NSX Manager ユーザーインターフェイス (UI) を使用して、現在の NSX Intelligence バージョン 1.1.x のアプライアンスを以降のバージョンのアプライアンスにアップグレードします。
NSX Intelligence バージョン 1.1 以降では、NSX Intelligence バージョン 1.1 以降のアプライアンスのアップグレードに使用できるのは NSX Manager UI のみです。CLI を使用してアプライアンスをアップグレードすることもできますが、CLI によるアップグレードでは重要なアップグレード前チェックが行われません。アップグレード バンドルのファイルタイプは、MUB にする必要があります。
注意: アップグレード プロセスの実行中に
NSX Intelligence アプライアンスを手動でパワーオフしないでください。これはアップグレード プロセスの中で再起動されます。
前提条件
- NSX Intelligence アプライアンス バンドル (.mub) ファイルをダウンロードします。NSX Intelligence アプライアンスのアップグレード バンドルのダウンロード を参照してください。
- MUB ファイルを NSX Manager ホストにアップロードするために十分な容量が NSX Manager ホストの /image パーティションにあることを確認します。
- NSX Intelligence アプライアンスの /image と /tmp パーティションに、NSX Intelligence アップグレード バンドルのアップロードと検証に十分な容量がある必要があります。
手順
- ブラウザから、エンタープライズ管理者の権限で NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) にログインします。
- NSX Manager で、 の順に選択します。
- NSX Intelligence アプライアンス カードを探して、[NSX Intelligence のアップグレード] をクリックします。
- [アップグレード バンドル] ペインで、次の情報に基づいてアップグレード バンドルのアップロード方法を決めます。
- MUB アップデート バンドルをローカルのデータストアにダウンロードした場合は、[MUB ファイルのアップロード] を選択します。
- MUB アップデート バンドルをリモートの Web サーバにダウンロードした場合は、[リモートからのアップロード] を選択します。
- 次の情報を使用して、アップグレード バンドルのファイル名を入力します。
重要: 入力する
MUB ファイルの名前は、VMware 製品のダウンロード ポータルからダウンロードしたアップグレード バンドル ファイルと完全に一致する必要があります。
- [MUB ファイルのアップロード] を選択した場合は、[ファイルの選択] をクリックして、MUB ファイルをダウンロードした場所に移動し、ファイルを選択します。
- [リモートからのアップロード] を選択した場合は、リモートの Web サーバにダウンロードした MUB ファイルの完全な URL を入力します。
- [ファイルのアップロード] をクリックします。
アップロードには時間がかかることがあります。アップグレード バンドルのアップロードと検証の進行状況が表示されます。アップロードを途中で停止する場合は、
[キャンセル] をクリックします。バンドル アップロードのキャンセルを確認するメッセージが表示されます。アップグレード プロセスを再開する場合は、バンドルを再度アップロードする必要があります。
- アップグレード バンドルが正常にアップロードされたら、[アップグレードの開始] をクリックします。
Upgrade Coordinator が、NSX Intelligence のアップグレード情報を使用してアップグレードされます。Upgrade Coordinator は
NSX Manager で実行されます。これは、
NSX Intelligence とその他の NSX オブジェクトのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。Upgrade Coordinator により、適切な順序でアップグレードを行うことができます。アップグレード プロセスは、ユーザー インターフェイスから追跡できます。
- Upgrade Coordinator が正常に更新されると、現在インストールされている NSX Intelligence アプライアンスのバージョンと、アプライアンスのアップグレードに使用するターゲットのバージョンが [サマリ] タブに表示されます。
注: メンテナンス リリースをアップグレードするときに、メンテナンス バンドルを使用して
NSX Intelligence Upgrade Coordinator をアップグレードした後に
NSX Manager のアップグレードを続行する場合は、
NSX Manager のアップグレードが完了したときに、前述の手順 1 ~ 8 を繰り返す必要があります。
- [事前チェックの実行] をクリックします。
NSX Intelligence アプライアンスの健全性が検証されます。また、アップグレードの事前チェック プロセスにより、
NSX-T Data Center アプライアンスのアップグレードが進行中かどうかが確認され、それに応じて処理が実行されます。事前チェックでエラーが見つからなかった場合、
NSX Intelligence アップグレード カードに緑色の
Ready という文字とチェックマークのアイコンが表示されます。事前チェックでエラーが見つかった場合は、エラー メッセージが表示されます。
- [次へ] をクリックします。
- [NSX Intelligence アプライアンスのアップグレード] タブで、表示されているターゲット バージョン、アップグレード ユニット、IP アドレスが正しいことを確認します。
- [アップグレードの開始] をクリックします。
テーブルの
[状態] 列が
開始前 から
進行中 に変わり、
[詳細] の横にアップグレードの進行状況が表示されます。
注:
/data パーティションが大きい場合、サイズの大きいパーティションからデータをコピーする処理が完了するまでに時間がかかることがあります。
エラーが発生した場合は、[状態] 列の値が Failed に変わります。[詳細] に表示されているエラー情報を確認するか、[最新のログ] をクリックしてアップグレード プロセスのログ出力を確認します。発生したエラーの解決に必要なアクションを確認します。
- (オプション) アップグレードが失敗し、アップグレードを安全に再試行できると判断した場合は、[アップグレードの再試行] をクリックします。
前回の試行で正常に完了したアップグレード手順は実行されません。失敗したアップグレード プロセスの手順が再試行されます。すべてのアップグレード手順が正常に完了すると、
Upgrade Successful バナー メッセージが表示され、テーブルの
[状態] の値が
Upgraded に変わります。
- [終了] をクリックします。
新しいアプライアンスのバージョンと完了したアップグレードのサマリが
NSX Intelligence アプライアンス カードに表示されます。
次のタスク
の順に移動し、データ フローの可視化が変更されていないことと、新しいトラフィック フロー データが期待どおりに収集されていることを確認します。