DHCP リレー構成では、DHCP メッセージは外部 DHCP サーバに転送されます。外部 DHCP サーバは、任意のサブネット、SDDC の外部または物理ネットワークに配置できます。

DHCP リレー構成は、次のシナリオでサポートされます。
  • オーバーレイ セグメントが Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイのダウンリンク インターフェイスに接続されている場合。この場合、DHCP メッセージは DHCPv4 サーバまたは DHCPv6 サーバのいずれかにリレーできます。このシナリオのワークフローについては、このトピックの [手順] セクションの手順 2 で説明します。
  • オーバーレイまたは VLAN セグメントが、アクティブ/スタンバイ モードで構成された Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイのサービス インターフェイスに接続されている場合。この場合、DHCP メッセージは DHCPv4 サーバにのみリレーされます。このシナリオのワークフローについては、このトピックの [手順] セクションの手順 3 で説明します。
注: セグメントで DHCP リレーを使用する場合、 [DHCP 設定][DHCP オプション] は構成できません。ユーザー インターフェイスでは、セグメントの DHCP の静的割り当てを構成できません。ただし、 NSX-T Data Center では、DHCP リレーを使用する静的割り当てはサポートされません。

次の図は、3 つのネットワークに DHCP リレーが構成されているサンプル ネットワーク トポロジを示しています。


この図のトポロジは、この図の前後のテキストで説明されています。
このネットワーク トポロジでは、次のネットワークに DHCP リレーが構成されます。
  • ネットワーク 1 は、Tier-1 ゲートウェイのサービス インターフェイスに接続されています。
  • ネットワーク 2 は、Tier-1 ゲートウェイのダウンリンク インターフェイスに接続されています。
  • ネットワーク 3 は、Tier-0 ゲートウェイのダウンリンクまたはサービス インターフェイスのいずれかに接続されています。

前提条件

DHCP リレー プロファイルの追加 の VMware 製品ダウンロード サイトにあるものを使用してください。たとえば、プロファイルの名前が My-DHCP-Relay-Profile であるとします。

手順

  1. ブラウザから NSX Manager (https://nsx-manager-ip-address) に管理者権限でログインします。
  2. Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイのダウンリンク インターフェイスに接続されているオーバーレイ セグメントに、DHCP リレーを構成します。
    1. [ネットワーク] > [セグメント] の順に移動します。
    2. DHCP リレーを構成するオーバーレイ セグメントを見つけます。セグメント名の横にある アクション メニュー をクリックし、[編集] をクリックします。
    3. [DHCP 構成を行う] をクリックします。
    4. [DHCP タイプ] ドロップダウン メニューで、[DHCP リレー] を選択します。
    5. [DHCP プロファイル] ドロップダウン メニューから、先ほど作成した DHCP リレー プロファイルを選択します。
      たとえば、 [My-DHCP-Relay-Profile] を選択します。
    6. [適用] をクリックします。
  3. アクティブ/スタンバイ モードで構成された Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイのサービス インターフェイスに接続されているセグメントに、DHCP リレーを構成します。
    1. [ネットワーク] > [セグメント] に移動します。
    2. VLAN またはオーバーレイ トランスポート ゾーンのいずれかにセグメントを追加します。このセグメントはゲートウェイに接続しないでください。また、このセグメントには、DHCP サーバ アドレス、DHCP 範囲、静的割り当てなどの DHCP 構成を設定しないでください。
      たとえば、 My-VLAN-Segment という名前のセグメントを VLAN トランスポート ゾーンに追加したとします。
    3. [ネットワーク] > [Tier-0 ゲートウェイ] の順にクリックするか、[ネットワーク] > [Tier-1 ゲートウェイ] の順に移動します。
    4. この VLAN セグメントをサービス インターフェイスに接続するゲートウェイを見つけます。アクション アイコン をクリックして、[編集] をクリックします。
    5. [インターフェイス] セクションまたは [サービス インターフェイス] セクションを展開し、リンクをクリックして [インターフェイスの設定] ページを開きます。
    6. [インターフェイスの追加] をクリックします。
    7. [名前] テキスト ボックスに、このインターフェイスの名前を入力します。
      たとえば、 Connect-to-VLAN という名前を指定します。
    8. (Tier-0 ゲートウェイの場合のみ):[タイプ] ドロップダウン メニューから [サービス] を選択します。
      この手順は、Tier-1 ゲートウェイには適用されません。
    9. [IP アドレス/マスク] を CIDR 形式で入力します。
      たとえば、 172.16.10.1/24 と入力します。
    10. [接続先(セグメント)] ドロップダウン メニューから、先ほど作成した [My-VLAN-Segment] を選択します。
    11. [DHCP プロファイル] ドロップダウン メニューから、先ほど作成した DHCP リレー プロファイルを選択します。
      たとえば、 [My-DHCP-Relay-Profile] を選択します。
    12. [閉じる] をクリックします。