ネットワーク遅延の統計を外部コレクタにエクスポートして、データの分析を行うことができます。ESXi ホストで実行されている netopa エージェントは vRealize Network Insight (vRNI) にのみネットワーク遅延統計をエクスポートできます。現在、他のコレクタ ツールはサポートされていません。
vRNI では、vCenter Server で管理されている ESXi ホストからのみネットワーク遅延統計を収集できます。vRNI は、vCenter Server によって管理されていないスタンドアローンの ESXi ホストから遅延の統計情報を収集しません。
次のいずれかの方法でネットワーク遅延統計をエクスポートできます。
- 方法 1:NSX-T Data Center で管理プレーン API を使用する。
- 方法 2:vRNI ユーザー インターフェイスでオプションの設定を有効にして、遅延統計を収集する。
前提条件
- vRNI ユーザー インターフェイスで、次の順番でタスクを実行します。
- vCenter Server をデータソースとして追加します。NSX-T Data Center 環境で、複数の vCenter Server がコンピュート マネージャとして追加されている場合は、すべての vCenter Server をデータソースとして追加できます。
- NSX Manager をデータソースとして追加します。
vRNI にデータソースを追加する方法については、https://docs.vmware.com/jp/VMware-vRealize-Network-Insight/index.htmlにある「vRealize Network Insight の使用」を参照してください。
- ESXi ホストからネットワーク遅延データを受信するには、コレクタでポート 1991 が開いている必要があります。
手順
結果
vNIC から vNIC の遅延の統計情報は、次の形式で外部コレクタにエクスポートされます。
VIF1, VIF2, Max, Min, Avg
ここで:
- VIF1, VIF2 は、仮想インターフェイスまたは vNIC を表します。
- Max、Min、Avg は、2 つの vNIC 間の最大時間、最小時間、平均時間をミリ秒単位で表しています。
物理 NIC から vNIC、または vNIC から 物理 NIC 遅延の統計情報は、次の形式で外部コレクタにエクスポートされます。
Endpoint1, Endpoint2, Max, Min, Avg
ここで:
- Endpoint1、Endpoint2 は、仮想インターフェイス ID (VIF ID) または ESXi ホスト (vmnic) 上の物理アダプタの名前のいずれかになります。
- Max、Min、Avg は、2 つのエンドポイント間の最大時間、最小時間、平均時間をミリ秒単位で表しています。