等価コスト マルチパス (ECMP) ルーティング プロトコルは Tier-0 論理ルーターにアップリンクを追加することで North および South の通信帯域幅を増やし、NSX Edge クラスタ内の各 Edge ノードに対して構成されます。ECMP ルーティング パスはトラフィックの負荷を分散し、失敗したパスに対するフォールト トレランスを提供します。
ECMP を使用するには、Tier-0 論理ルーターをアクティブ/アクティブ モードにする必要があります。最大 8 つの ECMP パスがサポートされます。NSX Edge での ECMP の実装は、プロトコル番号、送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポートと宛先ポートの 5-tuple に基づいています。ECMP パス間でデータを転送するアルゴリズムはラウンド ロビン方式ではありません。そのため、一部のパスで他のパスよりも多くのトラフィックが発生することがあります。プロトコルが IPv6 で、IPv6 ヘッダーに複数の拡張ヘッダーがある場合、ECMP は送信元アドレスと宛先アドレスにのみ基づきます。
たとえば、上記のトポロジでは、2 ノード NSX Edge クラスタで 1 台の Ttier-0 論理ルーターがアクティブ/アクティブ モードで実行されています。2 個のアップリンク ポートが 各 Edge ノードに 1 個ずつ構成されています。
North バウンド ECMP ルーティング
North バウンド ECMP ルーティングを使用するときに最適なネットワーク パフォーマンスを得るには、Tier-1 と Tier-0 を次のように構成することをお勧めします。
[ケース 1:]Tier-1 を Tier-0 に接続し、両方の Tier ルーターに同じ Edge クラスタを選択します。これにより、Tier-1 から Tier-0 までのすべてのトラフィックがすべてのアップリンクに均等に分散されます。
[ケース 2:]Tier-0 の追加アップリンクを作成します。これにより、Tier-0 アップリンクの使用が多様化され、単一のアップリンクが過負荷にならないようにします。
Tier-0 クラスタ(Tier-1 の ECMP で使用)の Edge ノードの数は、Tier-0 アップリンク(Tier-0 の ECMP で使用)の数と同じにすることはできません。これにより、ネットワーク全体でトラフィックがよりバランスよく分散され、ネットワーク全体の効率が向上します。