分散論理ルーターは、VXLAN または VLAN でバッキングされるポートグループ上の仮想マシン間の論理領域での転送のために最適化されています。
分散論理ルーターには、次のプロパティがあります。
- 高パフォーマンス、低オーバーヘッドのファーストホップ ルーティング：
- ホスト数に合わせて直線的に拡張
- アップリンクで 8 ウェイ ECMP をサポート
- ホストあたり最大 1,000 の分散論理ルーター インスタンス
- 各分散論理ルーターで最大 999 の論理インターフェイス (LIF) （8 x アップリンク + 991 の内部）+ 管理 x 1
- ホストあたり 10,000 の LIF をすべての分散論理ルーター インスタンスで分散（NSX Manager によって強制されません）
次の点に注意してください。
- いずれの VLAN や VXLAN にも 複数の分散論理ルーターを接続できません。
- 各分散論理ルーターでは複数のルーティング プロトコルを実行できません。
- OSPF が使用されている場合、複数の分散論理ルーター アップリンクで OSPF を実行できません。
- VXLAN と VLAN 間をルーティングするには、トランスポート ゾーンが 1 つの分散仮想スイッチにかかっている必要があります。
上位レベルでの分散論理ルーターの設計は、次の点で、モジュール化されたルーター筐体に似ています。
- ESXi ホストは、ライン カードと同じように動作します。
- ポートを実装し、エンド ステーション（仮想マシン）に接続します。
- ここで転送に関する決定を行います。
- 分散論理ルーター制御仮想マシンは、ルータ プロセッサ エンジンのように動作します。
- 動的ルーティング プロトコルを実行し、ルーティング情報をネットワークの他の部分と交換します。
- インターフェイスの設定、スタティック ルート、動的ルーティング情報を基準として「ライン カード」のフォワーディング テーブルを計算します。
- これらのフォワーディング テーブルを「ライン カード」にプログラミングします（拡張性と復元性を向上するために、コントローラ クラスタを介して）。
- ESXi ホストを相互に接続する物理ネットワークは、バックプレーンのように動作します。
- VLAN または VXLAN でカプセル化されたデータを「ライン カード」間で運搬します。
