トレースフローは、2 つの NSX エンティティ間の接続を確認するためのトラブルシューティング ツールです。

NSX-T Data Center 3.2.1 以降では、フェデレーションのトレースフローがサポートされます。グローバル マネージャ (GM) は、すべてのサイトのトレースフローをトリガする単一ポイントとして機能します。GM は、各サイトから仮想マシンのインベントリ情報を取得します。仮想マシン(と グローバル マネージャ に認識されている IP アドレス)のみがサポートされます。GM に認識されないポートに接続している仮想マシンはサポートされません。拡張されたセグメントのセグメント ポートは、GM でサポートされます。フェデレーション トレースフローでは、このようなポートのみを送信元/宛先にすることができます。

手順

  1. ブラウザから、アクティブな グローバル マネージャ (https://<global-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. [プランとトラブルシューティング] > [トレースフロー] の順に選択します。
  3. [パケット情報] ボックスで、次のタスクを実行します。
    1. IPv4 または IPv6 のアドレスを選択します。
    2. トラフィック タイプを選択します。IPv4 アドレスの場合、トラフィック タイプの選択肢はユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストです。IPv6 アドレスの場合、トラフィック タイプの選択肢はユニキャストまたはマルチキャストです。
    3. [プロトコル タイプ] を選択し、関連情報を入力します。
      プロトコル パラメータ
      DHCP DHCP OP コードを [起動要求] または [起動応答] の中から選択します。
      DHCPv6(IPv6 のみ) DHCP メッセージ タイプを [要請][アドバタイズ][要求]、または [返信] の中から選択します。
      DNS アドレスを指定して、メッセージ タイプを [クエリ] または [応答] の中から選択します。
      ICMP ICMP ID およびシーケンスを指定します。
      ICMPv6(IPv6 のみ) ICMP ID およびシーケンスを指定します。
      TCP 送信元ポート、宛先ポート、および TCP フラグを指定します。
      • デフォルトのフラグは SYN です。
      • SYN は、RST や FIN と組み合わせることはできません。
      • SYN が選択されていない場合は、ACK または RST を選択する必要があります。
      • ACK は、FIN、PSH、URG と組み合わせることはできません。
      UDP 送信元ポートおよび宛先ポートを指定します。
      ARP ARP OP コード([ARP 要求] または [ARP 応答])を選択します。
      NDP(IPv6 のみ) ユニキャスト トラフィックの場合は、[宛先 IP] アドレスを指定します。

      マルチキャスト トラフィックの場合は、[宛先 IP][宛先の MAC アドレス] を指定します。

  4. トラフィック タイプに従って送信元と宛先情報を指定します。
    トラフィック タイプ 送信元 宛先
    ユニキャスト 仮想マシンまたは論理ポート/インターフェイスを選択します。仮想マシンの場合:
    • ドロップダウン リストから仮想マシンを選択します。
    • 仮想インターフェイスを選択します。
    • VMware Tools が仮想マシンにインストールされている場合、または仮想マシンが OpenStack プラグインを使用して展開されている(アドレス バインドが使用される)場合は、IP アドレスと MAC アドレスが表示されます。仮想マシンに複数の IP アドレスが設定されている場合は、ドロップダウン リストから 1 つを選択します。
    • IP アドレスと MAC アドレスが表示されない場合は、テキスト ボックスに IP アドレスと MAC アドレスを入力します。
    論理ポート/インターフェイスの場合:
    • 接続の種類を [VIF][DHCP][Edge アップリンク]、または [Edge 中央集中型サービス] の中から選択します。
    • ポートを選択します。
    仮想マシン、論理ポート/インターフェイス、または IP-MAC を選択します。仮想マシンの場合:
    • ドロップダウン リストから仮想マシンを選択します。
    • 仮想インターフェイスを選択します。
    • VMware Tools が仮想マシンにインストールされている場合、または仮想マシンが OpenStack プラグインを使用して展開されている(アドレス バインドが使用される)場合は、IP アドレスと MAC アドレスが表示されます。仮想マシンに複数の IP アドレスが設定されている場合は、ドロップダウン リストから 1 つを選択します。
    • IP アドレスと MAC アドレスが表示されない場合は、テキスト ボックスに IP アドレスと MAC アドレスを入力します。
    論理ポート/インターフェイスの場合:
    • 接続の種類を [VIF][DHCP][Edge アップリンク]、または [Edge 中央集中型サービス] の中から選択します。
    • ポートを選択します。
    IP アドレス/MAC アドレスの場合:
    • トレース タイプ(レイヤー 2 またはレイヤー 3)を選択します。レイヤー 2 の場合は、IP アドレスと MAC アドレスを入力します。レイヤー 3 の場合は、IP アドレスを入力します。
    マルチキャスト 上と同じ。 IP アドレスを入力します。224.0.0.0 ~ 239.255.255.255 までのマルチキャスト アドレスである必要があります。
    ブロードキャスト 上と同じ。 サブネット プレフィックス長を入力します。
  5. (オプション) [詳細設定] をクリックして、詳細オプションを表示します。
    次のフィールドに必要な値を入力し、 [保存] をクリックします。
    オプション 説明
    ホップ制限 この値は、2 ~ 255 の範囲内にする必要があります。
    次のヘッダー この値は、2 ~ 255 の範囲内にする必要があります。
    Ethertype デフォルトは 2048 です。
    タイムアウト デフォルトは 30 秒です。範囲は 15 ~ 60 秒です。
    フレーム サイズ デフォルトは 128 です。
    ペイロード タイプ [Base64][16 進数][プレーン テキスト][バイナリ]、または [10 進数] を選択します。
    ペイロード データ 選択したタイプに基づいてフォーマットされたペイロードです。
  6. [トレース] をクリックします。

    出力には、トポロジのグラフィック マップと、観測されたパケットの一覧を含むテーブルが表示されます。リストの最初には、観測タイプが Injected のパケットが表示され、挿入ポイントに挿入されたパケットが表示されます。

    表示される観測記録に、フィルタとして [すべて][配信済み][ドロップ]を適用することができます。ドロップされた観測記録がある場合は、デフォルトで [ドロップ] フィルタが適用されます。それ以外の場合は、[すべて] フィルタが適用されます。

    グラフィカル マップには、バックプレーンとルーター リンクが表示されます。ブリッジ情報は表示されません。