vSphere 環境のクラスタは、[ホストの移行] ページに表示されます。クラスタは移行グループに配置され、各移行グループには 1 つの vSphere ホスト クラスタが含まれます。ホストの移行方法を制御する設定がいくつかあります。
- [設定] をクリックして、グローバル設定の [グループ間の一時停止] と [グループ間の移行順序] を変更します。
- 1 つのホスト グループ(クラスタ)を選択し、矢印を使用して移行順序を上または下に移動します。
- 1 つ以上のホスト グループ(クラスタ)を選択して [アクション] をクリックし、ホスト グループ設定の [グループ内での移行順序]、[移行状態]、[移行モード] を変更します。
グループ間の一時停止
[グループ間の一時停止] は、すべてのホスト グループに適用されるグローバル設定です。一時停止が有効になっている場合、Migration Coordinator は 1 つのホスト グループを移行した後、入力を待機します。次のホスト グループの移行を行うには、[続行] をクリックする必要があります。
デフォルトでは、[グループ間の一時停止] は無効になっています。次のクラスタに進む前に、各クラスタで実行されているアプリケーションの状態を確認するには、[グループ間の一時停止] を有効にします。
移行順序のモード(連続または並行)
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[グループ間の移行順序] は、すべてのホスト グループに適用されるグローバル設定です。
- [連続]:ホスト グループ(クラスタ)が 1 つずつ移行されます。
- [並行]:最大 5 個までのホスト グループが同時に移行されます。この 5 個のホスト グループが移行されると、次のホスト グループ(最大 5 個まで)が移行されます。
重要: vSphere Distributed Switch 7.0 に関連する移行の場合は、グループ間での移行順序に並行を選択しないでください。
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[グループ内の移行順序] は、ホスト グループ(クラスタ)固有の設定で、ホスト グループごとに個別に構成できます。
- [連続]:ホスト グループ(クラスタ)内のホストが 1 台ずつ移行されます。
- [並行]:ホスト グループ内で最大 5 台までのホストが同時に移行されます。これらのホストが移行されると、次のホスト(最大 5 台まで)が移行されます。
重要: クラスタで [メンテナンス] 移行モードを使用する予定がある場合は、クラスタのグループ内で並行移行の順序を選択しないでください。
デフォルトでは、両方の設定が [連続] に設定されています。これらの設定により、一度に移行されるホストの数が決まります。
グループ間の移行順序(クラスタ) | グループ内の移行順序(クラスタ) | 同時に移行されるホストの最大数 |
---|---|---|
連続 | 連続 | 1 1 つのホスト グループで 1 台のホスト |
連続 | 並行 | 5 1 つのホスト グループで 5 台のホスト |
並行 | 連続 | 5 5 つのホスト グループで 1 台のホスト |
並行 | 並行 | 25 5 つのホスト グループで 5 台のホスト |
ホストの移行に失敗した場合、進行中のホストの移行がすべて完了した後に、移行プロセスが一時停止します。グループ間の移行とグループ内の移行の両方で [並行] を選択している場合、失敗したホストの移行を再試行できるまでに時間がかかることがあります。
移行グループの順序
1 つのホスト グループ(クラスタ)を選択し、矢印を使用してグループ リスト内で上または下に移動できます。
1 台のホストで移行に失敗した場合、そのホスト グループをグループ リストの最後に移動できます。これにより、失敗したホストの問題を解決している間に、他のホスト グループの移行を続けることができます。
移行状態
- [有効]
[ホストの移行] ページで [開始] をクリックすると、移行状態が [有効] のホスト グループが NSX-T に移行されます。
- [無効]
グループの移行状態を [無効] に設定することで、ホスト グループを一時的に移行から除外できます。[ホストの移行] 画面で [開始] をクリックすると、無効状態のグループのホストは NSX-T に移行されません。ただし、[終了] をクリックする前に、[無効] のホスト グループをすべて有効にして移行する必要があります。同じメンテナンス ウィンドウ中にすべてのホスト移行タスクを終了し、[終了] をクリックします。
移行モード
[移行モード] は、ホスト グループ(クラスタ)固有の設定で、ホスト グループごとに個別に構成できます。[ ホストの移行] 手順で、[インプレース] モードを使用するか、[メンテナンス] モードを使用するかを選択します。
- 自動化
- 手動
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移行モードが[インプレース]の場合
仮想マシンがホスト上で実行されているときに、NSX-T がインストールされ、移行されます。移行中、ホストはメンテナンス モードに切り替わりません。移行中に仮想マシンでネットワーク接続が短時間切断され、ネットワーク ストレージの I/O が停止します。
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移行モードが[自動メンテナンス]の場合
メンテナンス モードに切り替わるタスクが自動的にキューに入ります。仮想マシンは、vMotion を使用して別のホストに移動されます。可用性とキャパシティに応じて、仮想マシンは vSphere または NSX-T ホストに移行されます。ホストが退避されると、ホストはメンテナンス モードに切り替わり、NSX-T がインストールされます。仮想マシンは、新しく構成された NSX-T ホストに戻ります。Migration Coordinator は、パワーオフ状態の仮想マシンを再構成しません。移行後、これらの仮想マシンをパワーオンする前に、仮想マシンの構成を手動で行う必要があります。
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移行モードが[手動メンテナンス]の場合
メンテナンス モードに切り替わるタスクが自動的にキューに入ります。ホストをメンテナンス モードに切り替えるには、次のいずれかのタスクを実行します。- ホスト上のすべての仮想マシンをパワーオフする
- vMotion またはコールド移行を使用して、仮想マシンを別のホストに移動します。
ホストがメンテナンス モードになると、ホストに NSX-T がインストールされます。ホストが移行されたら、パワーオフ状態の仮想マシンと移動した仮想マシンのネットワーク接続を NSX-v 論理スイッチから NSX-T セグメントに変更する必要があります。