スタンドアロン ESXi ホストを使用する場合、Web ベースの vSphere Web Client を介してホスト仮想マシンにアクセスすることはできません。その場合は、この手順に従って、仮想マシンを NSX-T Data Center 論理スイッチに接続します。

ここで示す例では、app-vm という名前の仮想マシンを app-switch という名前の論理スイッチに接続します。

論理スイッチに接続されている仮想マシンを表す図

前提条件

  • 仮想マシンが、NSX-T Data Center ファブリックに追加したハイパーバイザーでホストされている必要があります。
  • ファブリック ノードが、NSX-T Data Center 管理プレーン (MPA) と NSX-T Data Center 制御プレーン (LCP) に接続できる
  • ファブリック ノードがトランスポート ゾーンに追加されている
  • 論理スイッチが作成されている
  • NSX Manager API にアクセスできる
  • 仮想マシンの VMX ファイルに対する書き込み権限がある

手順

  1. (インストール ベースの)vSphere Client アプリケーションまたはその他の仮想マシン管理ツールを使用して、仮想マシンを編集し、VMXNET 3 イーサネット アダプタを追加します。
    任意のネットワークを選択します。ネットワーク接続は後の手順で変更します。

    ハードウェアの追加ダイアログのスクリーンショット

  2. NSX-T Data Center API を使用して、GET https://<nsx-mgr>/api/v1/fabric/virtual-machines/<VM-ID> API 呼び出しを発行します。
    結果から仮想マシンの externalId を検出します。
    次はその例です。
    GET https://<nsx-mgr>/api/v1/fabric/virtual-machines/60a5a5d5-ea2b-407e-a806-4fdc8468f735
    
    {
      "resource_type": "VirtualMachine",
      "id": "60a5a5d5-ea2b-407e-a806-4fdc8468f735",
      "display_name": "app-vm",
      "compute_ids": [
        "instanceUuid:50066bae-0f8a-386b-e62e-b0b9c6013a51",
        "moIdOnHost:5",
        "externalId:[50066bae-0f8a-386b-e62e-b0b9c6013a51]",
        "hostLocalId:5",
        "locationId:564dc020-1565-e3f4-f591-ee3953eef3ff",
        "biosUuid:4206f47d-fef7-08c5-5bf7-ea26a4c6b18d"
      ],
      "external_id": "50066bae-0f8a-386b-e62e-b0b9c6013a51",
      "type": "REGULAR",
      "host_id": "cb82b0fa-a8f1-11e5-92a9-6b7d1f8661fa",
      "local_id_on_host": "5"
    }
    
    
    
  3. 仮想マシンをパワーオフし、ホストから登録解除します。

    ここに示すように、仮想マシン管理ツールまたは ESXi CLI を使用できます。

    [user@host:~] [vim-cmd /vmsvc/getallvms]
    Vmid    Name             File               Guest OS      Version   Annotation
    5      app-vm   [ds2] app-vm/app-vm.vmx   ubuntuGuest     vmx-08
    8      web-vm   [ds2] web-vm/web-vm.vmx   ubuntu64Guest   vmx-08
    
    [user@host:~] [vim-cmd /vmsvc/power.off 5] 
    Powering off VM:
    
    [user@host:~] [vim-cmd /vmsvc/unregister 5]
    
    
  4. NSX Manager のユーザー インターフェイスから論理スイッチ ID を取得します。
    次はその例です。

    論理スイッチのサマリが表示されている NSX Manager の画面

  5. 仮想マシンの VMX ファイルを修正します。
    [ethernet1.networkName = "<name>"] フィールドを削除し、次のフィールドを追加します。
    • ethernet1.opaqueNetwork.id = "<logical switch's ID>"
    • ethernet1.opaqueNetwork.type = "nsx.LogicalSwitch"
    • ethernet1.externalId = "<VM's externalId>"
    • ethernet1.connected = "TRUE"
    • ethernet1.startConnected = "TRUE"

    次はその例です。

    [OLD]
    ethernet1.pciSlotNumber = "224"
    ethernet1.virtualDev = "vmxnet3"
    ethernet1.networkName = "VM Network"
    ethernet1.addressType = "vpx"
    ethernet1.generatedAddress = "00:50:56:86:7b:d7"
    ethernet1.uptCompatibility = "true"
    ethernet1.present = "TRUE"
    
    
    [NEW]
    ethernet1.pciSlotNumber = "224"
    ethernet1.virtualDev = "vmxnet3"
    ethernet1.addressType = "vpx"
    ethernet1.generatedAddress = "00:50:56:86:7b:d7"
    ethernet1.uptCompatibility = "true"
    ethernet1.present = "TRUE"
    ethernet1.opaqueNetwork.id = "22b22448-38bc-419b-bea8-b51126bec7ad"
    ethernet1.opaqueNetwork.type = "nsx.LogicalSwitch"
    ethernet1.externalId = "50066bae-0f8a-386b-e62e-b0b9c6013a51"
    ethernet1.connected = "TRUE"
    ethernet1.startConnected = "TRUE"
    
    
  6. NSX Manager のユーザー インターフェイスで、論理スイッチ ポートを追加し、仮想マシンの externalId を VIF 接続に使用します。
  7. 仮想マシンを再登録し、パワーオンします。

    ここに示すように、仮想マシン管理ツールまたは ESXi CLI を使用できます。

    [user@host:~] [vim-cmd /solo/register /path/to/file.vmx]
    
    For example:
    [user@host:~] [vim-cmd solo/registervm /vmfs/volumes/355f2049-6c704347/app-vm/app-vm.vmx]
    9
    
    [user@host:~] [vim-cmd /vmsvc/power.on 9] 
    Powering on VM:
    
    

結果

[マネージャ] モードの NSX Manager ユーザー インターフェイスで [ネットワーク] > [論理スイッチ] > [ポート] を選択します。仮想マシンの ExternalID に一致する VIF 接続 ID を探し、管理と操作の状態が Up/Up であることを確認します。

2 台の仮想マシンが同じ論理スイッチに接続され、IP アドレスが同じサブネットで構成されている場合、それらの仮想マシンは互いに ping を送信することができます。

次のタスク

論理ルーターを追加します。

論理スイッチ ポート上でアクティビティをモニターして、問題をトラブルシューティングできます。『NSX-T Data Center 管理ガイド』で「論理スイッチ ポート アクティビティのモニター」を参照してください。