[Edge の移行] 手順では、North-South トラフィックが NSX Data Center for vSphere Edge Services Gateway から遮断され、トラフィックが NSX-T Data Center Edge を通過します。
前提条件
- Edge のカットオーバー前に、ルーティングとレイヤー 3 ネットワーク サービスの構成を含むすべての NSX-v 論理構成を NSX-T Data Center に移行するか、手動で作成する必要があります。
- 移行または手動で作成した構成を NSX-T NSX Manager ユーザー インターフェイスで確認するか、NSX-T API を使用して論理構成を確認します。
- NSX-T Edge ノードの DPDK 高速パス アップリンク インターフェイス(fp-eth0、fp-eth1、fp-eth2)を停止する必要があります。
- 構成に関するすべての問題を解決する必要があります。
- Edge トンネル エンド ポイント (TEP) に IP プールが作成されているか、Edge TEP に静的 IP アドレスが構成されていることを確認します。IP プールの作成の詳細については、Edge トンネル エンドポイントの IP アドレス プールの作成を参照してください。
手順
- [Edge の移行] ページで [開始] をクリックします。
注意:
[Edge の移行] 手順で North-South トラフィックが一時的に中断します。
Migration Coordinator は、Edge のカットオーバー中に次の処理を行います。
- NSX-v 分散論理ルーターのアップリンクが中継論理スイッチから内部的に切断されます。このスイッチには、Edge Services Gateways も接続しています。NSX-T Edge ノードのアップリンク インターフェイスがオンラインになります。NSX-T Edge の DPDK 高速パス アップリンク インターフェイス(fp-eth0、fp-eth1、fp-eth2)が有効になります (admin_status: up)。Edge Services Gateway を経由していたすべての North-South トラフィックが、NSX-T Edge を通過するようになります。
- 移行前に NSX-v Edge Services Gateway で DHCP サービスが構成されていた場合、ワークロード仮想マシンの DHCP リースが NSX-T に移行されます。
- シナリオ:分散論理ルーター (DLR)で DHCP リレー サービスが構成されている NSX-v 環境について考えてみましょう。DLR のアップリンクは ESG に接続され、ESG で DHCP サーバが構成されています。Edge のカットオーバー前、このリレー サービスは DHCP 要求を ESG の DHCP サーバに転送しています。つまり、Edge のカットオーバー前、リレー サービスは ESG に構成されている DHCP サーバの IP アドレスを使用しています。Edge のカットオーバーを行うと、Migration Coordinator は、NSX-T Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイに適用されている DHCP プロファイルの DHCP サーバ IP で、DLR リレーのサーバ IP を自動的に更新します。Edge のカットオーバー後、DHCP 要求は NSX-T 環境のゲートウェイ DHCP サーバに中継されます。
必要に応じて、[Edge の移行] 手順をロールバックできます。移行をロールバックすると、North-South トラフィックは ESG の NSX-v に戻ります。また、Migration Coordinator は NSX-T Edge ノード上の高速パス インターフェイスを停止します。NSX-T Edge から DHCP リースが削除され、ワークロード仮想マシンは ESG の DHCP サーバから DHCP リースを取得します。
- [終了] をクリックします。
移行の終了を確認するダイアログ ボックスが表示されます。移行が終了すると、すべての移行の詳細は消去されます。終了した移行の設定を確認することはできなくなります。たとえば、
[構成の解決] ページで行った入力など。
次のタスク
- North-South トラフィックが正常に送受信されていることを確認します。NSX-v ワークロード仮想マシンで ping コマンドを実行して、外部物理ネットワーク内のマシンと接続していることを確認します。
- NSX-T Edge で DHCP サービスが実行されている場合は、NSX-T Edge CLI にログインし、get dhcp leases コマンドを実行します。NSX-v ワークロード仮想マシンで DHCP リースが維持されていることを確認します。