ファイアウォール ルールの送信元と宛先として使用するグループを作成できます。グループには、仮想マシン、IP セット、MAC セット、セグメント ポート、セグメント、Active Directory ユーザー グループ、およびその他のグループなど、さまざまなオブジェクトを含めることができます。グループの構成中に、オブジェクトを静的および動的に追加できます。オブジェクトを動的に追加するには、タグ、マシン名、OS 名、またはコンピュータ名に基づく基準を指定する必要があります。ルールをグループに適用する必要がある場合、NSX-T Data Center は基準を処理してメンバーを動的に計算し、基準の条件に基づいてオブジェクトを追加または削除します。

グループの静的オブジェクトを vCenter Server から削除する場合は、グループ定義からも削除する必要があります。そうでないと、そのオブジェクトは NSX グループではグループの有効なメンバーとして表示されなくなりますが、グループ定義では引き続きグループ メンバーとして表示されます。
注: API で LogicalPort ベースの基準を使用してグループを作成する場合は、ユーザー インターフェイスで SegmentPort 基準間に AND 演算子を使用して、そのグループを編集することはできません。セグメント、セグメント ポート、分散ポート グループ、または分散ポート ベースの基準を使用してグループを作成する場合は、グループの IP 検出プロファイルで [初回使用時に信頼する] オプションを無効にします。それ以外の場合、IP アドレスが変更されても、インターフェイスの元の IP アドレスはグループに残ります。

グループはファイアウォール ルールから除外できます。また、最大で 100 個のグループがリストに表示されます。IP セット、MAC セット、Active Directory グループは、ファイアウォール除外リストにあるグループのメンバーとして追加できません。詳細については、「ファイアウォール除外リストの管理」を参照してください。

1 つの分散ファイアウォール ルール内に送信元として使用できるのは、1 つのグループのみです。送信元で IP グループと Active Directory グループが必要な場合は、それぞれのグループにファイアウォール ルールを作成します。

IP アドレス、MAC アドレス、または Active Directory グループのみで構成されるグループは、 [適用先] テキスト ボックスで使用できません。

注: ホストが vCenter Server に追加されたり、vCenter Server から削除されると、ホストの仮想マシンの外部 ID が変更されます。仮想マシンがグループの固定メンバーで、その外部 ID が変更されると、 NSX Manager のユーザー インターフェイスで、この仮想マシンはグループのメンバーとして表示されなくなります。ただし、グループのリストを取得する API を実行すると、このグループに元の外部 ID を持つ仮想マシンが含まれています。グループの固定メンバーとして追加した仮想マシンの外部 ID が変更された場合は、新しい外部 ID を使用して仮想マシンを再度追加する必要があります。動的なメンバーシップ基準を使用して、この問題を回避することもできます。

IP、MAC アドレス、ID グループを含むポリシー グループの場合、リスト API は members 属性を[表示しません]。これは、静的メンバーの組み合わせを含むグループの場合も同じです。たとえば、IP と仮想マシンを含むポリシー グループでは、メンバー属性は表示されません。

ポリシー グループに IP 、MAC アドレス、ID グループが含まれていない場合、NSGroup 応答でメンバー属性が表示されます。ただし、NSX-T Data Center で導入された新しいメンバーと基準(DVPort や DVPG など)は、MP グループ定義に含まれません。ユーザーは、ポリシーで定義を確認できます。

NSX 内のタグは大文字と小文字が区別されますが、タグに基づくグループでは区別されません。たとえば、動的グループ メンバーシップの基準が VM Tag Equals 'quarantine' 場合、「quarantine」または「QUARANTINE」のいずれかのタグを含むすべての仮想マシンがこのグループに含まれます。

NSX Cloud を使用している場合は、NSX-T Data Center とパブリック クラウド タグを使用した仮想マシンのグループ化を参照して、パブリック クラウド タグで NSX Manager 内のワークロード仮想マシンをグループ化する方法を確認してください。

前提条件

NSX フェデレーションを使用している場合、構成オプションの詳細については、 NSX フェデレーション のセキュリティを参照してください。

手順

  1. ナビゲーション パネルから、[インベントリ] > [グループ] の順に選択します。
  2. [グループの追加] をクリックし、グループ名を入力します。
  3. NSX フェデレーショングローバル マネージャ のグループを追加する場合は、デフォルトのリージョンの選択を受け入れるか、ドロップダウン メニューからリージョンを選択します。リージョンを持つグループを作成すると、リージョンの選択を編集できなくなります。ただし、場所を追加または削除することで、リージョン自体の範囲を変更することができます。グループを作成する前に、カスタマイズしたリージョンを作成できます。グローバル マネージャ からのリージョンの作成 を参照してください。
    NSX フェデレーション環境の グローバル マネージャ から追加されたグループの場合、リージョンの選択は必須です。 グローバル マネージャ を使用していない場合、このテキスト ボックスは使用できません。
  4. [設定] をクリックします。
  5. [メンバーの設定] ウィンドウで、[グループ タイプ] を選択します。
    グループ タイプ 説明
    汎用

    このグループ タイプがデフォルトの選択になります。汎用グループ定義は、メンバーシップ基準、手動で追加されたメンバー、IP アドレス、MAC アドレス、Active Directory グループの組み合わせで構成できます。

    手動で追加された IP アドレスのメンバーのみを含む汎用グループは、DFW ルールの [適用先] フィールドで使用できません。ルールの作成はできますが、適用されません。

    グループでメンバーシップ基準を定義すると、メンバーは 1 つ以上の基準に従ってグループに動的に追加されます。手動で追加されたメンバーには、セグメント ポート、分散ポート、分散ポート グループ、VIF、仮想マシンなどのオブジェクトがあります。

    IP アドレスのみ

    このグループ タイプには、IP アドレス(IPv4 または IPv6)のみが含まれます。手動で追加された IP アドレスのメンバーのみを含む [IP アドレスのみ] グループは、DFW ルールの [適用先] で使用できません。ルールの作成はできますが、適用されません。

    [IP アドレスのみ] タイプのグループが NSX-T Data Center で認識された後、このグループ タイプを編集して [汎用] にすることはできません。ただし、グループ タイプが [汎用]の場合は、グループ タイプを編集して [IP アドレスのみ] にできます。この場合、IP アドレスのみがグループに保持されます。メンバーシップ基準と他のグループ定義はすべて失われます。

    このグループ タイプは、以前の NSX-T リリースのマネージャ モードの IP セット タグベース基準を持つ NSGroup と機能的に似ています。

    Antrea

    このグループ タイプは、NSX-T 環境に 1 つ以上の Antrea コンテナ クラスタが登録されている場合にのみ使用できます。

    詳細については、Antrea グループAntrea グループの追加を参照してください。

  6. (オプション) [メンバーシップ基準] ページで、[条件の追加] をクリックして、1 つ以上のメンバーシップ基準に基づいてグループにメンバーを動的に追加します。

    メンバーシップ基準には 1 つ以上の条件を指定できます。条件には、同じメンバー タイプを使用することも、異なるメンバー タイプを混在させることもできます。ただし、メンバーシップ基準にメンバー タイプが混在する複数の条件を追加する場合は、いくつかの制限があります。メンバーシップ基準については、グループ メンバーシップ基準の概要を参照してください。

  7. (オプション) [メンバー] をクリックして、グループに静的メンバーを追加します。
    使用可能なメンバー タイプは次のとおりです。
    • [グループ] - NSX フェデレーション を使用している場合は、グローバル マネージャ から作成しているグループに対して選択したリージョンと同等またはそれ以下の範囲を持つメンバーとしてグループを追加できます。NSX フェデレーション のセキュリティを参照してください。
    • [NSX セグメント] - ゲートウェイ インターフェイスに割り当てられた IP アドレスと、NSX ロード バランサの仮想 IP アドレスはセグメント グループ メンバーとして含まれません。
    • [セグメント ポート]
    • [分散ポート グループ]
    • [分散ポート]
    • [VIF]
    • [仮想マシン]
    • [物理サーバ]
    • [クラウド ネイティブ サービス インスタンス]
  8. (オプション) [IP/MAC アドレス] をクリックして、IP アドレスおよび MAC アドレスをグループ メンバーとして追加します。IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、マルチキャスト アドレスがサポートされています。
    [アクション] > [インポート] の順にクリックして、カンマ区切りの IP/MAC 値を含む TXT ファイルまたは CSV ファイルから IP/MAC アドレスをインポートします。
  9. (オプション) [Active Directory グループ] をクリックして、Active Directory グループを追加します。Active Directory のメンバーを持つグループは、Identity Firewall の分散ファイアウォール ルールの [送信元] テキスト ボックスに使用できます。グループには、Active Directory とコンピュート メンバーの両方を含めることができます。
    注: NSX フェデレーション を使用している場合、グローバル マネージャからグループを作成して、Active Directory ユーザー グループを含めることはできません。
  10. (オプション) 説明とタグを入力します。
  11. [適用] をクリックします。
    グループが表示され、メンバーとグループの使用場所を表示するオプションが示されます。