分散ファイアウォール (DFW) フィルタのエクスポート バージョンは、vNIC のプロパティです。一部の移行を開始する前に、移行するすべての仮想マシンの vNIC に対して、DFW フィルタのエクスポート バージョンを 1000 に設定する必要があります。
次の状況では、この構成変更を行う必要があります。
- リフトアンドシフト移行を行っています。
- インプレース移行を行っており、一部の NSX-V ホストから NSX-T ホストに仮想マシンを手動で移行する必要があります。次の手順を実行して、仮想マシンを移行する前にそれらの NSX-V ホストのみのエクスポート バージョンを変更します。
手順
- 移行する仮想マシンに基づいて、仮想マシンが実行されているホストを決定します。
- 以下の手順 3 または手順 4 のいずれかを実行します。
- ホストごとに、次の手順を実行して、必要に応じてすべての仮想マシン vNIC の DFW フィルタのエクスポート バージョンを更新します。
注:
https://github.com/dixonly/samples では、スクリプト
updateDfwFilters.py が出力され、オプションで、特定のクラスタまたはすべてのクラスタ内のすべての仮想マシンの vNIC の DFW フィルタのエクスポート バージョンが更新されます。移行する仮想マシンの数が多い場合は、スクリプトを使用すると時間を節約できます。
- コマンドライン インターフェイスにログインします。
- すべての仮想マシン vNIC の DFW フィルタ名を取得します。次はその例です。
[root@esxi:~] vsipioctl getfilters | grep "Filter Name" | grep "sfw.2"
Filter Name: nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2
Filter Name: nic-2112467-eth1-vmware-sfw.2
Filter Name: nic-2112467-eth2-vmware-sfw.2
- フィルタごとに、エクスポート バージョンを取得します。次はその例です。
[root@esxi:~] vsipioctl getexportversion -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2
Current export version: 500
- バージョンが 1000 でない場合は、1000 に設定します。次はその例です。
[root@esxi:~] vsipioctl setexportversion -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2 -e 1000
- エクスポート バージョンが更新されていることを確認します。次はその例です。
[root@esxi:~] vsipioctl getexportversion -f nic-2112467-eth0-vmware-sfw.2
Current export version: 1000
- 手順 1 でメモしたホストに基づいて、ホストを含むクラスタを決定します。クラスタごとに、次の手順を実行します。
vSphere Client から、
の順に移動します。クラスタを選択して、
の順にクリックします。ファイアウォールを無効にした後、
の順にクリックします。