アップグレードのプラニングには 2 つの方法があります。1 つは、アップグレード プランを自動的に作成する方法です。この場合、すべてのコンポーネントを含むアップグレード プランが作成されます。もう 1 つは、アップグレード プランをカスタマイズして、アップグレードするコンポーネントを選択する方法です。

アップグレード コーディネータは、同じタイプのオブジェクトを含むデフォルトのアップグレード グループを作成します。たとえば、ホスト クラスタのアップグレード グループには、ホスト クラスタのオブジェクトが含まれます。アップグレード グループを編集して、アップグレード セッションでアップグレードされるオブジェクトを制御できます。詳細については アップグレード グループの管理を参照してください。
表 1. アップグレードするコンポーネントとオブジェクトの管理
コンポーネント コンポーネントをアップグレードの対象外に設定可能か コンポーネントのアップグレード グループが変更可能か 詳細情報
NSX Controller クラスタ いいえ。アップグレードは必須です。 いいえ。すべてのコントローラがアップグレードされます。
ホスト クラスタ はい はい
ユニバーサル ルーター はい はい Cross-vCenter NSX 環境のみ。
NSX Edge はい はい 分散論理ルーターと Edge サービス ゲートウェイ。
サービス仮想マシン はい はい ゲスト イントロスペクション サービス仮想マシンのみ。パートナー サービス仮想マシンは別にアップグレードする必要があります。

コンポーネントがアップグレード プランに含まれている場合、次のコンポーネント タイプをアップグレードする前に、このタイプのすべてのアップグレード グループをアップグレードする必要があります。たとえば、NSX Edge がアップグレード プランに含まれている場合、サービス仮想マシンをアップグレードする前に、すべての NSX Edge アップグレード グループをアップグレードする必要があります。

アップグレード プランで、特定の NSX Manager で管理されるコンポーネントとオブジェクトのアップグレードを制御します。

Cross-vCenter NSX 環境で、環境内のすべてのコンポーネントをアップグレードするには、NSX Manager ごとにアップグレード プランを作成する必要があります。セカンダリ NSX Manager のプランを作成する前に、プライマリ NSX Manager のアップグレード プランを作成し、プランニングを完了しておきます。このプランには、ユニバーサル論理分散ルーターのアップグレードも含める必要があります。

プライマリ NSX Manager に登録されている vCenter Server システムから、Cross-vCenter NSX 環境内のすべてのセカンダリ NSX Manager のアップグレード プランを作成できます。

前提条件

  • NSX Manager アプライアンスがアップグレードされていることを確認します。Cross-vCenter NSX 環境をアップグレードする場合、アップグレード プランを作成する前に、すべての NSX Manager アプライアンスをアップグレードする必要があります。

手順

  1. [ネットワークとセキュリティ (Networking & Security)] > [インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [アップグレード (Upgrade)] の順に移動します。
  2. Cross-vCenter NSX 環境をアップグレードする場合は、NSX Manager のドロップダウン メニューから、NSX Manager を選択します。
    セカンダリ NSX Manager を選択すると、NSX Manager のユーザー名とパスワードの入力が必要になります。
  3. コンポーネント パネルに表示される警告を確認して、問題を解決します。
  4. [アップグレードのプランニング (Plan Upgrade)] をクリックします。
  5. アップグレード プランを選択します。
    • アップグレードするコンポーネントを管理するには、[アップグレードのプランニング (Plan Your Upgrade)] を選択します。プロンプトの指示に従って、アップグレード プランを作成します。
    • 設定を行わずにすべてをアップグレードするには、[ワンクリックでアップグレード (One Click Upgrade)] を選択します。
  6. [アップグレードのプランニング (Plan Your Upgrade)] を選択した場合は、アップグレードをカスタマイズします。
    1. アップグレードするコンポーネントを選択します。
    2. アップグレードの一時停止オプションを選択します。
      たとえば、NSX Controller クラスタのアップグレードとホスト クラスタのアップグレード間など、コンポーネント間でアップグレードを一時停止できます。エラー発生時に一時停止することもできます。
    3. プロンプトの指示に従って、アップグレード グループを設定します。詳細についてはアップグレード グループの管理を参照してください。
  7. アップグレード プランを確認します。
    • [アップグレードのプランニング (Plan Your Upgrade)] を選択した場合、カスタムのアップグレード プランが表示されます。
    • [ワンクリックでアップグレード (One Click Upgrade)] を選択した場合、すべてのコンポーネントが選択されます。また、コンポーネント間やエラー発生時に、アップグレードを一時停止できません。
  8. [アップグレードを開始 (START UPGRADE)] をクリックして、アップグレードを開始します。

次のタスク

[アップグレード] ページで、アップグレードのステータスを確認します。アップグレードの監視とトラブルシューティング を参照してください。

アップグレードを一時停止するか、開始後にプランを変更する場合は、[一時停止 (PAUSE)] をクリックします。進行中のアップグレード プランの変更 を参照してください。

環境内にアップグレードされていないオブジェクトがある場合、これらのオブジェクトをアップグレードする別のアップグレードをプラニングできます。

Cross-vCenter NSX 環境をアップグレードする場合は、環境内の他の NSX Manager によって管理されるコンポーネントをアップグレードする、アップグレード プランを作成します。