NSX-T Data Center 3.0 リリース以降では、ベアメタルサーバで Intel QuickAssist Technology (QAT) のサポートが提供されます。Intel QAT は、さまざまな暗号化操作にハードウェア アクセラレーションを提供します。

C62x チップセット(Intel QuickAssist Adapter 8960 または 8970)がインストールされ、Intel QuickAssist PCIe カードを使用しているベアメタル サーバに NSX Edge が展開されている場合、QAT 機能がデフォルトで有効になっています。BIOS ファームウェアで Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) インターフェイスが有効になっている必要があります。

QAT 機能の状態を確認するには、 NSX Edge ベアメタル サーバの CLI で次のコマンドを入力します。
get dataplane qat 
次の表に、コマンドから返される可能性のある応答を示します。
QAT 機能の状態 定義
QAT present, enabled, running QAT 機能は有効で、実行されています。
QAT present, enabled, not running QAT 機能は有効になっていますが、状態の変更を適用するにはデータプレーン サービスの再起動が必要です。
QAT present, disabled, not running QAT 機能は無効です。
QAT present, disabled, running QAT 機能は無効になっていますが、状態の変更を適用するにはデータプレーン サービスの再起動が必要です。
QAT not present CLI コマンドを実行したベアメタル サーバに QAT デバイスがインストールされていません。
QAT not supported in VM 仮想マシンの Edge で CLI コマンドが実行されました。
インストールされている QAT デバイスの使用を無効または有効にするには、以下の CLI コマンドを使用します。コマンドと一緒に予想される応答も示します。
set dataplane qat disabled
QAT disabled. Please restart service dataplane to take effect.
set dataplane qat enabled
QAT enabled. Please restart service dataplane to take effect.
重要: QAT 機能の状態変更を適用するには、CLI プロンプトで restart service dataplane コマンドを入力する必要があります。