NSX Controller は、必要に応じて削除できます。ノード内の最後のコントローラは、強制的に削除することもできます。

  • コントローラを削除する場合は、次の点に注意してください。
    • vSphere Web Client のユーザー インターフェイスまたは API を使用してコントローラ仮想マシンを削除する前に、コントローラを削除しないでください。ユーザー インターフェイスが使用できない場合、DELETE /2.0/vdn/controller/{controllerId} API を使用してコントローラを削除します。
    • ノードの削除後は、既存のクラスタが安定していることを確認してください。
    • クラスタ内のノードをすべて削除する際、最後の 1 台のノードは [強制的に削除 (Forcefully Delete)] オプションを使用して削除する必要があります。コントローラ仮想マシンの削除が成功したことを常に確認してください。成功しなかった場合、仮想マシンを手動でパワーオフし、UI を使用してコントローラ仮想マシンを削除します。
    • 削除に失敗した場合や、特定の状態でコントローラを削除できない場合(コントローラが切断された場合など)は、API の forceRemoval パラメータに true を設定します。例:DELETE /2.0/vdn/controller/{controllerId}?forceRemoval=true強制的に削除を行った後で、仮想マシンを手動でパワーオフします。
    • マルチノード クラスタで許容されるのは 1 件の障害のみです。削除も 1 件の障害とカウントされます。削除されたノードは、別の障害が発生する前に再デプロイする必要があります。
  • Cross-vCenter NSX 環境の場合:
    • vCenter Server では、コントローラ仮想マシンの削除、または直接的なパワーオフはサポートされません。[ステータス (Status)] 列には、[同期されていません (Out of sync)] と表示されます。
    • コントローラの削除が部分的にのみ成功し、Cross-vCenter NSX 環境の NSX Manager データベースにエントリが残ってしまった場合は、DELETE api/2.0/vdn/controller/external API を使用してください。
    • NSX Manager API を使用してコントローラがインポートされた場合は、forceRemoval オプションを指定した removeExternalControllerReference API を使用してください。
    • コントローラを削除する場合、NSX は、仮想マシンの管理対象オブジェクト ID (MOID) を使用して、vCenter Server 経由でコントローラ仮想マシンの削除を要求します。vCenter Server が MOID で仮想マシンを検索できない場合、NSX は、コントローラ削除要求の失敗を通知し、処理をキャンセルします。

      [強制的に削除 (Forcefully Delete)] オプションを選択すると、NSX はコントローラの削除操作をキャンセルせず、コントローラの情報をクリアします。NSX は、削除済みのコントローラを信頼しないように、すべてのホストを更新します。ただし、コントローラ仮想マシンがアクティブのままで、異なる MOID で実行される場合は、コントローラ クラスタのメンバーとして参加するための認証情報はそのまま保持されます。ESXi ホストは削除されたコントローラを信頼しないため、このシナリオでは、このコントローラ ノードに割り当てられている論理スイッチまたはルーターは適切に機能しません。

NSX Controllerを削除するには、次の手順を実行します。

手順

  1. NSX Controller に移動します。
    • NSX 6.4.1 以降の場合は、[ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [管理 (Management)] > [NSX Controller ノード (NSX Controller Nodes)] の順に移動します。
    • NSX 6.4.0 の場合は、[ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [管理 (Management)] の順に選択します。
  2. 削除するコントローラを選択します。
  3. [削除 (Delete)]vSphere Client の削除アイコン またはvSphere Web Client の削除アイコン)アイコンをクリックします。
    注: クラスタ内の最後の 1 台のコントローラを削除する場合は、 [強制的に削除 (Forcefully Delete)] オプションを選択して削除する必要があります。システムにコントローラが存在しなくなると、ホストはいわゆる「ヘッドレス」モードで動作します。新しい仮想マシンまたは vMotion で移動された仮想マシンは、新しいコントローラがデプロイされ同期が完了するまで、ネットワークの問題が発生した状態になります。

    [強制的に削除 (Forcefully Delete)] オプションを使用すると、エラーが無視され、データベースからデータがクリアされます。そのため、発生したと思われる障害は手動で対処する必要があります。コントローラ仮想マシンが正しく削除されたことを必ず確認してください。そうでない場合は、vCenter Server から削除する必要があります。

  4. [はい (Yes)] をクリックします。コントローラの削除は、次の順序で行います。
    1. ノードをパワーオフします。
    2. クラスタの健全性を確認します。
    3. クラスタが健全な状態でない場合は、コントローラをパワーオンして、削除要求を破棄します。
    4. クラスタが健全な状態である場合は、コントローラ仮想マシンを削除し、ノードの IP アドレスを解放します。
    5. コントローラ仮想マシンの ID をクラスタから削除します。
      選択したコントローラが削除されます。
  5. [アクション (Actions)] > [コントローラ状態の更新 (Update Controller State)] の順にクリックして、コントローラの状態を再同期します。