IPv4 の DHCP サーバと IPv6 の DHCP サーバの両方で静的割り当てを構成できます。

標準的なネットワーク環境では、FTP、メール サーバ、アプリケーション サーバなどのサービスを実行する仮想マシンがあります。これらの仮想マシンの IP アドレスをネットワーク内で変更したくない場合があります。この場合、各仮想マシン(DHCP クライアント)の MAC アドレスに固定 IP アドレスを割り当てます。固定 IP アドレスは、DHCP の IP 範囲や DHCP サーバの IP アドレスと重複しないようにする必要があります。

DHCP 静的割り当ては、ローカル DHCP サーバまたはセグメント上のゲートウェイ DHCP サーバのいずれかを構成する場合に設定できます。セグメントが DHCP リレーを使用している場合、UI で DHCP の静的割り当てを設定することはできません。ただし、NSX-T Data Center 3.0 では、DHCP リレーを使用する静的割り当てはサポートされません。

前提条件

DHCP 静的割り当てを構成するセグメントがネットワークに保存されている。

手順

  1. ブラウザから、NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. [ネットワーク] > [セグメント] の順に選択します。
  3. 編集するセグメントの横にある縦型の省略記号をクリックし、[編集] をクリックします。
  4. [DHCP 静的割り当て] セクションを展開し、[DHCP 静的割り当て] の横にある [設定] をクリックします。
    デフォルトでは、 [ IPv4 静的割り当て] ページが表示されます。IPv6 アドレスを割り当てるには、 [IPv6 静的割り当て] タブをクリックしてから次の手順に進みます。
  5. [静的割り当ての追加] をクリックします。
    1. DHCP 静的割り当てオプションを指定します。
      次の表に、IPv4 の DHCP と IPv6 の DHCP サーバに共通する静的割り当てオプションを示します。
      オプション 説明
      名前

      各静的割り当ての一意の表示名を入力します。名前は 255 文字以下にする必要があります。

      IP アドレス
      • IPv4 静的割り当ての場合は必須です。クライアントの MAC アドレスに割り当てる単一の IPv4 アドレスを入力します。
      • IPv6 静的割り当ての場合はオプションです。クライアントの MAC アドレスに割り当てる単一のグローバル ユニキャスト IPv6 アドレスを入力します。

      静的割り当てに IPv6 アドレスを指定しないと、ステートレス アドレス自動構成 (SLAAC) により、DHCPv6 クライアントに IPv6 アドレスが自動的に割り当てられます。また、ステートレス DHCP を使用して、DNS やドメイン名などの他の DHCP 構成オプションを DHCPv6 クライアントに割り当てることもできます。

      IPv6 のステートレス DHCP の詳細については、RFC 3376 の仕様を参照してください。

      IPv6 静的割り当てで、次のタイプの IPv6 アドレスは使用できません。
      • リンク ローカル ユニキャスト アドレス (FE80::/64)
      • マルチキャスト IPv6 アドレス (FF00::/8)
      • 未指定のアドレス (0:0:0:0:0:0:0:0)
      • すべての F のアドレス (F:F:F:F:F:F:F:F)

      固定 IP アドレスは、セグメントで構成されているサブネット(存在する場合)に属している必要があります。

      MAC アドレス

      必須。固定 IP アドレスを割り当てる DHCP クライアントの MAC アドレスを入力します。

      静的割り当ての MAC アドレスには次の検証が適用されます。
      • ローカル DHCP サーバを使用するセグメントのすべての静的割り当てで、MAC アドレスを一意にする必要があります。
      • MAC アドレスは、ゲートウェイに接続し、ゲートウェイ DHCP サーバを使用しているすべてのセグメントの静的割り当てで一意にする必要があります。
      たとえば、10 個のセグメントが Tier-1 ゲートウェイに接続しているとします。ゲートウェイ DHCP サーバは 4 つのセグメント(Segment1 から Segment4)で使用され、ローカル DHCP サーバは残りの 6 セグメント(Segment5 から Segment10)で使用されています。ゲートウェイ DHCP サーバを使用する 4 つのセグメント(Segment1 から Segment4)に合計で 20 個の静的割り当てがあります。また、ローカル DHCP サーバを使用する残りの 6 つのセグメント(Segment5 から Segment10)のそれぞれに、5 つの静的割り当てがあります。この例では、次のようになります。
      • 20 個の静的割り当ての MAC アドレスは、ゲートウェイ DHCP サーバを使用するすべてのセグメント(Segment1 から Segment4)で一意にする必要があります。
      • 5 つの静的割り当ての MAC アドレスは、ローカル DHCP サーバを使用する各セグメント(Segment5 から Segment10)で一意にする必要があります。
      リース時間

      任意。IP アドレスが DHCP クライアントに割り当てられている時間を秒単位で入力します。リース時間が期限切れになると、IP アドレスが無効になり、DHCP サーバはそのアドレスをセグメント上の他の DHCP クライアントに割り当てることができます。

      有効な値は 60 ~ 4294967295 の範囲です。デフォルト値は 86400 です。

      説明

      任意。静的割り当ての説明を入力します。

      タグ

      任意。静的割り当てのラベル付けに使用するタグを追加します。これにより、割り当ての検索やフィルタリング、割り当てに関連する問題のトラブルシューティングなどのタスクを迅速に行うことができます。

      タグの追加とタグ付きオブジェクトの使用方法については、タグを参照してください。

      次の表に、IPv4 の DHCP サーバでのみ使用可能な静的割り当てオプションを示します。
      IPv4 の DHCP オプション 説明
      ゲートウェイ アドレス

      IPv4 の DHCP サーバが DHCP クライアントに提供するデフォルトのゲートウェイ IP アドレスを入力します。

      ホスト名

      IPv4 クライアントの DHCP のホスト名を入力します。これにより、DHCPv4 サーバは常に同じ IPv4 アドレスをクライアント(ホスト)に割り当てます。

      ホスト名は 63 文字以下にする必要があります。

      静的割り当ての ホスト名には次の検証が適用されます。
      • ローカル DHCP サーバを使用するセグメントのすべての静的割り当てで、ホスト名を一意にする必要があります。
      • ホスト名は、ゲートウェイに接続し、ゲートウェイ DHCP サーバを使用しているすべてのセグメントの静的割り当てで一意にする必要があります。
      たとえば、10 個のセグメントが Tier-1 ゲートウェイに接続しているとします。ゲートウェイ DHCP サーバは 4 つのセグメント(Segment1 から Segment4)で使用され、ローカル DHCP サーバは残りの 6 セグメント(Segment5 から Segment10)で使用されています。ゲートウェイ DHCP サーバを使用する 4 つのセグメント(Segment1 から Segment4)に合計で 20 個の静的割り当てがあります。また、ローカル DHCP サーバを使用する残りの 6 つのセグメント(Segment5 から Segment10)のそれぞれに、5 つの静的割り当てがあります。この例では、次のようになります。
      • 20 個の静的割り当てのホスト名は、ゲートウェイ DHCP サーバを使用するすべてのセグメント(Segment1 から Segment4)で一意にする必要があります。
      • 5 つの静的割り当てのホスト名は、ローカル DHCP サーバを使用する各セグメント(Segment5 から Segment10)で一意にする必要があります。
      DHCP オプション

      任意。DHCP に IPv4 クラスレス スタティック ルートと他の汎用オプションを設定するには、[設定] をクリックします。

      DHCPv4 静的割り当てに関するその他の注意事項:
      • IPv4 静的割り当ては、セグメントで構成したドメイン名を自動的に継承します。
      • 静的割り当て構成で DNS サーバを指定するには、汎用オプションを追加します(コード 6 - DNS サーバ)。
      • DHCPv4 クライアントのシステム時間を DHCPv4 サーバと同期するには、NTP を使用します。IPv4 の DHCP サーバは SNTP をサポートしていません。
      • 静的割り当てで DHCP オプションが指定されていないと、セグメントの DHCPv4 サーバの DHCP オプションが静的割り当てで自動的に継承されます。ただし、静的割り当てで 1 つ以上の DHCP オプションを明示的に追加した場合、これらの DHCP オプションはセグメントの DHCPv4 サーバから自動的に継承されません。
      次の表に、IPv6 の DHCP サーバでのみ使用可能な静的割り当てオプションを示します。
      IPv6 の DHCP オプション 説明
      DNS サーバ

      任意。名前解決に使用するドメイン ネーム サーバを入力します(最大 2 つまで入力できます)。

      指定しないと、DHCP クライアントに DNS は割り当てられません。

      SNTP サーバ

      任意。SNTP (Simple Network Time Protocol) サーバを入力します(最大 2 つまで入力できます)。クライアントは、これらの SNTP サーバを使用して、システム時間を標準のタイム サーバと同期します。

      優先時間

      任意。有効な IP アドレスが優先される期間を入力します。優先時間が経過すると、IP アドレスは廃止されます。値を入力しないと、優先時間が自動的に計算されます(リース時間 * 0.8)。

      リース時間は、優先時間より大きくする必要があります。

      有効な値は 60 ~ 4294967295 の範囲です。デフォルト値は 69120 です。

      ドメイン名

      任意。DHCPv6 クライアントに提供するドメイン名を入力します。IPv6 静的割り当てでは、複数のドメイン名がサポートされています。

      指定しないと、DHCP クライアントにドメイン名は割り当てられません。

      DHCPv6 静的割り当てに関するその他の注意事項:
      • IPv6 静的割り当てでは、ゲートウェイ IP アドレスの設定を使用できません。IPv6 クライアントは、ICMPv6 ルーター アドバタイズ (RA) メッセージから最初のホップ ルーターを学習します。
      • DHCPv6 静的割り当てで NTP はサポートされていません。
    2. 各静的割り当てを設定した後に、[保存] をクリックします。