健全性チェックの API を実行し、指定した VLAN ID 範囲と物理スイッチの設定に対応するトランスポート ノードの MTU 設定との互換性を確認します。
VLAN または MTU の構成が一致していないと、構成エラーが発生し、接続停止の原因となる可能性があります。
注:
- 健全性チェックの結果は、ネットワーク構成エラーの可能性を示す指標となります。たとえば、異なる L2 ドメインのホストで健全性チェックを実行すると、トランキングなし VLAN ID が生成されます。健全性チェック ツールで正しい結果を得るにはホストが同じ L2 ドメインに存在している必要があるため、この結果は構成エラーと見なすことはできません。
- 一度に実行される健全性チェック操作は 50 個までです。
- 健全性チェックの完了後、NSX-T Data Center は 24 時間分の結果を保持します。
健全性チェックの操作では、NSX-T Data Center opsAgent がトランスポート ノードから別のノードにプローブ パケットを送信し、指定した VLAN ID 範囲と物理スイッチの設定に対応するトランスポート ノードの MTU 値との互換性を検証します。
検証する VLAN ID 範囲が増えると、待機時間が増加します。
VLAN の数 | 待機時間(秒) |
[3073,4095] | 150 |
[1025, 3072] | 120 |
[513, 1024] | 80 |
[128, 512] | 60 |
[64, 127] | 30 |
[1, 63] | 20 |
前提条件
- VLAN と MTU のチェックが機能するように、2 つ以上のアップリンクが N-VDS に構成されている必要があります。
- 同じ L2 ドメインにトランスポート ノードが必要です。
- 健全性チェックは、v6.7U2 以降を実行している ESX ホストでサポートされます。
手順
結果
API 応答セクションには、健全性チェックの結果が含まれます。NSX Ops エージェントは、ターゲット トランスポート ノードから確認パケットを受信し、物理スイッチでサポートされている VLAN ID 範囲を取得します。
- トランキングなし:物理スイッチと互換性のない VLAN ID 範囲を返します。物理スイッチと互換性のある VLAN ID の範囲も返します。
- トランキング:物理スイッチと互換性のある VLAN ID 範囲のリストを返します。
- 不明:インフラストラクチャの問題または KVM や Edge などのサポートされていないプラットフォーム タイプが原因で、一部またはすべてのアップリンクに対して有効な結果がありません。
API 応答セクションのパラメータ:
- vlan_and_mtu_allowed:互換性のある VLAN ID 範囲を返します。
- mtu_disallowed:MTU 値が物理スイッチと互換性がない VLAN ID 範囲を返します。
- vlan_disallowed:物理スイッチと互換性のある VLAN ID 範囲のリストを返します。
次のタスク
-
オーバーレイベースのトランスポート ゾーンで、N-VDS のアップリンク プロファイルの VLAN ID と MTU の両方の構成を更新します。同様に、物理スイッチの VLAN または MTU を更新します。
-
VLAN ベースのトランスポート ゾーンで、アップリンク プロファイルの MTU 構成を更新します。また、そのトランスポート ゾーンの論理スイッチの VLAN 構成を更新します。同様に、物理スイッチの VLAN または MTU を更新します。