NSX では、スタンドアローンの L2VPN Edge アプライアンスで高可用性を無効にするには、2 つの方法があります。
L2VPN-Client-1 と L2VPN-Client-2 という 2 台のスタンドアローン L2VPN Edge アプライアンスを展開し、このアプライアンス間で高可用性を設定するとします。L2VPN-Client-1 がアクティブで、L2VPN-Client-2 がスタンバイのアプライアンスです。
1 つ目の方法では、次の手順に従って高可用性を無効にします。
- スタンバイ アプライアンス (L2-VPN-Client-2) を削除するか、直接パワーオフします。
- アクティブ アプライアンス (L2-VPN-Client-1) のコンソールにログインして、ha disable コマンドを実行します。
この方法のメリットは、高可用性のフェイルオーバーにかかる時間が最小になる点です。ただし、次のような制限があります。
- スタンバイ L2VPN アプライアンスは手動でパワーオフする必要があります。
- この方法では、2 台のアプライアンスがアクティブ状態になる可能性があります。たとえば、スタンバイ アプライアンスをパワーオフし忘れて起動したままにすると、両方の L2VPN アプライアンスがアクティブになる可能性があります。
2 つ目の方法では、次の手順に従って高可用性を無効にします。
- アクティブまたはスタンバイのいずれかの L2VPN アプライアンスを削除するか、パワーオフします。
- もう一方のアプライアンスのコンソールにログインして ha disable コマンドを実行し、このアプライアンスの高可用性機能を無効にします。
2 つ目の方法でも、高可用性のフェイルオーバーにかかる時間は最小になります。ただし、次のような制限があります。
- L2VPN アプライアンスを手動でパワーオフする必要があります。
- この方法でも、2 台のアプライアンスがアクティブ状態になる可能性があります。たとえば、アプライアンスをパワーオフし忘れて起動したままにすると、両方の L2VPN アプライアンスがアクティブになる可能性があります。
- 高可用性のフェールオーバーでは、スタンバイ アプライアンスがすぐにアクティブにならないことがあるため、アクティブなアプライアンスを削除するとサービスが中断します。