ホストを NSX-T Data Center に移行する前に、ホスト上の分散ファイアウォールのエクスポート バージョンを 1,000 に設定する必要があります。エクスポート バージョンを確認し、必要に応じて更新する必要があります。

この構成は、すべての移行モード(エンドツーエンド、リフト アンド シフト、インプレース)で必要です。また、NSX-v 環境を移行せずに、vMotion を使用して NSX-v から NSX-T に仮想マシンのホット マイグレーションを行う場合にも必要です。

手順

  • ホストごとに次の手順を実行します。
    1. コマンドライン インターフェイスにログインします。
    2. ホストの分散ファイアウォール フィルタを取得します。
      [root@esxi:~] vsipioctl getfilters | grep "Filter Name" | grep "sfw.2"
         name: nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2
         name: nic-2112467-eth1-vmware-sfw.2
         name: nic-2112467-eth2-vmware-sfw.2
      [root@esxi:~] 
    3. フィルタの情報を使用して、ホストのエクスポート バージョンを取得します。
      [root@esxi:~] vsipioctl getexportversion -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2 
      Current export version: 500
      [root@esxi:~]
    4. バージョンが 1000 でない場合は、次のいずれかの方法でエクスポート バージョンを設定します。
      • 方法 1:vsipioctl setexportversion コマンドを実行します。
        [root@esxi:~] vsipioctl setexportversion -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2 -e 1000
      • 方法 2:クラスタで分散ファイアウォールを無効にしてから、有効にします。

        vSphere Client で、[ネットワークとセキュリティ] > [インストールとアップグレード] > [ホストの準備] の順に移動します。クラスタを選択して、[アクション] > [ファイアウォールを無効にする] の順にクリックします。ファイアウォールを無効にした後、[アクション] > [ファイアウォールを有効にする] の順にクリックします。

    5. エクスポート バージョンが更新されていることを確認します。
      [root@esxi:~] vsipioctl getexportversion  -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2 
      Current export version: 1000