vSphere 6.0 には、1 つ以上のプラットフォーム サービス コントローラを使用して複数の vCenter Server システムをリンクする拡張リンク モードが導入されています。これにより、vSphere Web Client 内で、リンクされたすべての vCenter Server システムのインベントリの表示と検索ができます。Cross-vCenter NSX 環境で拡張リンク モードを使用すると、1 つの vSphere Web Client からすべての NSX Manager を管理できます。

複数の vCenter Server が存在する大規模環境では、Cross-vCenter NSX を vCenter Server の拡張リンク モードと併用した方がよい場合があります。これらの 2 つは補完的な機能ですが、互いに独立しています。

注: NSX 6.4.7 以降では、 vSphere 7.0 がサポートされています。 vSphere 7.0 では、外部 Platform Services Controller (PSC) が削除されています。すべての PSC サービスは vCenter Server 7.0 に統合されています。

Cross-vCenter NSX と拡張リンク モードの組み合わせ

Cross-vCenter NSX では、1 つのプライマリ NSX Manager と複数のセカンダリ NSX Manager を配置します。これらの各 NSX Manager は、異なる vCenter Server にリンクされます。プライマリ NSX Manager には、セカンダリ NSX Manager に表示できるユニバーサル NSX コンポーネント(スイッチ、ルーターなど)を作成できます。

個々の vCenter Server が拡張リンク モードと組み合わせて展開されている場合、1 つの vCenter Server で、すべての vCenter Server を単一の管理画面に表示することができます。

つまり、Cross-vCenter NSX を vCenter Server の拡張リンク モードと組み合わせた場合、リンクされた任意の vCenter Server から、すべての NSX Manager とすべてのユニバーサル NSX コンポーネントを表示し、管理することができます。

拡張リンク モードなしでの Cross-vCenter NSX の使用

拡張リンク モードは、Cross-vCenter NSX の前提条件や要件ではありません。拡張リンク モードを使用しなくても、Cross-vCenter のユニバーサル トランスポート ゾーン、ユニバーサル スイッチ、ユニバーサル ルーター、およびユニバーサル ファイアウォール ルールを作成できます。ただし、拡張リンク モードを有効にしていない場合、個々の vCenter Server にログインして各 NSX Manager インスタンスにアクセスする必要があります。

vSphere および拡張リンク モードの詳細情報

拡張リンク モードを使用する場合は、『vSphere のインストールとセットアップ ガイド』または『vSphere のアップグレード ガイド』を参照し、vSphere と拡張リンク モードの最新の要件を確認してください。