Cross-vCenter NSX 環境では、複数の vCenter Server を設定できます。各 vCenter Server は、それぞれの NSX Manager とペアリングされている必要があります。1 つの NSX Managerに プライマリ NSX Manager のロールが割り当てられ、もう 1 つにセカンダリ NSX Manager のロールが割り当てられます。
プライマリ NSX Manager は、Cross-vCenter NSX 環境の制御プレーンを提供するユニバーサル コントローラ クラスタをデプロイするために使用されます。セカンダリ NSX Manager には、各自のコントローラ クラスタはありません。
プライマリ NSX Manager は、ユニバーサル論理スイッチなどのユニバーサル オブジェクトを作成できます。これらのオブジェクトは、NSX ユニバーサル同期サービスによってセカンダリ NSX Manager に同期されます。セカンダリ NSX Manager では、これらのオブジェクトを表示できますが、編集することはできません。ユニバーサル オブジェクトを管理するには、プライマリ NSX Manager を使用する必要があります。
プライマリ NSX Manager とセカンダリ NSX Manager のどちらでも、その特定の環境に対してローカルなオブジェクト(論理スイッチや分散論理ルーターなど)を作成できます。それらのオブジェクトは、作成された環境内にのみ存在するようになります。Cross-vCenter NSX 環境の他の NSX Manager には表示されません。
NSX Manager には、スタンドアローン ロールを割り当てることができます。スタンドアローン NSX Manager は、1 つの NSX Manager と 1 つの vCenter Server を使用する環境を管理します。スタンドアローン NSX Manager は、ユニバーサル オブジェクトを作成できません。