ユニバーサル セグメント ID プールでは、論理ネットワーク セグメントの構築時に使用する範囲を指定します。Cross-vCenter NSX 環境では、すべてのセカンダリ NSX Manager でユニバーサル論理スイッチの VXLAN ネットワーク識別子 (VNI) が一致するように、一意のユニバーサル セグメント ID プールが使用されます。

ユニバーサル セグメント ID プールは、プライマリ NSX Manager で一度定義されると、セカンダリ NSX Manager と同期されます。セグメント ID 範囲は、Cross-vCenter NSX デプロイで使用するすべての NSX Manager で一意である必要があります。次の例では、今後のスケーラビリティを確保するために、上位の範囲が使用されています。

各セグメント ID プールのサイズを決める場合、セグメント ID 範囲によって、作成できる論理スイッチの数が決まることに注意してください。16,000,000 個の VNI 候補から少量のサブセットを選択します。vCenter Server では、dvPortgroup の数が 10,000 個に制限されているため、1 つの vCenter Server で 10,000 個を超える VNI を設定しないでください。

VXLAN が別の NSX Data Center for vSphere 環境に配置されている場合は、すでに使用している VNI を確認して、VNI が重複しないようにしてください。1 つの NSX Manager および vCenter Server 環境内では、VNI が重複しないように自動的に設定されます。ローカルの VNI 範囲を重複させることはできません。ただし、別の NSX Data Center for vSphere 環境で VNI が重複していないことを確認することが重要です。一意の VNI は追跡に利用できます。また、導入環境が Cross-vCenter 用に準備できているかどうか確認する際に役立ちます。

トランスポート ゾーンのいずれかでマルチキャストまたはハイブリッドのレプリケーション モードを使用する場合は、マルチキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレスの範囲を追加する必要があります。

指定したマルチキャスト アドレスまたはアドレス範囲が、Cross-vCenter NSX 環境内の NSX Manager で割り当てられた他のマルチキャスト アドレスと競合しないようにする必要があります。

マルチキャスト アドレスの範囲を指定すると、ネットワーク全体にトラフィックが分散し、1 つのマルチキャスト アドレスへのオーバーロードを防ぐことができるほか、適切な BUM レプリケーションが含まれるようになります。

239.0.0.0/24 または 239.128.0.0/24 をマルチキャスト アドレス範囲として使用しないでください。これは、これらのネットワークがローカル サブネット制御に使用されるため、つまりこれらのアドレスを使用するすべてのトラフィックが物理スイッチからフラッディングされるためです。使用できないマルチキャスト アドレスの詳細については、https://tools.ietf.org/html/draft-ietf-mboned-ipv4-mcast-unusable-01を参照してください。

VXLAN マルチキャストおよびハイブリッド レプリケーション モードが設定されていて、適切に機能している場合、IGMP 結合メッセージを送信したホストにのみマルチキャスト トラフィックのコピーが配信されます。正しく機能していない場合は、物理ネットワークから同じブロードキャスト ドメイン内のすべてのホストにすべてのマルチキャスト トラフィックがフラッディングされます。このようなフラッディングを回避するには、次の作業を行う必要があります。
  • 基盤となる物理スイッチが 1600 以上のサイズの MTU で設定されていることを確認します。
  • VTEP トラフィックを伝送するネットワーク セグメントに、基盤となる物理スイッチが、IGMP スヌーピングおよび IGMP Querier を使用して正しく設定されていることを確認します。
  • トランスポート ゾーンが、推奨されるマルチキャスト アドレス範囲で設定されていることを確認します。推奨されるマルチキャスト アドレス範囲は、239.0.1.0/24 で始まり、239.128.0.0/24 が除外されます。

vSphere Web Client から単一のセグメント ID 範囲と単一のマルチキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレス範囲を設定できます。複数のセグメント ID 範囲または複数のマルチキャスト アドレス範囲を設定する場合は、API を使用して設定できます。詳細については、『NSX API ガイド』を参照してください。

手順

  1. vSphere Web Client を使用して、プライマリとして使用する NSX Manager に登録されている vCenter Server システムにログインします。
    Cross-vCenter NSX 環境内の vCenter Server システムが拡張リンク モードになっている場合は、リンクされた vCenter Server システムの [NSX Manager] ドロップダウン メニューから関連する NSX Manager を選択することで、その NSX Manager にアクセスできます。
  2. 論理ネットワークの設定に移動します。
    • NSX 6.4.1 以降の場合は、[ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [論理ネットワークの設定 (Logical Network Settings)] の順に移動します。
    • NSX 6.4.0 の場合は、[ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [論理ネットワークの準備 (Logical Network Preparation)] の順に移動します。
  3. [NSX Manager] ドロップダウン メニューで、適切な NSX Manager が選択されていることを確認します。
  4. セグメント ID プールの設定に移動します。
    • NSX 6.4.1 以降の場合は、[VXLAN 設定 (VXLAN Settings)] をクリックして、セグメント ID の横にある [編集 (Edit)] をクリックします。
    • NSX 6.4.0 の場合は、[セグメント ID (Segment ID)] > [編集 (Edit)] の順にクリックします。
  5. ユニバーサル セグメント ID の範囲(900000-909999 など)を入力します。
    注意: ユニバーサル セグメント ID の範囲が Cross-vCenter NSX 環境内の NSX Manager に割り当てられている他の範囲と重なっていないことを確認します。
  6. (オプション) いずれかのトランスポート ゾーンでマルチキャストまたはハイブリッドのレプリケーション モードを使用する場合は、[ユニバーサル マルチキャスト アドレス指定の有効化 (Enable Universal multicast addressing)] を選択し、ユニバーサル マルチキャスト アドレスまたはユニバーサル マルチキャスト アドレスの範囲を入力します。
    注意: 指定したマルチキャスト アドレスが、Cross-vCenter NSX 環境内の NSX Manager で割り当てられた他のマルチキャスト アドレスと競合しないことを確認します。

結果

ユニバーサル論理スイッチを設定した後で、各ユニバーサル論理スイッチは、プールからユニバーサル セグメント ID を受け取ります。