NSX Edge 仮想マシンが機能しなくなった場合、またはデータセンター内の配置を変更する必要が生じた場合は、仮想マシンを再展開します。たとえば、NSX Edge を別のデータストアまたはコンピューティング リソースに移動する必要がある場合は、NSX Edge ノードを再展開します。ノードを別のネットワークに移動することもできます。ただし、ネットワーク要件によっては、他の理由で再展開が必要になることもあります。
既存の NSX Edge ノード(物理サーバまたは NSX Edge 仮想マシン アプライアンス)を NSX Edge 仮想マシン アプライアンスに再展開することは可能です。
前提条件
-
NSX Edge トランスポート ノード ペイロードの一部の構成は変更できますが、新しいノードによって再展開される既存の NSX Edge ノードでは、次の構成を変更しないでください。
- 障害ドメイン
- トランスポート ノードの接続
- 物理 NIC 構成
- 分散論理ルーター
- ロード バランサの割り当て
-
既存の NSX Edge ノードが物理サーバか、vSphere Client によって手動で展開された仮想マシンの場合は、NSX Edge ノードと NSX Manager 間の接続が停止していることを確認します。接続が停止していないと、NSX-T は既存の NSX Edge ノードと新しいノードの置換を許可しません。
手順
- (物理サーバまたは vSphere Client を使用して展開した NSX Edge)SSH セッションを開き、NSX Edge コンソールに接続します。
- CLI コンソールで get logical-routers を使用して、NSX Edge ノードに論理ルートが構成されていることを確認します。
- NSX Edge ノードをパワーオフします。
- 次の API コマンドを実行して、NSX Edge ノードが NSX Manager から切断されていることを確認します。
GET api/v1/transport-nodes/<edgenode>/state
"node_deployment_state": {"state": MPA_Disconnected"}
node_deployment_state
値は MPA Disconnected です。これは、NSX Edge ノードの再展開が可能であることを示しています。注:node_deployment_state
が Node Ready の場合、 NSX Manager に「 78006 - Manager connectivity to Edge node must be down.Else replacement/redeployment of hardware is not allowed」というエラーが表示されます。 - あるいは、[Edge トランスポート ノード] ページから NSX Edge ノードと NSX Manager 間の接続状態を確認します。切断された NSX Edge ノードには、「Configuration Error, Edge VM MPA Connectivity is down」というシステム メッセージが表示されます。
- NSX Edge ノードが自動展開されたノードの場合は、GET /<NSX-Manager-IPaddress>/api/v1/transport-nodes/<edgenode> を実行します。この API の出力ペイロードをコピーします。
"resource_type": "EdgeNode", "id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "display_name": "Edge_TN2", "description": "EN", "external_id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "ip_addresses": [ "10.170.94.240" ], "_create_user": "admin", "_create_time": 1600106319056, "_last_modified_user": "admin", "_last_modified_time": 1600106907312, "_system_owned": false, "_protection": "NOT_PROTECTED", "_revision": 2 }, "is_overridden": false, "failure_domain_id": "4fc1e3b0-1cd4-4339-86c8-f76baddbaafb", "resource_type": "TransportNode", "id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "display_name": "Edge_TN2", "_create_user": "admin", "_create_time": 1600106319399, "_last_modified_user": "admin", "_last_modified_time": 1600106907401, "_system_owned": false, "_protection": "NOT_PROTECTED", "_revision": 1 }
- 次の再展開シナリオのいずれかを選択します。
選択 操作 既存の NSX Edge ノード(物理サーバまたは手動展開のノード)を NSX Edge 仮想マシン ノード(NSX Manager API で展開)に再展開します。
API コマンド /api/v1/transport-nodes/<transport-node-id>?action=redeploy で次の操作を行います。 - 再展開 API の本文にペイロードを貼り付けます。
-
deployment_config
セクションが、ノードを再展開するコンピュート マネージャ、データストア、ネットワークの詳細を参照していることを確認します。これらの値がnode_settings
セクションで使用されている値と一致していることを確認します。 -
deployment_config
セクションにログイン パスワードを追加します。
NSX Manager は、
deployment_config
セクションの詳細に基づいて NSX Edge ノードを再展開します。既存の NSX Edge ノードの配置の変更
API コマンド /api/v1/transport-nodes/<transport-node-id>?action=redeploy で次の操作を行います。 - 再展開 API の本文にペイロードを貼り付けます。
deployment_config
セクションで、新しいコンピュート マネージャ、データストア、ネットワーク、CPU、メモリ、または遅延感度の詳細を参照します。
POST https://<manager-ip>/api/v1/transport-nodes/<transport-node-id>?action=redeploy の例{ "node_id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "host_switch_spec": { "host_switches": [ { "host_switch_name": "nsxvswitch_overlay", "host_switch_id": "c0a4a83e-c8b8-4324-a4d7-dbbc07b30b53", "host_switch_type": "NVDS", "host_switch_mode": "STANDARD", "host_switch_profile_ids": [ { "key": "UplinkHostSwitchProfile", "value": "f9a2a2fa-b49d-498f-abaf-2fdc81917716" }, { "key": "LldpHostSwitchProfile", "value": "9e0b4d2d-d155-4b4b-8947-fbfe5b79f7cb" } ], "pnics": [ { "device_name": "fp-eth0", "uplink_name": "uplink1" } ], "is_migrate_pnics": false, "ip_assignment_spec": { "ip_pool_id": "647d9b0d-0143-4903-91f5-930d9ab011e8", "resource_type": "StaticIpPoolSpec" }, "cpu_config": [], "transport_zone_endpoints": [ { "transport_zone_id": "0b33b078-6438-4d9b-a1ec-33211fd36822", "transport_zone_profile_ids": [ { "resource_type": "BfdHealthMonitoringProfile", "profile_id": "52035bb3-ab02-4a08-9884-18631312e50a" } ] }, { "transport_zone_id": "a0133574-48de-4e3a-9407-7db1a68bae41", "transport_zone_profile_ids": [ { "resource_type": "BfdHealthMonitoringProfile", "profile_id": "52035bb3-ab02-4a08-9884-18631312e50a" } ] } ], "vmk_install_migration": [], "pnics_uninstall_migration": [], "vmk_uninstall_migration": [], "not_ready": false } ], "resource_type": "StandardHostSwitchSpec" }, "transport_zone_endpoints": [], "maintenance_mode": "DISABLED", "node_deployment_info": { "deployment_type": "VIRTUAL_MACHINE", "deployment_config": { "vm_deployment_config": { "vc_id": "cc82da39-b119-4869-a7fe-a54621cb4d3d", "compute_id": "domain-c9", "storage_id": "datastore-14", "host_id": "host-12", "compute_folder_id": "group-v5", "management_network_id": "network-16", "hostname": "EdgeSmallFactor", "data_network_ids": [ "5638c577-e142-4a50-aed3-a7079dc3b08c", "5638c577-e142-4a50-aed3-a7079dc3b08c", "5638c577-e142-4a50-aed3-a7079dc3b08c" ], "search_domains": [ "eng.vmware.com", "vmware.com" ], "enable_ssh": true, "allow_ssh_root_login": true, "reservation_info": { "memory_reservation": { "reservation_percentage": 100 }, "cpu_reservation": { "reservation_in_shares": "HIGH_PRIORITY", "reservation_in_mhz": 0 } }, "resource_allocation": { "cpu_count": 4, "memory_allocation_in_mb": 8192 }, "placement_type": "VsphereDeploymentConfig" }, "form_factor": "MEDIUM", "node_user_settings": { "cli_username": "admin", "root_password":"Admin!23Admin", "cli_password":"Admin!23Admin" } }, "node_settings": { "hostname": "EdgeSmallFactor", "search_domains": [ "eng.vmware.com", "vmware.com" ], "enable_ssh": true, "allow_ssh_root_login": true }, "resource_type": "EdgeNode", "id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "display_name": "Edge_TN2", "description": "EN", "external_id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "ip_addresses": [ "10.170.94.240" ], "_create_user": "admin", "_create_time": 1600106319056, "_last_modified_user": "admin", "_last_modified_time": 1600106907312, "_system_owned": false, "_protection": "NOT_PROTECTED", "_revision": 2 }, "is_overridden": false, "failure_domain_id": "4fc1e3b0-1cd4-4339-86c8-f76baddbaafb", "resource_type": "TransportNode", "id": "9f34c0ea-4aac-4b7f-a02c-62f306f96649", "display_name": "Edge_TN2", "_create_user": "admin", "_create_time": 1600106319399, "_last_modified_user": "admin", "_last_modified_time": 1600106907401, "_system_owned": false, "_protection": "NOT_PROTECTED", "_revision": 1 }
注: 古いノードが NSX Manager ユーザー インターフェイスを介して展開された NSX Edge 仮想マシン ノードの場合、API ペイロードのペイロードの詳細については、『 NSX-T Data Center API ガイド』を参照してください。node_user_settings
セクションにログイン認証情報を指定する必要はありません。 - NSX Manager で、新しい NSX Edge ノードの [構成状態] を確認します。
- または、API コマンド Get api/v1/transport-nodes/<node-id>/state を実行して、新しく準備された NSX Edge トランスポート ノードの状態を確認します。
- get logical-routers CLI コマンドを実行して、論理ルーターの構成が新しい NSX Edge ノードに移行されていることを確認します。
- TEP アドレスが、置換後の NSX Edge ノードで維持されていることを確認します。
- NSX Edge クラスタの状態が「稼動中」であることを確認します。API は GET api/v1/edge-clusters/<cluster> です。NSX-T が NSX フェデレーションを使用するように構成されている場合は、サイト間の状態が「稼動中」になっていることを確認します。
- API で NSX Edgeトランスポート ノードとクラスタの状態を確認し、「稼動中」になっていることを確認します。
- エラー メッセージのトラブルシューティング:
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(78006) NSX Manager connectivity to Edge node must be down.Else replacement of hardware is not allowed:NSX Edge ノードが NSX Manager に接続していないことを確認します。
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(16064) Deployment configuration is missing:再展開 API で、deployment_config セクションに詳細情報を入力します。
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(16066) Login password is missing:ログイン認証情報を入力します。
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(15019) Insufficient resources on node to be allocated to load balancer pool:新しい NSX Edge ノードのフォーム ファクタが古い NSX Edge ノードよりも小さい可能性があります。新しいフォーム ファクタで、ロード バランサ プールに割り当てるリソースが不足している可能性があります。
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次のタスク
ホストで del nsx を実行すると、論理ルーターの古いエントリ、VTEP IP アドレス、アップリンク IP アドレスが解放されます。これで、置き換えられた物理サーバを新しい NSX-T トランスポート ノードとして準備できるようになりました。