NSX Manager と vCenter Server を接続することで、NSX Manager は vSphere API を使用して、サービス仮想マシンのデプロイ、ホストの準備、論理スイッチ ポート グループの作成などの機能を実行できます。この接続プロセスでは、Web Client Server に Web クライアント プラグインがインストールされます。
接続には、NSX Manager、vCenter Server、および ESXi ホストに DNS と NTP が設定されている必要があります。vSphere インベントリに ESXi をホスト名で追加している場合は、NSX Manager で DNS サーバが構成されており、名前解決が機能していることを確認してください。機能していないと、NSX Manager は IP アドレスを解決できません。SSO サーバと NSX Manager の時間が同期するよう、NTP サーバを指定する必要があります。NSX Manager では、/etc/ntp.drift のドリフト ファイルは NSX Manager 用テクニカル サポート バンドルに含まれています。
NSX Manager を vCenter Server に接続するために使用するユーザー アカウントには、vCenter Server の「Administrator」ロールが割り当てられいる必要があります。「Administrator」ロールが割り当てられることで、NSX Manager が Security Token Service サーバに登録できるようになります。特定のユーザー アカウントを使用して NSX Manager を vCenter Server に接続する場合、そのユーザーの Enterprise Administrator ロールが NSX Manager 上に作成されます。
NSX Manager と vCenter Server の接続に関する一般的な問題
- NSX Manager、vCenter Server、または ESXi ホストで DNS が誤って設定されている。
- NSX Manager、vCenter Server、または ESXi ホストで NTP が誤って設定されている。
- NSX Manager を vCenter Server に接続するするために、vCenter Server の Administrator ロールを持たないユーザー アカウントが使用されている。
- NSX Manager と vCenter Server 間のネットワーク接続の問題。
- NSX Manager のロールを持たないユーザー アカウントを使用して、vCenter Server にログインしている。
まず、NSX Manager と vCenter Server との接続に使用したユーザー アカウントを使用して、vCenter Server へログインする必要があります。NSX Manager でロールを持つ別のユーザーを作成するには、 タブの順に移動します。
初回ログインでは、vCenter Server が NSX ユーザー インターフェイス バンドルを読み込んでデプロイするまでに、4 分ほどかかる場合があります。
NSX Manager から vCenter Server への接続の確認
- NSX Manager CLI コンソールにログインします。
- 接続を検証するには、ARP とルーティング テーブルを確認します。
nsxmgr# show arp
IP address HW type Flags HW address Mask Device
192.168.110.31 0x1 0x2 00:50:56:ae:ab:01 * mgmt
192.168.110.2 0x1 0x2 00:50:56:01:20:a5 * mgmt
192.168.110.1 0x1 0x2 00:50:56:01:20:a5 * mgmt
192.168.110.33 0x1 0x2 00:50:56:ae:4f:7c * mgmt
192.168.110.32 0x1 0x2 00:50:56:ae:50:bf * mgmt
192.168.110.10 0x1 0x2 00:50:56:03:19:4e * mgmt
192.168.110.51 0x1 0x2 00:50:56:03:30:2a * mgmt
192.168.110.22 0x1 0x2 00:50:56:01:21:f9 * mgmt
192.168.110.55 0x1 0x2 00:50:56:01:23:21 * mgmt
192.168.110.26 0x1 0x2 00:50:56:01:21:ef * mgmt
192.168.110.54 0x1 0x2 00:50:56:01:22:ef * mgmt
192.168.110.52 0x1 0x2 00:50:56:03:30:16 * mgmt
nsxmgr# show ip route
Codes: K - kernel route, C - connected, S - static,
> - selected route, * - FIB route
S>* 0.0.0.0/0 [1/0] via 192.168.110.1, mgmt
C>* 192.168.110.0/24 is directly connected, mgmt
- NSX Manager ログで、vCenter Server に接続できない理由を示すエラーを探します。ログを表示するためのコマンドは show log manager follow です。
- debug connection IP_of_ESXi_or_VC コマンドを実行して、出力を確認します。
NSX Manager でのパケット キャプチャによる接続の表示
パケットのデバッグ用コマンド debug packet [capture|display] interface interface filter を実行します。
NSX Manager でのインターフェイス名は mgmt です。
フィルタの構文は、「port_80_or_port_443」の形式に従います。
コマンドは、権限モードでのみ実行します。権限モードを使用するには、enable コマンドを実行して管理者パスワードを入力します。
パケット キャプチャの例:
nsxmgr# en nsxmgr# debug packet display interface mgmt port_80_or_port_443 tcpdump: verbose output suppressed, use -v or -vv for full protocol decode listening on mgmt, link-type EN10MB (Ethernet), capture size 262144 bytes 23:40:25.321085 IP 192.168.210.15.54688 > 192.168.210.22.443: Flags [P.], seq 2645022162:2645022199, ack 2668322748, win 244, options [nop,nop,TS val 1447550948 ecr 365097421], length 37 ...
NSX Manager でのネットワーク構成の確認
show running-config コマンドは、管理インターフェイス、NTP、およびデフォルトのルート設定の基本設定を表示します。
nsxmgr# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
ntp server 192.168.110.1
!
ip name server 192.168.110.10
!
hostname nsxmgr
!
interface mgmt
ip address 192.168.110.15/24
!
ip route 0.0.0.0/0 192.168.110.1
!
web-manager
NSX Manager 証明書
- NSX Manager が生成する証明書署名要求 (CSR):Basic CSR による機能制限あり
- PKCS#12:本番環境に推奨
証明書管理サービス (CMS) がエラー通知もなく、 API 呼び出しに失敗する既知の問題があります。
この問題は、信頼されないルート認証局、または自己署名された証明書の場合、呼び出し側にとって証明書発行者が不明となるために発生します。この問題を解決するには、ブラウザから IP アドレスまたはホスト名を使用して NSX Manager にアクセスし、証明書を受け入れます。