ローカル マネージャの接続が失われた場合、グローバル マネージャで自動検出のネットワーク リカバリ オプションを使用して、ネットワーク構成をリカバリできます。

ロケーション マネージャをプライマリとする拡張 Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイが 1 つ以上設定されている必要があります。Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイのこのプライマリ ロケーション マネージャが失われると、グローバル マネージャでネットワーク リカバリのオプションがトリガされます。

  • グローバル マネージャは、接続が失われたことを検出し、[ネットワーク リカバリ] の実行を求めるプロンプトを表示します。
  • リカバリの最初のステップで、Tier-0 ゲートウェイをリカバリします。フォールバックの設定と別のものにする場合は、優先プライマリの場所を変更できます。
  • 2 番目のステップでは、Tier-1 ゲートウェイに Tier-0 ネットワークが網羅する範囲のサブセットを含む優先プライマリの場所を選択します。これらの Tier-1 ゲートウェイの優先プライマリの場所は Tier-0 ゲートウェイと異なるため、Tier-0 ゲートウェイのフォールバック設定を受け入れるか、ゲートウェイを移動しないことを選択する必要があります。
  • 最後に、セカンダリの場所が構成されていないためにリカバリできないネットワーク構成要素のリストを確認します。
注:

ロケーション マネージャをプライマリとする Tier-0 と Tier-1 ゲートウェイが設定されていても、Tier-0 と Tier-1 ゲートウェイに、これらのゲートウェイに接続しているサービスがない場合(たとえば、NAT とファイアウォールのない Tier-0 と Tier-1)、プライマリ ローカル マネージャを失った後もデータ プレーン トラフィックは機能します。サービスのない Tier-0/Tier-1 構成の場合、グローバル マネージャにネットワーク リカバリ オプションが表示されている場合でも、データ プレーンのリカバリにネットワーク リカバリは必須ではありません。

手順

  1. ブラウザから、アクティブなグローバル マネージャ (https://<global-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. [システム] > [ロケーション マネージャ] の順に選択します。
  3. このページにバナーが表示され、停止している場所が示されます。バナーの [ネットワーク リカバリ] をクリックし、以降のステップで [ロケーションのディザスタ リカバリ] のワークフローを開始します。
  4. [Tier-0 ゲートウェイ]:失敗した場所がプライマリとして設定されている Tier-0 ゲートウェイごとに、新しいプライマリの場所を選択できます。この新しいプライマリの場所は、Tier-0 ゲートウェイの作成時に選択したフォールバック設定とは異なる場合があります。また、Tier-0 ゲートウェイを移動しないように選択することもできます。新しいプライマリの場所を選択するか、優先度の設定をそのまま使用した後に、各 Tier-0 ゲートウェイで [構成の適用] をクリックします。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. Tier-1 ゲートウェイは、その範囲が Tier-0 ゲートウェイの範囲と異なる場合にのみ、リカバリ対象として表示されます。Tier-1 ゲートウェイが Tier-0 ゲートウェイと同じ範囲の場合、同じ場所が Tier-0 ゲートウェイのプライマリとして選択されます。範囲が異なる場合は、プライマリとして別の場所を選択するか、Tier-1 ゲートウェイを移動しないことを選択できます。
  7. Tier-1 ゲートウェイごとに選択を行ったら、[承諾][次へ] の順にクリックして続行します。
  8. [単一の場所エンティティ] で、障害が発生した場所にのみ存在するため新しいプライマリの場所に移動できない Tier-0 と Tier-1 のゲートウェイのリストが表示されます。[次へ] をクリックして続行します。

結果

拡張 Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイが、プライマリとして指定した新しい場所に移動します。

詳細については、『NSX-T Data Center Multi-location Design Guide』のセクション 4.4.2Data Plane Recoveryを参照してください。