簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) を使用して、NSX-T Data Center コンポーネントをモニタリングできます。デフォルトでは、インストール後に SNMP サービスは開始しません。

NSX-T Data Center の SNMP フレームワークでは、SNMP マネージャを使用して、さまざまなシステム エンティティ(NSX Edge 上のディスクなど)や論理エンティティ(NSX Edge VPN トンネルなど)をモニタリングできます。このフレームワークにより、NSX-T Data Center バーティカルとプラットフォームでモニタリング対象の SNMP MIB オブジェクトと使用可能なオブジェクトを定義し、SNMP マネージャと NSX-T Data Center の通信を可能にすることができます。

SNMP MIB ファイルをダウンロードするには、ナレッジベースの記事 KB1013445: SNMP MIB module file downloadを参照してください。NSX-T Data Center の場合は、フォルダをダウンロードし、展開されたファイル [VMWARE-NSX-MIB.mib] を使用します。

SNMP 構成については、VMware vSphere 製品ドキュメントで「ESXi の SNMP の構成」を参照してください。

手順

  1. NSX Manager CLI または NSX Edge CLI にログインします。
  2. 次のコマンドを実行します。
    • SNMPv1/SNMPv2 の場合:
      set snmp community <community-string>
      start service snmp
      community-string の文字数の上限は 64 です。
    • SNMPv3 の場合
      set snmp v3-users <user_name> auth-password <auth_password> priv-password <priv_password>
      
      start service snmp
      user_name の文字数の上限は 32 です。パスワードが PAM の制約を満たしていることを確認します。デフォルトのエンジン ID を変更する場合は、次のコマンドを使用します。
      set snmp v3-engine-id <v3-engine-id>
      
      start service snmp
      v3-engine-id は、10 ~ 64 文字の偶数の長さの 16 進数文字列です。文字列すべてを 0 または F にすることはできません。

      NSX-T Data Center は、認証とプライバシーのプロトコルとして SHA1 と AES128 をサポートします。API 呼び出しを使用して SNMPv3 を設定することもできます。詳細については、『NSX-T Data Center API ガイド』を参照してください。

  3. NSX アプライアンスで再起動時に SNMP サービスが自動的に開始できるようにするには、次のコマンドを実行します:set service snmp start-on-boot