NSX-T Data Center は、セグメントで DHCP ローカル サーバ、ゲートウェイ DHCP、DHCP リレーの 3 種類の DHCP をサポートしています。
- DHCP ローカル サーバ
- 名前が示すように、これはセグメントに対してローカルな DHCP サーバです。ネットワーク内の他のセグメントでは使用できません。ローカル DHCP サーバは、セグメントに接続している仮想マシンに対してのみ、動的な IP 割り当てサービスを提供します。ローカル DHCP サーバの IP アドレスは、セグメントで構成されているサブネット内のアドレスにする必要があります。
- ゲートウェイ DHCP
- これは中央の DHCP サービスに相当します。ゲートウェイに接続しているすべてのセグメントの仮想マシンに、IP とその他のネットワーク構成を動的に割り当てます。ゲートウェイに適用する DHCP プロファイルのタイプに応じて、セグメントにゲートウェイ DHCP サーバまたはゲートウェイ DHCP リレーを構成できます。デフォルトでは、Tier-1 または Tier-0 ゲートウェイに接続しているセグメントはゲートウェイ DHCP を使用します。ゲートウェイ DHCP サーバの IP アドレスは、セグメントに構成されているサブネットと異なる場合があります。
- DHCP リレー
- これはセグメントに対してローカルな DHCP リレー サービスです。ネットワーク内の他のセグメントでは使用できません。DHCP リレー サービスは、セグメントに接続している仮想マシンの DHCP 要求をリモート DHCP サーバに中継します。リモート DHCP サーバは、任意のサブネット、SDDC の外部または物理ネットワークに配置できます。
セグメントがゲートウェイに接続しているかどうかに関係なく、各セグメントで DHCP を構成できます。DHCPv4(IPv4 の DHCP)サーバと DHCPv6(IPv6 の DHCP)サーバの両方がサポートされます。
ゲートウェイに接続しているセグメントでは、3 つの DHCP タイプがすべてサポートされます。ただし、ゲートウェイ DHCP は、セグメントの IPv4 サブネットでのみサポートされます。
ゲートウェイに接続していないスタンドアローン セグメントの場合は、ローカル DHCP サーバのみがサポートされます。
IPv6 サブネットの DHCPv6 サーバ構成には、次の制限があります。
- IPv6 サブネットが構成されているセグメントには、ローカル DHCPv6 サーバまたは DHCPv6 リレーのいずれかを設定できます。ゲートウェイ DHCPv6 はサポートされていません。
- DHCPv6 オプション(クラスレス スタティック ルートと汎用オプション)はサポートされていません。