PCG を先にアップグレードしてから NSX Tools をアップグレードします。
前提条件
- アップグレードが必要なワークロード仮想マシンでは、出力ポート 8080 を開いておく必要があります。
- ワークロード仮想マシンにインストールされた NSX Tools のアップグレードまたは PCG のアップグレードが進行中の場合は、PCG をパワーオンする必要があります。
手順
- エンタープライズ管理者ロールで CSM にログインします。
- の順にクリックします。[CSM のアップグレード] ウィザードが起動します。
[注:] ウィザードの名前は
[CSM のアップグレード] ですが、このウィザードでは
NSX Tools と
PCG のみをアップグレードできます。
- [CSM のアップグレード] > [概要] 画面で、デフォルトのアップグレード プランの概要を表示できます。アップロードしたアップグレード バンドルをベースに、アップグレード バンドルを使用したアップグレードと互換性のある NSX Tools と PCG のバージョンを確認できます。
- [次へ] をクリックします。[CSM] > [NSX Tools の選択] 画面が表示されます。
- [NSX Tools のアップグレードをスキップ] をクリックします。詳細については、NSX Tools のアップグレードのスキップを参照してください。
- [次へ] をクリックして、PCG のアップグレードを続行します。PCG の HA ペアでは、アップグレード プロセスでフェイルオーバーが 2 回発生し、アップグレードの終了時に優先する PCG がアクティブなゲートウェイとして再稼動します。
- [終了] をクリックして、PCG をアップグレードします。
- CSM Upgrade Coordinator に戻り、 をクリックします。[アップグレード プラン] の [次へ] をクリックして、NSX Tools のアップグレードを続行します。
すべての VPC または VNet で該当のバージョンにアップグレード可能な、互換性のあるすべての
NSX Tools が一覧表示されます。NSX Tools は、展開しているプライベート クラウド ネットワークや OS でフィルタリングできます。NSX で管理されている仮想マシンはすべてアップグレードの対象で、リストから選択できます。このような仮想マシンでの
NSX Tools のアップグレードを妨げないように、隔離されている NSX 管理の仮想マシンのエラーを修正してから、アップグレード用に選択してください。
- アップグレードする NSX Tools を選択し、それらを [選択済み] ウィンドウに移動します。
- [次へ] をクリックします。CSM は、NSX Tools が含まれる PCG に、アップグレード ファイルをダウンロードします。PCG は、これらのアップグレード ファイルをアップグレード用に選択された仮想マシンにコピーします。PCG の HA ペアがある場合、CSM は各 PCG にアップグレード ファイルをダウンロードし、選択した NSX Tools のアップグレードを開始します。同じ VPC/VNet 内の NSX Tools は並行してアップグレードされます。VPC/VNet では、10 個の NSX Tools が同時にアップグレードされます。
10 個を超える NSX Tools がある場合は、アップグレードのキューに入ります。PCG はアクセスできない仮想マシンにフラグを維持し、アクセス可能になるとアップグレードを試みます。たとえば、パワーオフ状態のワークロード仮想マシンは、再度パワーオンになり、PCG と通信できるようになるとアップグレードされます。同様に、最初にポート 8080 がブロックされているワークロード仮想マシンの場合、ポート 8080 が開いて PCG がアクセスできるようになると、そのワークロード仮想マシンのアップグレードが開始します。一部の NSX Tools をアップグレードできない場合は、そのアップグレードをスキップして、処理を続行できます。このオプションの詳細については、NSX Tools のアップグレードのスキップ を参照してください。
結果
PCG と
NSX Tools がアップグレードされます。
注:
NSX-T Data Center 2.x から
NSX-T Data Center 3.x にアップグレードするときに、バージョン 2.x でサービス挿入が設定されている場合、アクションに
[リダイレクトしない] を設定してデフォルトの catch-all ルールを作成し、最も低い優先度を設定する必要があります。『
NSX-T Data Center 管理ガイド』の「リダイレクト ルールの設定」の手順に従います。
[アップグレード プロセスの所要時間]
注:
CSM コンポーネントと
NSX-T Data Center コンポーネントは個別にアップグレードされ、その時間はここには含まれません。これは、アップグレード サイクルを計画するのに役立つ概算値です。
- [1 つの PCG または PCG の HA ペア]: 異なる VPC または VNet にある PCG は並行してアップグレードされますが、HA ペアの PCG は順番にアップグレードされます。1 つの PCG をアップグレードするには、約 20 分かかります。
- [1 つの VPC または VNet]:最大 10 台の仮想マシンおよび PCG の HA ペアを含む VPC または VNet の場合は、アップグレードに最大で 45 分間かかることがあります。この時間は、仮想マシンの OS の種類と仮想マシンのサイズによって異なる場合があります。
- [ワークロード仮想マシンにインストールされた NSX Tools]:アップグレードする仮想マシンに NSX Tools をインストールするには 3 ~ 5 分かかります。これには、アップグレード バンドルを CSM からパブリック クラウドにアップロードする時間は含まれません。NSX Tools がインストールされた 10 台の仮想マシンが同時にアップグレードされます。トランジット VPC/VNet ごとに複数のコンピュート VPC/VNet が存在する場合は、1 つのコンピュート VPC/VNet に NSX Tools がインストールされている仮想マシンがすべてアップグレードされてから次の処理に進みます。NSX Tools のアップグレードにかかる時間は、オペレーティング システムの種類および仮想マシンのサイズによっても異なります。
次のタスク
NSX Cloud コンポーネントのアップグレードで、アップグレード元のバージョンのチェックリストで次の手順を確認してください。