DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) リレーを使用すると、環境で IP アドレス管理を中断することなく、NSX 内から既存の DHCP インフラストラクチャを活用することが可能になります。DHCP メッセージは、仮想マシンから、物理環境にある指定された DHCP サーバにリレーされます。これにより、NSX 内の IP アドレスが他の環境の IP アドレスと同期した状態を維持できます。
DHCP は分散論理ルーター ポートに適用され、複数の DHCP サーバがリストされる可能性があります。要求は、リストされたすべてのサーバに送信されます。DHCP 要求がクライアントからリレーされている間に、ゲートウェイ IP アドレスがその要求に追加されます。外部の DHCP サーバは、このゲートウェイ アドレスを使用してプールを照合し、要求に対する IP アドレスを割り当てます。ゲートウェイ アドレスは、リレーが実行されている NSX ポートのサブネットに属している必要があります。
複数の IP アドレスドメインをサポートするために、論理スイッチごとに異なる DHCP サーバを指定し、分散論理ルーターごとに複数の DHCP サーバを設定することができます。
DHCP サーバでプールおよびバインドを設定する場合、リレーされるクエリのプール/バインドのサブネット マスクが DHCP リレーのインターフェイスと同じであることを確認してください。サブネット マスク情報は、仮想マシンと DHCP サービスを提供する Edge の間で分散論理ルーターが DHCP リレーとして機能しているときに、API で提供する必要があります。このサブネット マスクは、分散論理ルーターの仮想マシンのゲートウェイ インターフェイスで設定したものと一致する必要があります。
- DHCP リレーでは、重複する IP アドレス空間はサポートしません(オプション 82)。
- DHCP リレーと DHCP サービスを 1 つのポート/vNIC で同時に実行することはできません。ポート上でリレー エージェントが設定されている場合、DHCP プールをこのポートのサブネットに設定することはできません。