トンネル エンドポイント用に IP アドレス プールを使用できます。トンネル エンドポイントは、NSX-T Data Center でカプセル化されたオーバーレイ フレームの送信と終了を行うハイパーバイザー ホストを識別するために外部 IP ヘッダで使用される、送信先 IP アドレスと宛先 IP アドレスです。トンネル エンドポイントの IP アドレスには、DHCP または手動で構成した IP アドレス プールも使用できます。
ESXi ホストと KVM ホストの両方を使用している場合、設計オプションの 1 つとして、ESXi トンネル エンドポイント IP アドレス プール (sub_a) と KVM トンネル エンドポイント IP アドレス プール (sub_b) 用に 2 つの異なるサブネットを使用できます。この場合、専用のデフォルト ゲートウェイを使用して、KVM ホスト上で sub_a へのスタティック ルートを追加する必要があります。
次の例は、sub_a が 192.168.140.0 で sub_b が 192.168.150.0 の、Ubuntu ホスト上のルーティング テーブルを示しています(たとえば、管理サブネットは 192.168.130.0 になります)。
Destination Gateway Genmask Iface 0.0.0.0 192.168.130.1 0.0.0.0 eth0 192.168.122.0 0.0.0.0 255.255.255.0 virbr0 192.168.130.0 0.0.0.0 255.255.255.0 eth0 192.168.140.0 192.168.150.1 255.255.255.0 nsx-vtep0.0 192.168.150.0 0.0.0.0 255.255.255.0 nsx-vtep0.0
root は複数の方法で追加できます。たとえば次の 2 つの方法があります。2 つの方法のうち、インターフェイスを編集してルートを追加した場合のみ、ホストの再起動後もルートが維持されます。route add コマンドを使用して追加したルートは、ホストの再起動後は維持されません。
route add -net 192.168.140.0 netmask 255.255.255.0 gw 192.168.150.1 dev nsx-vtep0.0
/etc/network/interfaces の「up ifconfig nsx-vtep0.0 up」の前に、このスタティック ルートを追加します。
post-up route add -net 192.168.140.0 netmask 255.255.255.0 gw 192.168.150.1
手順
- ブラウザから、NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
- の順に選択します。
- IP アドレス プールの詳細を入力します。
オプション パラメータの例 名前と説明 IP アドレス プールとオプションの説明を入力します。 IP 範囲 IP アドレス割り当ての範囲 192.168.200.100 - 192.168.200.115
ゲートウェイ 192.168.200.1 CIDR CIDR 形式のネットワーク アドレス 192.168.200.0/24
DNS サーバ DNS サーバのカンマ区切りのリスト 192.168.66.10
DNS サフィックス corp.local
結果
IPv4 または IPv6 アドレスのプールは、[IP アドレス プール] の画面にリストされます。
IP アドレス プールのリストは、GET https://<nsx-mgr>/api/v1/pools/ip-pools API 呼び出しを使用して表示することもできます。
次のタスク
アップリンク プロファイルを作成します。アップリンク プロファイルの作成 を参照してください。