この例では、新しい vSphere Distributed Switch (VDS) を作成する方法、管理、ストレージ、および vMotion トラフィック タイプのポート グループを追加する方法、標準の vSwitch 上のホストを新しい Distributed Switch に移行する方法を示しています。

ここでは手順の説明のため、1 つの例を示すのみになります。VDS の物理および論理アップリンクに関する考慮事項については、https://communities.vmware.com/docs/DOC-27683 にある『NSX Network Virtualization Design Guide 』を参照してください。

前提条件

この例は、vSphere Distributed Switch に接続する各 ESX ホストに、物理スイッチへの接続(vmnic アップリンク)が少なくとも 1 つ存在することを前提とします。Distributed Switch および NSX VXLAN のトラフィックに対してこのアップリンクを使用できます。

手順

  1. データセンターに移動します。
    1. [ホーム (Home)] > [ネットワーク (Networking)] の順にクリックします。
    2. [ナビゲータ (Navigator)] で、データセンターをクリックします。
  2. データセンターを右クリックして、[Distributed Switch] > [新しい Distributed Switch (New Distributed Switch)] の順にクリックします。
  3. このスイッチに関連付けるホスト クラスタに基づいて、スイッチにわかりやすい名前を付けます。
    たとえば、Distributed Switch をデータセンター管理ホストのクラスタに関連付ける場合、スイッチに VDS_Mgmt という名前を付けることができます。
  4. Distributed Switch に少なくとも 1 つのアップリンクを指定し、I/O コントロールを有効にしたまま、デフォルトのポート グループにわかりやすい名前を付けます。デフォルトのポート グループの作成は必須ではありません。ポート グループは後で手動で作成できます。
    デフォルトでは、4 つのアップリンクが作成されます。Distributed Switch 設計を反映するようにアップリンク数を調整します。通常、必要なアップリンクの数は、VDS に割り当てる物理 NIC の数と同じです。
    以下の画面は、管理ホスト クラスタでの管理トラフィックの設定例を示しています。

    [新しい Distributed Switch] ウィンドウに、アップリンクの数、デフォルトのポート グループ、ポート グループ名の値が表示されます。

    デフォルト ポート グループは、このスイッチに含まれるポート グループの 1 つです。スイッチの作成後に、異なるトラフィック タイプのポート グループを追加することができます。新しい Distributed Switch を作成する場合は、[デフォルトのポート グループの作成 (Create a default port group)] オプションの選択を解除することもできます。実際にはこれがベスト プラクティスになる場合があります。ポート グループを作成する場合は明示的に指定することをお勧めします。

  5. (オプション) [新しい Distributed Switch] ウィザードが完了したら、デフォルト ポート グループの設定を編集して、デフォルト ポート グループを管理トラフィック用の適切な VLAN に配置します。
    たとえば、ホストの管理インターフェイスが VLAN 110 にある場合、デフォルト ポート グループを VLAN 110 に配置します。ホストの管理インターフェイスが VLAN 内にない場合は、この手順をスキップします。

    Mgmt_VDS スイッチの [設定の編集] ウィンドウ。VLAN タイプは VLAN で、VLAN ID は 110 です。

  6. [新しい Distributed Switch] ウィザードが完了したら、Distributed Switch を右クリックし、[新規分散ポート グループ (New Distributed Port Group)] を選択します。
    この手順をトラフィック タイプごとに繰り返し、各ポート グループにわかりやすい名前を付け、導入環境のトラフィック分離要件に基づいて適切な VLAN ID を設定します。

    次の例は、ストレージのグループ設定を示したものです。

    ストレージ トラフィック タイプの分散ポート グループの設定。

    次の例は、vMotion トラフィックのグループ設定を示したものです。

    vMotion トラフィック タイプの分散ポート グループの設定

    Distributed Switch とポート グループの設定は次のようになります。

    管理 VDS の分散ポート グループのリスト。

  7. Distributed Switch を右クリックして、[ホストの追加と管理 (Add and Manage Hosts)] を選択し、[ホストの追加 (Add Hosts)] を選択します。
    関連付けられたクラスタ内にあるすべてのホストを接続します。たとえば、管理ホスト用のスイッチの場合、管理クラスタ内にあるすべてのホストを選択します。

    [ホストの追加と管理] ウィンドウに、管理 VDS に関連付けられている 2 台のホストが表示されています。

  8. 物理アダプタ、VMkernel アダプタ、および仮想マシンのネットワークを移行するための各オプションを選択します。

    [ホストの追加と管理] ウィンドウで、[物理アダプタの管理]、[VMkernel アダプタの管理]、[仮想マシン ネットワークの移行] の 3 つのオプションが選択されています。

  9. vmnic を選択し、[アップリンクの割り当て (Assign uplink)] をクリックして、vmnic を標準の vSwitch から Distributed Switch に移行します。分散 vSwitch に接続するホストごとに、この手順を繰り返します。

    たとえば、この画面に表示されている 2 台のホストでは、それぞれ標準 vSwitch から分散ポートグループ Mgmt_VDS-DVUplinks に移行するように vmnic0 アップリンクが設定されています。この分散ポート グループは、あらゆる VLAN ID を伝送できるトランク ポートです。

    [物理ネットワーク アダプタの管理] ウィンドウで、vmnic アップリックが設定されたホストが vSwitch から管理 VDS に移行されています。

  10. VMkernel ネットワーク アダプタを選択し、[ポート グループの割り当て (Assign port group)] をクリックします。分散 vSwitch に接続するすべてのホスト上のすべてのネットワーク アダプタに対して、この手順を繰り返します。

    たとえば、この画面には、標準のポート グループから新しい分散ポート グループに移行するように設定された、2 台のホスト上の 3 つの vmk ネットワーク アダプタが表示されています。

    [VMkernel ネットワーク アダプタの管理] ウィンドウに、3 つの VMkernel ネットワーク アダプタがあり、標準ポート グループから dvPortGroup に移行されたホストが表示されています。

  11. ホスト上の任意の仮想マシンを分散ポートグループに移動します。

    たとえば、この画面には、標準のポート グループから新しい分散ポート グループに移行するように設定された、1 台のホスト上の 2 台の仮想マシンが表示されています。

    [仮想マシン ネットワークの移行] ウィンドウで、VLAN ID 110 の標準ポート グループの 2 台の仮想マシンが管理 VDS の dvPortGroup に移行されています。

結果

手順が完了したら、ホストの CLI で次のコマンドを実行して結果を確認できます。
  • ~ # esxcli network vswitch dvs vmware list
    Mgmt_VDS
       Name: Mgmt_VDS
       VDS ID: 89 78 26 50 98 bb f5 1e-a5 07 b5 29 ff 86 e2 ac
       Class: etherswitch
       Num Ports: 1862
       Used Ports: 5
       Configured Ports: 512
       MTU: 1600
       CDP Status: listen
       Beacon Timeout: -1
       Uplinks: vmnic0
       VMware Branded: true
       DVPort:
             Client: vmnic0
             DVPortgroup ID: dvportgroup-306
             In Use: true
             Port ID: 24
    
             Client: vmk0
             DVPortgroup ID: dvportgroup-307
             In Use: true
             Port ID: 0
    
             Client: vmk2
             DVPortgroup ID: dvportgroup-309
             In Use: true
             Port ID: 17
    
             Client: vmk1
             DVPortgroup ID: dvportgroup-308
             In Use: true
             Port ID: 9
    
  • ~ # esxcli network ip interface list
    vmk2
       Name: vmk2
       MAC Address: 00:50:56:6f:2f:26
       Enabled: true
       Portset: DvsPortset-0
       Portgroup: N/A
       Netstack Instance: defaultTcpipStack
       VDS Name: Mgmt_VDS
       VDS UUID: 89 78 26 50 98 bb f5 1e-a5 07 b5 29 ff 86 e2 ac
       VDS Port: 16
       VDS Connection: 1235399406
       MTU: 1500
       TSO MSS: 65535
       Port ID: 50331650
    
    vmk0
       Name: vmk0
       MAC Address: 54:9f:35:0b:dd:1a
       Enabled: true
       Portset: DvsPortset-0
       Portgroup: N/A
       Netstack Instance: defaultTcpipStack
       VDS Name: Mgmt_VDS
       VDS UUID: 89 78 26 50 98 bb f5 1e-a5 07 b5 29 ff 86 e2 ac
       VDS Port: 2
       VDS Connection: 1235725173
       MTU: 1500
       TSO MSS: 65535
       Port ID: 50331651
    
    vmk1
       Name: vmk1
       MAC Address: 00:50:56:6e:a4:53
       Enabled: true
       Portset: DvsPortset-0
       Portgroup: N/A
       Netstack Instance: defaultTcpipStack
       VDS Name: Mgmt_VDS
       VDS UUID: 89 78 26 50 98 bb f5 1e-a5 07 b5 29 ff 86 e2 ac
       VDS Port: 8
       VDS Connection: 1236595869
       MTU: 1500
       TSO MSS: 65535
       Port ID: 50331652

次のタスク

すべての vSphere Distributed Switch に対して、移行プロセスを繰り返します。