次の図は、NSX が新しい分散論理ルーターを作成するときのプロセスの概要を示しています。

図 1. 分散論理ルーター (DLR) の作成プロセス
新しい分散論理ルーターをデプロイするため、ユーザー インターフェイスのウィザードで [終了] ボタンを押すか、API 呼び出しが行われると、システムは次の手順で処理を実行します。
  1. NSX Manager が、新しい分散論理ルーターをデプロイするための API 呼び出し(直接呼び出し、または vSphere Web Client ユーザー インターフェイスのウィザードから呼び出し)を受信します。
  2. NSX Manager は、リンクされている vCenter Server を呼び出し、分散論理ルーター制御仮想マシン 1 台(高可用性が要求されている場合は 2 台)をデプロイします。
    1. 設定を受信するには、分散論理ルーター制御仮想マシンをパワーオンし、NSX Manager に再接続します。
    2. 高可用性を実現するため、分散論理ルーター制御仮想マシンを 2 台デプロイしている場合、NSX Manager は非アフィニティ ルールを設定し、2 台の分散論理ルーター制御仮想マシンが異なるホストで実行されるようにします。次に、DRS が 2 台を引き離すアクションを実行します。
  3. NSX Manager は、ホスト上に分散論理ルーター インスタンスを作成します。
    1. NSX Manager は、新しい分散論理ルーターに接続される論理スイッチを検出し、これらのスイッチが属するトランスポート ゾーンを決定します。
    2. 次に、このトランスポート ゾーンに設定されているクラスタ リストを検索し、これらのクラスタにある各ホストで新しい分散論理ルーターを作成します。
    3. この時点で、ホストは新しい分散論理ルーター ID のみを認識しており、その他の情報(LIF またはルート)を持っていません。
  4. NSX Manager は、コントローラ クラスタで新しい分散論理ルーター インスタンスを作成します。
    1. コントローラ クラスタは、コントローラ ノードのうち 1 台をこの分散論理ルーター インスタンスのマスターとして割り当てます。
  5. NSX Manager は、LIF を含む設定を分散論理ルーター制御仮想マシンに送信します。
    1. ESXi ホスト(分散論理ルーター制御仮想マシンを実行しているホストを含む)は、コントローラ クラスタから一部の情報を受け取り、新しい分散論理ルーター インスタンスを担当するコントローラ ノードを決定して、既存の接続がない場合はそのコントローラ ノードに接続します。
  6. 分散論理ルーター制御仮想マシンで LIF が作成されたら、NSX Manager はコントローラ クラスタで新しい分散論理ルーターの LIF を作成します。
  7. 分散論理ルーター制御仮想マシンは、新しい分散論理ルーター インスタンスのコントローラ ノードに接続し、コントローラ ノードにルートを送信します。
    1. 最初に分散論理ルーターは、LIF にプリフィックスを解決することによって、ルーティング テーブルをフォワーディング テーブルに変換します。
    2. 次に、分散論理ルーターは、変換したテーブルをコントローラ ノードに送信します。
  8. コントローラ ノードは、手順 5.a で確立した接続を介して、新しい分散論理ルーターが存在する他のホストに LIF とルートをプッシュします。