Tier-1 論理ルーターのスタティック ルートを構成すると、NSX-T Data Center と仮想ルーター経由でアクセス可能なネットワーク セットとの接続が可能になります。

たとえば、次の図では、Tier-1 A 論理ルーターに NSX-T Data Center 論理スイッチへのダウンリンク ポートがあります。このダウンリンク ポート (172.16.40.1) は、仮想ルーター仮想マシンのデフォルト ゲートウェイとして機能します。仮想ルーター仮想マシンと Tier-1 A は、同じ NSX-T Data Center 論理スイッチを介して接続されています。Tier-1 論理ルーターのスタティック ルート 10.10.0.0/16 は、仮想ルーターを介して使用可能なネットワークを示しています。Tier-1 A には、Tier-1 B へのスタティック ルートをアドバタイズする、ルート アドバタイズが構成されています。

図 1. Tier-1 論理ルーターのスタティック ルート トポロジ
Tier-1 論理ルーターのスタティック ルート トポロジ

再帰的なスタティック ルートがサポートされています。

前提条件

ダウンリンク ポートが構成されていることを確認します。マネージャ モードでの Tier-1 論理ルーターへのダウンリンク ポートの追加を参照してください。

手順

  1. ブラウザから、NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. [ネットワーク] > [Tier-1 論理ルーター] の順に選択します。
  3. Tier-1 ルーターの名前をクリックします。
  4. [ルーティング] タブをクリックして、ドロップダウン メニューから [スタティック ルート] を選択します。
  5. [追加] をクリックします。
  6. ネットワーク アドレスを CIDR 形式で入力します。
    IPv6 ベースのスタティック ルートがサポートされています。IPv6 プレフィックスに指定できるのは、IPv6 ネクスト ホップのみです。
    たとえば、10.10.10.0/16 または IPv6 アドレスを指定できます。
  7. [追加] をクリックし、ネクスト ホップ IP アドレスを追加します。

    たとえば、172.16.40.10 を入力します。鉛筆のアイコンをクリックして、ドロップダウンから [NULL] を選択すると、null ルートを指定できます。別のネクスト ホップ アドレスを追加するには、もう一度 [追加] をクリックします。

  8. ダイアログ ボックスの下部にある [追加] をクリックします。
    新しく作成したスタティック ルート ネットワーク アドレスが、行内に表示されます。
  9. Tier-1 論理ルーターから、[ルーティング] > [ルート アドバタイズ] の順に選択します。
  10. [編集] をクリックし、[全てのスタティック ルートのアドバタイズ] を選択します。
  11. [保存] をクリックします。
    スタティック ルートが NSX-T Data Center オーバーレイ全体に伝達されます。