お使いの環境で、各トラブルシューティングの手順が当てはまるかどうかを確認します。これらの手順を実行することで、可能性のある原因を排除し、必要に応じて適切なアクションを実行できます。ここでは、問題を切り分けて適切な解決策を特定するために最適な手順を記載しています。どの手順も省略しないでください。

問題

  • VMware NSX Manager のインストールに失敗する。
  • VMware NSX Manager のアップグレードに失敗する。
  • VMware NSX Manager へのログインに失敗する。
  • VMware NSX Manager へのアクセスに失敗する。

解決方法

  1. 問題に関するバグが最新のリリースで修正されているかどうかは、『NSX リリース ノート』で確認できます。
  2. VMware NSX Manager をインストールする場合、最小システム要件を満たしていることを確認します。
    NSX インストール ガイド』を参照してください。
  3. NSX Manager で必要なすべてのポートが開いていることを確認します。
    NSX インストール ガイド』を参照してください。
  4. インストールの問題:
    • Lookup Service または vCenter Server の設定に失敗する場合、NSX Manager および Lookup Service アプライアンスの時刻が同期されていることを確認します。NSX Manager と Lookup Service の両方で同じ NTP サーバ設定を使用するようにします。DNS が正しく設定されていることも確認します。
    • OVA ファイルが正しくインストールされていることを確認します。NSX OVA ファイルをインストールできない場合、vSphere Client のエラー ウィンドウに、どこで問題が発生したか表示されます。また、ダウンロードした OVA/OVF ファイルの MD5 チェックサムも検証してください。
    • ESXi ホストの時刻が NSX Manager と同期していることを確認します。
    • NSX Manager のインストール後すぐに NSX Manager データのバックアップをスケジュール設定することをお勧めします。
  5. アップグレードの問題:
    • アップグレードする前に、「製品の相互運用性マトリクス」のページで最新の相互運用性の情報を参照します。

    • アップグレード前に、現在の設定をバックアップし、テクニカル サポート ログをダウンロードすることをお勧めします。
    • NSX Manager のアップグレード後に vCenter Server との強制的な再同期する必要になる場合があります。これを行うには、NSX Manager Web インターフェイスの GUI にログインします。次に、[[vCenter Server 登録の管理(Manage vCenter Registration)] > [NSX 管理サービス(NSX Management Service)] > [編集(Edit)] の順に移動し、管理者ユーザーのパスワードを再入力します。
  6. パフォーマンスの問題:
    • vCPU の最小要件が満たされていることを確認します。
    • ルート (/) パーティションに十分な容量があることを確認します。これを確認するには、ESXi ホストにログインして df -h コマンドを入力します。

      次はその例です。

      [root@esx-01a:~] df -h
      Filesystem   Size   Used Available Use% Mounted on
      NFS        111.4G  80.8G     30.5G  73% /vmfs/volumes/ds-site-a-nfs01
      vfat       249.7M 172.2M     77.5M  69% /vmfs/volumes/68cb5875-d887b9c6-a805-65901f83f3d4
      vfat       249.7M 167.7M     82.0M  67% /vmfs/volumes/fe84b77a-b2a8860f-38cf-168d5dfe66a5
      vfat       285.8M 206.3M     79.6M  72% /vmfs/volumes/54de790f-05f8a633-2ad8-00505603302a
      
    • CPU およびメモリを大量に使用しているプロセスを確認するには、esxtop コマンドを使用します。
    • NSX Manager のメモリ不足のエラーがログに記録されていた場合、/common/dumps/java.hprof ファイルが存在するかどうかを確認します。ファイルが存在する場合、ファイルのコピーを作成し、NSX テクニカル サポートのログ バンドルに含めます。
    • 環境でストレージ遅延の問題が発生していないことを確認します。
    • NSX Manager を別の ESXi ホストに移行します。
  7. 接続の問題:
    • NSX Manager と vCenter Server または ESXi ホストとの間で接続の問題が発生している場合、NSX Manager の CLI コンソールにログインし、debug connection IP_of_ESXi_or_VC コマンドを実行して出力を確認します。

    • vCenter Server Web 管理サービスが起動しており、ブラウザがエラーの状態でないことを確認します。
    • NSX Manager Web ユーザー インターフェイス (UI) が更新されていない場合、Web サービスを無効にしてから再度有効にすると、この問題を解決できる場合があります。https://kb.vmware.com/kb/2126701を参照してください。
    • NSX Manager が使用しているポート グループとアップリンク NIC を確認するには、ESXi ホストで esxtop コマンドを使用します。詳細については、https://kb.vmware.com/kb/1003893を参照してください。
    • NSX Manager を別の ESXi ホストに移行します。
    • NSX Manager 仮想マシン アプライアンスを確認します。vSphere Web Client で、[ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [システム (System)] > [イベント (Events)] の順に移動します。[監視 (Monitor)] タブで、システム イベントとタスクを確認します。
    • NSX Manager と vCenter Server との間で接続の問題が発生している場合、vCenter Server 仮想マシンを実行している ESXi ホストに NSX Manager を移行できるかどうか試行して、基盤の物理ネットワークに問題がないことを確認します。

      これは、両方の仮想マシンが同じ VLAN およびポート グループで実行されている場合にのみ有効です。

    • 管理者ロールが付与された vCenter Server ユーザー アカウントの認証情報を変更する場合は、NSX Manager 仮想アプライアンスで認証情報を更新する必要があります。NSX Manager 仮想アプライアンスの新しい認証情報で vCenter Server を更新します。