NSX Data Center for vSphere 環境から構成をインポートした後、報告された構成の問題を確認し、これを解決してから、移行を進める必要があります。

[構成の解決] 画面には、構成について 2 種類の問題が報告されます。
ブロックの問題(存在する場合)
その名前の通り、これらの問題が発生すると、移行がブロックされます。移行を続行する前に、これらの問題を修正する必要があります。 NSX-T Data Center に移行する前に、 NSX-v 環境の構成の変更が必要になる場合があります。
警告
これらの構成の問題は複数のカテゴリに分類されています。各カテゴリに 1 つ以上の構成項目を含めることができます。構成項目に表示された警告メッセージを修正するために入力を指定するか、必要に応じて警告をスキップします。

手順

  1. [構成の解決] ページで、移行を妨げる問題が見つかった場合は、移行を続行する前に、NSX-v 環境で問題を修正します。

    NSX-v 環境で必要な変更を行ったら、Migration Coordinator に戻ります。[構成のインポート] 画面に移動して、[ロールバック] をクリックします。[開始] をクリックして、更新された NSX-v 構成をインポートします。

    NSX-v 環境で変更が必要な移行を妨げる問題が見つからなかった場合は、次の手順に進みます。
  2. 各カテゴリで報告された警告と問題を確認します。
  3. 各問題をクリックして入力します。

    1 つの問題に、複数の構成項目が含まれている場合があります。各項目で、問題の解決策として 1 つ以上が提案されている場合があります。たとえば、特定の値をスキップする、構成する、または選択するなどです。

    複数の構成項目に適用される問題については、項目ごと個別に入力するか、すべてを選択して、すべての項目に対して 1 つの回答を入力することができます。

  4. 入力すると、[構成の解決] 画面に [送信] ボタンが表示されます。[送信] をクリックして、入力内容を保存します。
  5. すべての構成の問題について入力を指定したら、[送信] をクリックします。
    入力が検証されます。無効な入力があれば、更新するように求められます。構成項目によっては、追加の入力が必要になる場合があります。
  6. 要求されたすべての入力を送信したら、[続行] をクリックして、[Edge の移行] 画面に進みます。

例: 構成の問題

NSX-T 環境で次の問題が検出されると、Migration Coordinator は警告メッセージを表示します。
  • NSX-v 環境の分散仮想ポート グループ (DVPG) VLAN ID に対応する NSX-T VLAN セグメントがありません。
  • NSX-v 環境の論理スイッチの VNI に対応する NSX-T のオーバーレイ セグメントがありません。

この構成の問題を解決するには、見つからない NSX-T セグメントの作成をスキップするか、移行をキャンセルします。移行をキャンセルすることを選択した場合は、次の PATCH API 要求を実行して、NSX-T に欠落しているセグメントを作成し、移行を再度開始します。

PATCH https://{policy-manager}/policy/api/v1/infra/segments/{segment-id}?force=true

たとえば、オーバーレイ ID が 5001 のセグメント App を作成する場合、API URL と API 要求のペイロードは次のようになります。

{ "type" : "ROUTED",
  "subnets" : [ {” "gateway_address" : "172.16.20.1/24",
    "network" : "172.16.20.0/24""
    "} ],
  "connectivity_path" : "/infra/tier-0s/T0-GW-01",
  "transport_zone_path" : "/infra/sites/default/enforcement-points/default/transport-zones/
   1b3a2f36-bfd1-443e-a0f6-4de01abc963e",
  "overlay_id":5001,
  "admin_state" : "UP",
  "replication_mode" : "MTEP",
  "resource_type" : "Segment",
  "id" : "App",
  "display_name" : "App",
  "path" : "/infra/segments/App",
  "relative_path" : "App",
  "parent_path" : "/infra" }

存在しない NSX-T VLAN またはオーバーレイ セグメントの作成をスキップすることを選択した場合、ワークロード仮想マシンが NSX-T 環境に移行した後、DVPG VLAN または NSX-v 環境の論理スイッチに接続されている仮想マシンの vNIC はネットワークを失います。この場合、スキップされたセグメントに関連付けられている DFW ルールとセキュリティ グループは、NSX-T 環境に適用されません。

たとえば、次の状況では、欠落しているセグメントを作成したくない場合があります。
  • vSphere Distributed Switch (VDS) のポート グループには、VMkernel ポートのみがある。このため、VLAN セグメントを作成する必要がない。
  • 移行しない別の VDS のポート グループ。
  • NSX-v 論理スイッチにワークロード仮想マシンが接続されていない。たとえば、Edge Services Gateway と分散論理ルーター間の中継論理スイッチの場合。