルート再配分を設定する必要があります。

そのネットワークの拒否基準を追加することで、インターフェイスをルート再配分から除外できます。NSX 6.2 以降では、分散論理ルーターの高可用性(管理)インターフェイスは自動的にルート再配分から除外されます。

手順

  1. vSphere Web Client にログインします。
  2. [ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [NSX Edge] の順にクリックします。
  3. NSX Edge をダブルクリックします。
  4. [管理 (Manage)] > [ルーティング (Routing)] > [ルート再配分 (Route Redistribution)] の順にクリックします。
  5. [ルート再配分ステータス (Route Redistribution Status)] の横にある [編集 (Edit)] をクリックします。
  6. ルート再配分を有効にするプロトコルを選択し、[OK] をクリックします。
  7. IP プリフィックスを追加します。
    IP プリフィックス リストのエントリは、順番に処理されます。
    1. [IP プリフィックス (IP Prefixes)] で、[追加 (Add)] をクリックします。
    2. ネットワークの名前と IP アドレスを入力します。
      「以下」(le) 修飾子または「以上」(ge) 修飾子を含めている場合を除き、入力した IP プリフィックスは正確に一致します。
    3. le と ge を一緒に使用すると、ルールに一致するプリフィックス長の範囲を指定できます。一致する最小プリフィックス長として IP プリフィックス ge を追加し、一致する最大プリフィックス長として IP プリフィックス le を追加できます。
      これら 2 つのオプションを個別に使用することも、組み合わせて使用することもできます。le と ge の値は、0 より大きく、32 より小さくする必要があります。ge 値は、le 値よりも大きくすることはできません。次に例を示します。
      • プリフィックスに 10.0.0.0/16 を指定し、le を 28 に設定すると、10.0.0.0/16 から 10.0.0.0/28 までのすべてのプリフィックスが再配分ルールに一致します。つまり、16 から 28 からまでのすべてのプリフィックス長に一致することになります。プリフィックス 10.0.2.0/24 が一致します。
      • プリフィックスに 10.0.0.0/16 を指定し、ge を 24 に設定すると、10.0.0.0/24 から 10.0.0.0/32 までのすべてのプリフィックスが再配分ルールに一致します。プリフィックス 10.0.0.16/28 が一致します。
      • ge を 24 に、le を 28 に設定すると、10.0.0.0/24 から 10.0.0.0/28 までのすべてのプリフィックスが再配分ルールに一致します。プリフィックス 10.0.0.32/27 が一致します。
    4. [追加 (Add)] または [OK] をクリックします。
  8. IP プリフィックスの再配分基準を指定します。
    1. [ルート再配分テーブル (Route Redistribution Table)] で、[追加 (Add)] をクリックします。
    2. [プリフィックス名 (Prefix Name)] で、以前に追加した IP プリフィックスを選択します。
    3. [ラーナー プロトコル (Learner Protocol)] で、他のプロトコルからルートを学習するプロトコルを選択します。
    4. [次のものからの学習を許可 (Allow Learning From)] で、ルートの学習元となるプロトコルを選択します。
    5. [アクション (Action)] で、再配分する正確なサブネットに [許可 (Permit)] を選択するか、[拒否 (Deny)] を選択します。
    6. [追加 (Add)] または [OK] をクリックします。
  9. [変更の発行 (Publish Changes)] をクリックします。