拡張ネットワーク スタック (ENS) が有効になっている ESXi ホストで等コスト マルチパス (ECMP) ルーティングを構成できます。

ECMP 5-tuple 機能(プロトコル番号、送信元と宛先アドレス、および送信元と宛先ポートのハッシュ)は、デフォルトで ESXi で無効になっています。これを有効にするには、パラメータ lb_ecmp を次の API 呼び出しで true に設定します。
PUT https://<nsx-manager>/policy/api/v1/infra/connectivity-global-config
{
    "lb_ecmp": true,
    ...
}

API GET https://<nsx-manager>/policy/api/v1/infra/connectivity-global-config を使用して、現在の lb_ecmp 値を確認できます。

5-tuple ECMP に関する注意事項:
  • ESXi の 5-tuple ECMP が有効になっている場合は、すべての ESXi ホストに適用されます。ENS が有効になっているホストのみが正常に動作します。
  • ENS 以外のホストがある場合、または ENS ホストと ENS 以外のホストが混在している場合は、この機能を有効にしないでください。
  • 5-tuple ECMP が有効になっている場合、ENS 対応のホストは、より多くのフローを使用します。フロー制限に達すると、ホストのパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
  • レイヤー 3 で十分なパスの多様性が提供されないロード バランサなどの特定のトポロジでは、5-tuple ECMP を有効にすると、さらにメリットが得られる場合があります。