NSX-T Data Center 3.2.1 は、NSX Data Center for vSphere からの仮想ネットワーク、セキュリティ、移行のための新しい機能を提供するさまざまな新機能を提供します。強化された領域と新機能は次のとおりです。
フェデレーション
- フェデレーション ブラウンフィールド オンボーディングが再度サポートされるようになりました。ローカル マネージャの既存のオブジェクトをグローバル マネージャ構成に昇格させることができます。
- フェデレーション トレースフロー - トレースフローをグローバル マネージャから開始し、パケットが通過するさまざまな場所を表示できるようになりました。
- サポートされるフェデレーション待機時間の拡張 - 次のコンポーネント間でサポートされるネットワーク遅延のラウンドトリップ時間が 150 ミリ秒から 500 ミリ秒に変更されました・
- グローバル マネージャのアクティブ クラスタとグローバル マネージャのスタンバイ クラスタの間
- グローバル マネージャ クラスタとローカル マネージャ クラスタの間
- 異なる場所にあるローカル マネージャ クラスタの間
これにより、セキュリティのユースケースにより柔軟に対応できるようになりました。ネットワーク拡張のユースケースの場合、RTEP 間の最大遅延のラウンドトリップ時間は 150 ミリ秒のままです。
Edge プラットフォーム
- NSX Edge ノード(仮想マシン フォーム ファクタ) - 最大 4 つのデータパス インターフェイスをサポート。NSX-T 3.2.1 では、グリーンフィールド展開に 1 つのデータパス インターフェイスを追加できます。ブラウンフィールド展開では、3 つ以上の vmnic が必要な場合に NSX 再展開を使用できます。OVF ベースの NSX Edge ノードの展開では、展開中に 4 つのデータパス インターフェイスが必要です。
分散ファイアウォール
- 分散ファイアウォールで物理サーバ SLES 12 SP5 がサポートされるようになりました。
ゲートウェイ ファイアウォール
- TLS 1.2 検査は、NSX-T 3.2 で技術プレビュー モードでしたが、NSX-T 3.2.1 では本番環境で使用できるようになりました。この機能を使用すると、ゲートウェイ ファイアウォールはペイロードを復号して検査し、高度な持続型脅威を防止できます。
- NSX-T 3.2.1 で IDPS(侵入検知/防止システム)が導入されました。この機能により、ゲートウェイ ファイアウォール IDPS は、システムの欠陥の悪用やシステムへの不正アクセスの試みを検出します。
NSX Data Center for vSphere から NSX-T Data Center への移行
- Migration Coordinator は、次のモードで 2 つの TEP を使用して Edge ノードが展開された NSX-T 環境への移行をサポートするようになりました。ユーザー定義トポロジ、分散ファイアウォール構成、ホスト、およびワークロードの移行。
- Migration Coordinator は、単一サイトの移行中のホストの追加をサポートします。
- Migration Coordinator に Cross-vCenter からフェデレーションに移行するためのサポートが追加されました(エンドツーエンド、構成のみ、など)。
- Migration Coordinator で、移行中の証明書の変更がサポートされるようになりました。
インストールとアップグレード
- NSX 管理クラスタのローリング アップグレード - NSX 管理クラスタを NSX-T 3.2.1 からアップグレードするときに、ローリング アップグレード機能を使用して、NSX 管理プレーン (MP) のダウンタイムをほぼゼロにすることができます。この機能により、MP アップグレードのメンテナンス期間が短縮され、アップグレード プロセスを通じて NSX MP API/ユーザー インターフェイスにアクセスすることができます。以前のようにデータ プレーン ワークロードに影響を与えることはありません。
- root 以外のユーザーによるベアメタル/物理サーバへの NSX のインストール - NSX-T 3.2.1 では、Linux ベアメタル/物理サーバに root 以外のユーザーとして NSX をインストールできるようになりました。
N-VDS から VDS への移行ツール
- N-VDS から VDS への移行ツールが再導入されました。これにより、ハイパーバイザーでワークロードを実行したまま、基盤となる N-VDS 接続を VDS 上の NSX に移行できます。
- N-VDS から VDS への移行ツールで、同じ N-VDS 名で N-VDS の構成が異なる場合でも、基盤となる N-VDS 接続を移行できるようになりました。
- ESX での NSX の展開中に、NSX は VDS 構成の MTU を確認し、オーバーレイ トラフィックに対応できることを確認します。そうでない場合、VDS の MTU は自動的に NSX グローバル MTU に調整されます。
プラットフォームのセキュリティ
- TLS 検査の証明書管理の機能強化 - TLS 検査機能の導入により、証明書管理で認証バンドルの追加と変更がサポートされ、TLS 検査機能で使用される CA 証明書の生成が可能になりました。さらに、一般的な証明書管理ユーザー インターフェイスで、証明書のインポート/エクスポートを簡素化する変更を行うことができます。