Edge のカットオーバー移行を行うには、構成ファイルを .json 形式で作成し、Migration Coordinator への入力として指定します。
- NSX Data Center for vSphere Edge アプライアンスのリスト。分散論理ルーター (DLR)、Edge サービス ゲートウェイ (ESG)、あるいはその両方が含まれています。
- Edge のカットオーバーに含まれる分散論理ルーターの Edge ID。
- DHCP リースを移行する Edge Services Gateway の Edge ID(Edge Services Gateway で DHCP サービスが構成されている場合)。
- NSX-v Edge と NSX-T Data Center Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイの名前の最適なマッピング。
[ { "name": "ns-edge-cutover", "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [ { "v_edges": [ "edge-1", "edge-2" ], "policy_gateway_name": "my_tier1" } ] } ]
パラメータ | 説明 | データ タイプ | メモ |
---|---|---|---|
name |
この構成の名前。 |
文字列 |
このパラメータは必須です。 |
v_edges_to_policy_gateways_mappings |
Edge のカットオーバーと DHCP リース移行のマッピングのリスト。 各マッピングは、 v_edges と policy_gateway_name の 2 つのパラメータで構成されます。 これらの 2 つのパラメータの詳細については、次の 2 つの行を参照してください。 |
配列 |
このパラメータは必須です。 |
v_edges |
NSX-v Edge ID のリスト。このリストには、Edge カットオーバーの DLR の Edge ID、DHCP リース移行の ESG の Edge ID、またはその両方が含まれます。 |
文字列値の配列 |
このパラメータは必須です。 最小:1 つの Edge ID 最大:リストあたり 2 つの Edge ID リスト内の Edge ID は一意にする必要があります。 |
policy_gateway_name | NSX-v Edge と NSX-T Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイの名前の最適なマッピング。 |
文字列 |
このパラメータは必須です。 この名前は、事前に構成されている NSX-T Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイ名と完全に一致させる必要があります。 |
例 1:構成ファイル
次の図は、トポロジ 1(高可用性と L4-L7 サービスが有効になっている ESG)で構成されているNSX-v 環境を表しています。右側は、同等の NSX-T トポロジです。
この例では、ESG で NAT サーバと DHCP サーバが構成されていることを前提としています。NSX-T 環境で、これらのサービスが Tier-0 ゲートウェイで構成されています。Edge のカットオーバー中に、ESG の DHCP リースが Tier-0 ゲートウェイのゲートウェイ DHCP サーバに移行されます。
[ { "name": "ns-edge-cutover", "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [ { "v_edges": [ "edge-1", "edge-2" ], "policy_gateway_name": "my_tier0" } ] } ]
- edge-1 は、Edge カットオーバーに含まれる分散論理ルーターの Edge ID です。
- edge-2 は、DHCP サービスが構成されている Edge Services Gateway の Edge ID です。
- my_tier0 は、NSX-T Tier-0 ゲートウェイの名前です。
例 2:構成ファイル
次の図は、トポロジ 4(ワンアーム ロード バランサ)で構成されている NSX-v 環境を表しています。右側は、同等の NSX-T トポロジです。
この例の ESG では、NSX-v 論理スイッチに接続するシングルアーム ロード バランサが 1 つだけ構成されています。この ESG では、DHCP サービスが実行されていません。対応する NSX-T トポロジでは、Edge のカットオーバーの前に、ロード バランサ サービスが Tier-1 ゲートウェイ(サービス インターフェイス)に構成されています。Edge のカットオーバーを行うと、North-South トラフィックだけが NSX-T Edge ノードに移行されます。DHCP リースの移行は行われません。
[ { "name": "ns-edge-cutover", "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [ { "v_edges": [ "edge-1" ], "policy_gateway_name": "my_tier0" } ] } ]
- edge-1 は、Edge カットオーバーに含まれる分散論理ルーターの Edge ID です。
- my_tier0 は、NSX-T Tier-0 ゲートウェイの名前です。
例 3:構成ファイル
次の図は、トポロジ 4(ワンアーム ロード バランサ)で構成されている NSX-v 環境を表しています。この例では、NSX-v 論理スイッチに接続されている ESG で、ロード バランサと DHCP サーバの両方が実行されています。右側は、同等の NSX-T トポロジです。Edge のカットオーバーの前にゲートウェイ DHCP サーバとロード バランサ サービスが NSX-T トポロジに構成されていることに注意してください。
Edge のカットオーバーを行うと、論理スイッチに接続している ESG の DHCP リースが Tier-0 ゲートウェイのゲートウェイ DHCP サーバに移行されます。
[ { "name": "ns-edge-cutover", "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [ { "v_edges": [ "edge-1", "edge-2" ], "policy_gateway_name": "my_tier0" } ] } ]
- edge-1 は、Edge カットオーバーに含まれる分散論理ルーターの Edge ID です。
- edge-2 は、DHCP サービスが構成されている Edge Services Gateway の Edge ID です。ESG は、NSX-v 論理スイッチに接続されています。
- my_tier0 は、NSX-T Tier-0 ゲートウェイの名前です。
また、次の図のように、NSX-T トポロジを構成する方法もあります。このトポロジでは、DHCP サーバ プロファイルが Tier-1 ゲートウェイに適用されています。この Tier-1 ゲートウェイのアップリンクは Tier-0 ゲートウェイに接続しています。また、NSX-T オーバーレイ セグメントは、この Tier-1 ゲートウェイのダウンリンクに接続しています。
この場合、Migration Coordinator は、Tier-0 ゲートウェイに接続している Tier-1 ゲートウェイのゲートウェイ DHCP サーバに DHCP リースを移行します。
[ { "name": "ns-edge-cutover", "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [ { "v_edges": [ "edge-1", "edge-2" ], "policy_gateway_name": "my_tier1" } ] } ]
- edge-1 は、Edge カットオーバーに含まれる分散論理ルーターの Edge ID です。
- edge-2 は、DHCP サービスが構成されている Edge Services Gateway の Edge ID です。ESG は、NSX-v 論理スイッチに接続されています。
- my_tier1 は、Tier-0 ゲートウェイに接続している NSX-T Tier-1 ゲートウェイの名前です。