KVM をトランスポート ノードまたは NSX Manager ゲスト仮想マシンのホストとして使用する場合で、KVM のセットアップが完了していない場合は、次の手順を実行します。
手順
- (RHEL のみ)/etc/yum.conf ファイルを開きます。
- 「 exclude 」行を検索します。
- 「
"kernel* redhat-release*"
」行を追加し、サポートされていない RHEL のアップグレードが回避されるように YUM を構成します。exclude=[existing list] kernel* redhat-release*
特定の互換性要件を持つ NSX-T Data Center コンテナ プラグインを実行することがある場合は、コンテナ関連のモジュールも除外します。
サポートされている RHEL のバージョンは 7.7 と 8.2 です。exclude=[existing list] kernel* redhat-release* kubelet-* kubeadm-* kubectl-* docker-*
- KVM とブリッジ ユーティリティをインストールします。
Linux ディストリビューション コマンド Ubuntu apt-get install -y qemu-kvm libvirt-bin ubuntu-vm-builder bridge-utils virtinst virt-manager virt-viewer libguestfs-tools
RHEL または CentOS Linux yum groupinstall "Virtualization Hypervisor" yum groupinstall "Virtualization Client" yum groupinstall "Virtualization Platform" yum groupinstall "Virtualization Tools"
SUSE Linux Enterprise Server YaSt を起動し、[Virtualization(仮想化)] > [Install Hypervisor and Tools(ハイパーバイザーとツールのインストール)] の順に選択します。 YaSt では、ネットワーク ブリッジを自動的に有効にして構成できます。
- NSX Manager が KVM ホストに NSX ソフトウェア パッケージを自動的にインストールできるように、アップリンク/データ インターフェイスのネットワーク構成を準備します。
KVM ホストには複数のネットワーク インターフェイスを定義できます。NSX-T でアップリンク インターフェイス(データ インターフェイス)として提供するネットワーク インターフェイスの場合は、ネットワーク構成ファイルを正しく設定することが重要です。NSX-T は、これらのネットワーク構成ファイルを参照し、NSX-T 固有のネットワーク デバイスを作成します。Ubuntu の場合、/etc/network/interfaces ファイルにデータを使用します。RHEL、CentOS、SUSE の場合は、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-$uplinkdevice ファイルを使用します。
次の例で、インターフェイス「ens32」がアップリンク デバイス(データ インターフェイス)です。このインターフェイスでは、導入環境に応じて DHCP または静的 IP アドレス設定を使用します。
注: インターフェイス名は環境によって異なる場合があります。重要: Ubuntu の場合、すべてのネットワーク構成を /etc/network/interfaces で指定する必要があります。 /etc/network/ifcfg-eth1 など、ネットワーク構成ファイルを個別に作成しないでください。トランスポート ノードが作成できなくなる可能性があります。Linux ディストリビューション ネットワーク構成 Ubuntu /etc/network/interfaces を次のように編集します。
auto eth0 iface eth0 inet manual auto ens32 iface ens32 inet manual
RHEL または CentOS Linux /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens32 ファイルを次のように編集します。
DEVICE="ens32" TYPE="Ethernet" NAME="ens32" UUID="<something>" BOOTPROTO="none" HWADDR="<something>" ONBOOT="yes" NM_CONTROLLED="no"
SUSE Linux Enterprise Server SLES ホストがすでに存在する場合は、そのホストでデータ インターフェイスが構成済みかどうか確認します。
構成済みの SLES ホストがない場合は、管理とデータ インターフェイスのリファレンス構成を参照してください。
次のように、/etc/sysconfig/network/ifcfg-ens32 ファイルを編集します。
DEVICE="ens32" NAME="ens32" UUID="<UUID>" BOOTPROTO="none" LLADDR="<HWADDR>" STARTMODE="yes"
- コマンド systemctl restart network でネットワーク サービスを再開するか、Linux サーバを再起動してネットワークの変更を有効にします。
- KVM ホストをトランスポート ノードとして構成すると、NSX-T により、ブリッジ インターフェイス nsx-vtep0.0 が自動的に作成されます。
Ubuntu の場合、/etc/network/interfaces ファイルに次のようなエントリが追加されます。
iface nsx-vtep0.0 inet static pre-up ip addr flush dev nsx-vtep0.0 address <IP_pool_address> netmask <subnet_mask> mtu 1600 down ifconfig nsx-vtep0.0 down up ifconfig nsx-vtep0.0 up
RHEL の場合、ホスト NSX Agent (nsxa) によって ifcfg-nsx-vtep0.0 という構成ファイルが作成され、次のようなエントリが追加されます。
DEVICE=nsx-vtep0.0 BOOTPROTO=static NETMASK=<IP address> IPADDR=<subnet mask> MTU=1600 ONBOOT=yes USERCTL=no NM_CONTROLLED=no
SUSE の場合:
DEVICE=nsx-vtep0.0 BOOTPROTO=static NETMASK=255.255.255.0 IPADDR=192.168.13.119 MACADDR=ae:9d:b7:ca:20:4a MTU=1600 USERCTL=no STARTMODE=auto
- サイズベースのポリシーではなく、時間ベースのポリシーとして、Syslog ローテーション ポリシーを構成します。サイズベースの Syslog ローテーション ポリシーでは、生成されるログ ファイルのサイズが非常に大きくなることがあります。