Terraform スクリプトは、NSX Cloud 管理 VNet に作成されたリソース グループに、NSX Manager と CSM のイメージを保存します。

これらのイメージを使用して NSX Manager や CSM を再展開できます。

イメージを再展開するこの方法は、失われた、または使用できない NSX Manager ノードをリカバリする際に役立ちます。ただし、この方法を使用して CSM をリカバリすることはできません。これは、NSX Manager が 3 台のノードのクラスタに展開されており、CSM がこのクラスタに参加していても、CSM が NSX Manager データをレプリケートせず、NSX Manager ノードが CSM データをレプリケートしないためです。CSM をリカバリするには、『NSX-T Data Center 管理ガイド』の「Restore CSM from Microsoft Azure Recovery Services Vault」で説明されている手順を実行します。

1 台の NSX Manager ノードを再展開し、NSX Manager クラスタに接続する

この手順の例を以下に示します。
  • 次の NSX Manager ノードを使用します。
    • Deployment1-NSX-MGR0
    • Deployment1-NSX-MGR1
    • Deployment1-NSX-MGR2
  • NSX Manager ノード Deployment1-NSX-MGR0 が失われました。

1 台の NSX Manager ノードが失われた場合は、機能していない NSX Manager ノードを切り離し、展開のリソース グループ内のイメージを使用して新しい NSX Manager ノードを再展開し、新しく展開した NSX Manager ノードを NSX Manager クラスタに接続します。

次の手順を実行して、NSX Manager ノードの特定例を参照してください。
  1. 機能していない NSX Manager ノードを NSX Manager クラスタから切り離すには、次の操作を行います。
    1. SSH を使用して作業ノードのいずれかにログインし、次の NSX CLI コマンドを実行します。
      Deployment1-NSX-MGR1> detach node <UUID of Deployment1-NSX-MGR0>
    2. NSX Manager クラスタの状態を確認します。2 台の正常なノードの状態が「安定」であると表示されます。
      Deployment1-NSX-MGR1> get cluster status
  2. Microsoft Azure サブスクリプションで新しい NSX Manager ノードを作成するには、次の操作を行います。
    1. [Deployment1-nsx-mgmt-rg] > [Deployment1_nsx_mgr_image] の順に移動します。
    2. [仮想マシンの作成] をクリックして、次の表に指定されているフィールド以外のフィールドに事前選択されている値を受け入れます。
      パラメータ
      基本
      仮想マシン名 任意のわかりやすい名前。
      サイズ 最小要件は、Standard_D4s_v3-4vcpus、16 GB のメモリです。
      認証タイプ SSH
      ユーザー名 デフォルトの NSX Manager ユーザー名 nsxadmin を入力します。
      SSH パブリック キー ソース [既存のパブリック キーの使用] を選択し、クラスタから切り離した NSX Manager ノードのパブリック キーをコピーして貼り付けます。この例では、Deployment1-NSX-MGR0 ノードのパブリック キーです。
      ディスク
      OS ディスク タイプ 標準 HDD
      データ ディスク [新しいディスクの作成と接続] をクリックし、[標準 HDD][ディスク SKU] として選択します。カスタム サイズは 100 GiB にします。
      注: データ ディスク ホストのキャッシュが読み取り/書き込みに設定されていることを確認します。
      ネットワーク
      パブリック IP [新規作成] をクリックし、[割り当て] オプションに [固定] を選択します。
      NIC ネットワーク セキュリティ グループ [詳細] を選択します。
      ネットワーク セキュリティ グループの構成 NSX Manager の Terraform による展開で作成されたネットワーク セキュリティ グループを選択します。このトピックの例では Deployment1-nsx-mgr-sg です。
      詳細
      カスタム データ 以下をコピーして貼り付け、展開のユーザー名とパスワードを使用します。
      #cloud-config
      hostname: ${hostname}
      bootcmd:
      - [cloud-init-per, instance, lvmdiskscan, lvmdiskscan]
      - [cloud-init-per, instance, secondary_partition, /opt/vmware/nsx-node-api/bin/set_secondary_partition.sh]
      chpasswd:
       expire: false
       list:
       - nsxadmin:<pwd>
       - root:<pwd>
      
    3. [確認と作成] をクリックします。

      新しい NSX Manager ノードが展開されます。

    4. 新しく展開された NSX Manager に移動して、プライベート IP アドレスを static に設定します。
  3. 新しく展開された NSX Manager を既存の NSX Manager クラスタに参加させます。
    1. 新しく展開された NSX Manager ノードにログインし、起動して稼働中であることを確認します。次の NSX CLI コマンドを実行し、
      Deployment1-NSX-MGR0> get cluster status
    2. この NSX Manager をクラスタに参加させます。実行中の他の 2 台の NSX Manager ノードのいずれかで取得できるクラスタ ID が必要です。
      Deployment1-NSX-MGR0> join <NSX-MGR0-IP> cluster-id <cluster-id> thumbprint <NSX-MGR0 api thumbprint> username <NSX-MGR0 username> password <NSX-MGR0 password>
    3. 新しい NSX Manager ノードをクラスタに参加させたら、コマンドを実行して、3 台すべてのノードでクラスタの状態を確認します。
      Deployment1-NSX-MGR0> get cluster status