トランスポート ノードとして ESXi クラスタを準備する前に、トランスポート ノード プロファイル (TNP) を作成する必要があります。必要であれば、サブ TNP も作成します。VDS と N-VDS ホスト スイッチの両方がサポートされます。

注: トランスポート ノード プロファイルは、ホストにのみ適用されます。 NSX Edge トランスポート ノードには適用できません。

前提条件

手順

  1. ブラウザから、NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. NSX-T Data Center 3.2.1 以前のバージョン)[システム] → [ファブリック] → [プロファイル] > [トランスポート ノード プロファイル] > [プロファイルの追加] を選択します。
  3. (NSX-T Data Center 3.2.2) [システム] → [ファブリック] → [ホスト] を選択します。
  4. (NSX-T Data Center 3.2.2) [ホスト] ページで、[トランスポート ノード プロファイルの追加] → [トランスポート ノード プロファイル] を選択します。
  5. トランスポート ノード プロファイルを識別する名前を入力します。

    必要に応じて、トランスポート ノード プロファイルについての説明を追加できます。

  6. [適用されたクラスタ] フィールドには、このトランスポート ノード プロファイルを適用したクラスタ名が入力されます。
  7. [ホスト スイッチ] フィールドで、[設定] を選択します。
  8. ホスト スイッチ タイプとして [N-VDS] を選択した場合は、次の手順で説明するフィールドの詳細を入力します。ホスト スイッチ タイプとして [VDS] を選択している場合は、次の手順に進みます。
    オプション 説明
    名前 NVDS スイッチの名前を入力します。
    タイプ 構成されているスイッチのタイプを指定します。
    モード
    次のオプションのいずれかを選択します。
    • 標準:NSX-T Data Center によってサポートされているすべてのハイパーバイザーで使用可能な標準モードです。
    • ENS 割り込み:拡張データパス モードのバリアントです。
    • 拡張データパス:ネットワーク パフォーマンスの高速化を実現するモードです。このモードを有効にするには、ノードで VMXNET3 vNIC が有効になっているネットワーク カードを使用する必要があります。KVM、NSX Edge ノード、パブリック ゲートウェイではサポートされません。サポートされているハイパーバイザーは ESXi です。ESXi バージョン v6.7 U2 以降をおすすめします。
    トランスポート ゾーン

    関連付けられているホスト スイッチで認識されているトランスポート ゾーンが表示されます。トランスポート ノード プロファイル内にある N-VDS で認識されていないトランスポート ゾーンは、追加できません。

    NIOC プロファイル ドロップダウン メニューから NIOC プロファイルを選択します。

    トラフィック リソース用にプロファイル内で指定した帯域幅の割り当てが適用されます。

    アップリンク プロファイル ドロップダウン メニューから既存のアップリンク プロファイルを選択するか、アップリンクのカスタム プロファイルを作成します。

    デフォルトのアップリンク プロファイルも使用できます。

    トランスポート ノード上の複数の N-VDS ホスト スイッチは、同じ VLAN セグメントまたは VTEP プールに属している場合も、別の VLAN セグメントまたは VTEP IP プールに属している場合もあります。

    異なる N-VDS ホスト スイッチに異なるトランスポート VLAN セグメントを構成すると、アンダーレイの追加トラフィックを分離できます。

    LLDP プロファイル デフォルトでは、NSX-T は LLDP ネイバーから LLDP パケットの受信のみを行います。

    ただし、LLDP パケットを LLDP ネイバーに送信し、LLDP ネイバーから LLDP パケットを受信するように NSX-T を設定できます。

    IP の割り当て [DHCP を使用][IP プールを使用]、または [静的 IP のリストを使用] を選択して、IP アドレスをトランスポート ノードのトンネル エンドポイント (TEP) に割り当てます。

    IP の割り当てに [IP プールを使用] を選択した場合は、トンネル エンドポイントに使用できる IP プール名と IP アドレスの範囲を指定します。

    チーミング ポリシー アップリンク マッピング

    選択した NSX-T アップリンク プロファイルで定義されているアップリンクを物理 NIC とマッピングします。マッピングに表示されるアップリンクの数は、アップリンク プロファイルの構成によって異なります。

    たとえば、upink-1(アクティブ)の行で、[物理 NIC] 列に移動して編集アイコンをクリックし、物理 NIC の名前を入力して、uplink-1(アクティブ)とのマッピングを完了します。同様に、他のアップリンクのマッピングを完了します。

    物理 NIC のみの移行

    このフィールドを設定する前に、次の点を考慮してください。

    • 定義されている物理 NIC が使用済み NIC であるか、使用されていない NIC であるかを確認します。
    • ホストの VMkernel インターフェイスを物理 NIC とともに移行する必要があるかどうかを判断します。

    フィールドを次のように設定します。

    • VSS スイッチまたは VDS スイッチから N-VDS スイッチに物理 NIC のみを移行する場合は、[物理 NIC のみの移行] を有効にします。

    • 使用済みの物理 NIC と関連付けられた VMkernel インターフェイス マッピングを移行する場合は、[物理 NIC のみの移行] を無効にします。VMkernel インターフェイスの移行マッピングが指定されている場合は、使用されていない、または使用可能な物理 NIC が N-VDS スイッチに接続されます。

    複数のホスト スイッチを使用しているホストで、次の操作を実行します。
    • すべてのホスト スイッチで物理 NIC のみを移行する場合は、物理 NIC を 1 回の操作で移行できます。
    • VMkernel インターフェイスを移行するホスト スイッチと、物理 NIC のみを移行するホスト スイッチが混在している場合は、次の操作を実行します。
      1. 最初の操作で、物理 NIC のみを移行します。
      2. 次の操作で、VMkernel インターフェイスを移行します。[物理 NIC のみの移行] が無効になっていることを確認します。
    物理 NIC のみの移行と VMkernel インターフェイスの移行は、複数のホストで同時にサポートされません。
    注: 管理ネットワークの NIC を移行するには、関連付けられた VMkernel ネットワークのマッピングを構成し、 [物理 NIC のみの移行] を無効のままにします。管理 NIC のみを移行する場合、ホストの接続は切断されます。

    詳細については、VMkernel の N-VDS スイッチへの移行を参照してください。

    インストール用のネットワーク マッピング

    [設定] をクリックして、[追加] をクリックします。

    VLAN セグメント マッピングに VMkernel アダプタまたは物理アダプタを追加して、 [適用] をクリックします。
    • [VMkernel アダプタ] ドロップダウン メニューから、VMkernel アダプタを選択します。
    • [VLAN セグメント] ドロップダウン メニューから VLAN セグメントを選択します。

    NSX Manager により、VMkernel アダプタが N-VDS 上のマッピングされた VLAN セグメントに移行されます。

    注意: 管理 NIC が接続されていた VLAN と同じ VLAN にセグメントが接続されていて、そこに管理 NIC および管理 VMkernel インターフェイスが移行されることを確認します。vmnic <n> および VMkernel <n> が異なる VLAN に移行された場合は、ホストとの接続が切断されます。
    注意: 固定された物理 NIC の場合は、物理 NIC から VMkernel インターフェイスへのホスト スイッチのマッピングが、トランスポート ノード プロファイルで指定されている構成と一致することを確認します。検証手順の一環として、 NSX-T Data Center はマッピングを検証します。検証が成功すると、VMkernel インターフェイスが正常に N-VDS スイッチに移行したことになります。VMkernel インターフェイスを N-VDS スイッチに移行すると、 NSX-T Data Center にホスト スイッチのマッピング構成が保存されなくなるため、アンインストール用のネットワーク マッピングも構成する必要があります。このマッピングが構成されていない場合は、VSS スイッチまたは VDS スイッチに移行し直した後に、vSAN などのサービスとの接続が切断されることがあります。

    詳細については、VMkernel の N-VDS スイッチへの移行を参照してください。

    アンインストール用のネットワーク マッピング

    [設定] をクリックします。

    アンインストール中に N-VDS スイッチに接続された VMkernel の移行を元に戻すには、VSS または VDS のポート グループに VMkernel をマッピングして、VMkernel を移行し直す VSS または VDS 上のポート グループを NSX Manager が認識できるようにします。VDS スイッチの場合は、ポート グループのタイプが短期であることを確認します。

    アンインストール中に、vSphere Distributed Switch (VDS) に作成された NSX-T ポート グループに接続されている VMkernel の移行を元に戻すには、VSS または VDS のポート グループに VMkernel をマッピングして、VMkernel を移行し直す VSS または VDS 上のポート グループを NSX Manager が認識できるようにします。VDS スイッチの場合は、ポート グループのタイプが短期であることを確認します。

    vmknic を PortGroup マッピングに追加して、 [適用] をクリックします。
    • [VMkernel アダプタ] フィールドに、VMkernel アダプタ名を入力します。
    • [PortGroup] フィールドに、短期タイプのポートグループ名を入力します。
    物理 NIC をアップリンク プロファイル マッピングに追加して、 [適用] をクリックします。
    • [物理 NIC] フィールドに物理 NIC 名を入力します。
    • [アップリンク] フィールドにアップリンク名を入力します。
    注意: 固定された物理 NIC の場合は、物理 NIC から VMkernel インターフェイスへのトランスポート ノード プロファイルのマッピングが、ホスト スイッチで指定されている構成と一致することを確認します。VMkernel インターフェイスを N-VDS スイッチに移行すると、 NSX-T Data Center にホスト スイッチのマッピング構成が保存されなくなるため、アンインストール用のネットワーク マッピングを構成する必要があります。このマッピングが構成されていない場合は、VSS スイッチまたは VDS スイッチに移行し直した後に、vSAN などのサービスとの接続が切断されることがあります。

    詳細については、VMkernel の N-VDS スイッチへの移行を参照してください。

  9. ホスト スイッチ タイプとして [VDS] を選択して、スイッチの詳細を入力します。vCenter Server 内の VDS スイッチの一部になっている場合は、同じ VDS スイッチを使用して複数のトランスポート ノードまたはクラスタに NSX-T Data Center を構成できます。
    オプション 説明
    vCenter Server vCenter Server の順に選択します。
    タイプ ホストで構成されるスイッチ タイプを指定します。
    モード
    次のオプションのいずれかを選択します。
    • 標準:NSX-T Data Center によってサポートされているすべてのハイパーバイザーで使用可能な標準モードです。
    • ENS 割り込み:拡張データパス モードのバリアントです。
    • 拡張データパス:ネットワーク パフォーマンスの高速化を実現するモードです。このモードを有効にするには、ノードで VMXNET3 vNIC が有効になっているネットワーク カードを使用する必要があります。KVM、NSX Edge ノード、パブリック ゲートウェイではサポートされません。サポートされているハイパーバイザーは ESXi です。ESXi バージョン v6.7 U2 以降をおすすめします。
    VDS

    選択した vCenter Server に作成された VDS を選択します。

    トランスポート ゾーン

    関連付けられているホスト スイッチで認識されているトランスポート ゾーンが表示されます。ホスト スイッチで認識されていないトランスポート ゾーンは追加できません。

    アップリンク プロファイル ドロップダウン メニューから既存のアップリンク プロファイルを選択するか、アップリンクのカスタム プロファイルを作成します。
    注: NSX-T Data Center アップリンク プロファイルと VDS スイッチに入力されている MTU 値が少なくとも 1600 に設定されていることを確認します。VDS スイッチの vCenter Server の MTU 値がアップリンク プロファイルに入力された MTU 値よりも低い場合、 NSX-T Data Center にエラーが表示され、 vCenter Server に適切な MTU 値を入力するように求められます。

    デフォルトのアップリンク プロファイルも使用できます。

    注: アップリンク プロファイルで定義されたリンク集約グループを VDS アップリンクにマッピングすることはできません。
    IP の割り当て トランスポート ノードのトンネル エンドポイント (TEP) に IP アドレスを割り当てるには、[DHCP を使用] または [IP プールを使用] を選択します。

    IP の割り当てに [IP プールを使用] を選択した場合は、トンネル エンドポイントに使用できる IP プール名と IP アドレスの範囲を指定します。

    サブトランスポート ノード プロファイル (サブ TNP)

    (NSX-T Data Center 3.2.2) [設定] をクリックします。
    [サブトランスポート ノード プロファイル] ウィンドウで次の詳細を入力し、 [サブトランスポート ノード プロファイルの追加] をクリックします。
    • サブ TNP の名前を入力します。
    • サブ TNP の VDS スイッチを選択します。
    • アップリンク プロファイルを選択します。
    • IP アドレスの割り当てを選択します。DHCP または IP プールを使用します。
    • NSX-T アップリンクを VDS リンクにマッピングします。
    • [追加] をクリックします。
    • [適用] をクリックします。
    チーミング ポリシー スイッチ マッピング

    VDS のアップリンクを使用して NSX-T でアップリンク プロファイルをマッピングする前に、VDS スイッチにアップリンクが構成されていることを確認します。

    VDS スイッチのアップリンクを構成または表示するには、vCenter ServervSphere Distributed Switch の順に移動します。[アクション]、[設定]、[設定の編集] の順にクリックします。

    選択した NSX-T アップリンク プロファイルで定義されているアップリンクを VDS アップリンクとマッピングします。マッピングに表示される NSX-T アップリンクの数は、アップリンク プロファイルの構成によって異なります。

    たとえば、upink-1(アクティブ)の行で、[物理 NIC] 列に移動して編集アイコンをクリックし、VDS アップリンクの名前を入力して、uplink-1(アクティブ)とマッピングします。同様に、他のアップリンクのマッピングを完了します。

    注: VDS スイッチの場合、アップリンク/LAG、NIOC プロファイル、LLDP プロファイルは vSphere ESXi ホストでのみ定義できます。これらの構成は NSX Manager で使用できません。また、ホスト スイッチが VDS スイッチの場合、インストールおよびアンインストールに使用するネットワーク マッピングを NSX Manager で構成することはできません。VDS スイッチの VMkernel アダプタを管理するには、 vCenter Server に移動し、VMkernel アダプタを分散仮想ポート グループまたは NSX ポート グループに接続します。
  10. [追加] をクリックして、構成を完了します。

次のタスク

既存の vSphere クラスタにトランスポート ノード プロファイルを適用します。トランスポート ノードとしての ESXi クラスタ ホストの準備 を参照してください。