Microsoft Azure サブスクリプションで NSX Cloud コンポーネントを展開する Terraform スクリプトは、Microsoft Azure Recovery Vault Services を使用してバックアップ ポリシーを作成し、3 台すべての NSX Manager ノードを定期的にバックアップします。

1 台のノードのみをバックアップする場合は、必要に応じてポリシーを編集できます。次の手順では、3 台すべての NSX Manager ノードをバックアップすることを前提としています。

Microsoft Azure サブスクリプションの管理 VNet に展開された NSX Manager アプライアンスをリストアする場合は、次のオプションを使用できます。
  • OS ディスクを使用して NSX Manager をリストアする
  • 新しい NSX Manager 仮想マシンを作成して、1 台の NSX Manager ノードをリストアする
  • 3 台の新しい NSX Manager 仮想マシンを作成して、3 台すべての NSX Manager ノードをリストアする

OS ディスクを使用して NSX Manager をリストアする

  1. Microsoft Azure サブスクリプションで、バックアップ画面に移動して、NSX Manager 仮想マシンの使用可能なすべてのバックアップを表示します。たとえば、[<deployment_prefix>-nsx-mgmt-rg] > [<deployment_prefix>-nsx-mgr0] > [左側のパネルの [運用]] > [バックアップ] の順に移動します。
  2. [仮想マシンのリストア] をクリックし、リストア ポイントを選択します。
  3. [仮想マシンのリストア] で、[構成のリストア] の下にある [新規作成] を選択し、[リストア タイプ][ディスクのリストア] を選択します。

    NSX Cloud 管理 VNet の情報が自動入力されます。

  4. [リストア] をクリックします。
  5. リストアされた OS ディスクは、NSX Manager 仮想マシンと同じリソース グループに保存されます。このディスクには、[<deployment_prefix>-nsx-mgr0-<original OS disk name>-<backup timestamp>] のように名前が付けられます。たとえば、mynsxmgr-osdisk-20201022-191737 のような名前になります。
  6. [<deployment_prefix>-nsx-mgr] > [ディスク] > [OS ディスクのスワップ] の順に移動して、以前の NSX Manager ディスクを新たにリストアしたディスクにスワップします。

新しい NSX Manager 仮想マシンを作成して、1 台の NSX Manager ノードをリストアする

この NSX Manager ノードは、プライベート IP アドレスを保持したまま、新しい仮想マシンにリストアできます。最初に OS ディスクをリストアし、ディスクを使用してテンプレートを作成して、NSX Manager のプライベート IP アドレスを保持したまま、新しい仮想マシンを展開できるようにします。

  1. Microsoft Azure サブスクリプションで、バックアップ画面に移動して、NSX Manager 仮想マシンの使用可能なすべてのバックアップを表示します。たとえば nsx-mgr0 ノードが破損し、バックアップからリストアする場合は、[<deployment_prefix>-nsx-mgmt-rg] > [<deployment_prefix>-nsx-mgr0] > [左側のパネルの [運用]] > [バックアップ] の順に移動します。
  2. [仮想マシンのリストア] をクリックし、リストア ポイントを選択します。
  3. [仮想マシンのリストア] で、[構成のリストア] の下にある [新規作成] を選択し、[リストア タイプ][ディスクのリストア] を選択します。

    NSX Cloud 管理 VNet の情報が自動入力されます。

  4. [リストア] をクリックします。
  5. リストアされた OS ディスクは、NSX Manager 仮想マシンと同じリソース グループに保存されます。このディスクには、[<deployment_prefix>-nsx-mgr>[0,1,2]-<original OS disk name>-<backup timestamp>] のように名前が付けられます。たとえば、mynsxmgr-osdisk-20201022-191737 のような名前になります。
  6. リソース グループから既存の NSX Manager エンティティを削除します。
    • NSX Manager 仮想マシン
    • NSX Manager NIC およびパブリック IP アドレス
      注: NSX Manager のパブリック IP アドレスを保持する場合は、既存の NSX Manager NIC を新しい NSX Manager 仮想マシンに再割り当てします。この場合、NSX Manager NIC は削除しないでください。NSX Manager NIC が使用できず、削除する必要がある場合は、新しい NSX Manager 仮想マシンに新しい NIC と新しいパブリック IP アドレスを割り当てます。
    • NSX Manager OS ディスク
    • NSX Manager データ ディスク
  7. Vault から作成された OS ディスク リストアに移動します。

    [<deployment_prefix>-nsx-vault] > [バックアップ項目(左側のパネル メニューの [保護項目] の下)] > [Azure 仮想マシン] > [<deployment_prefix>-nsx-mgr<[0,1,2]>] > [すべてのジョブの表示] の順に移動します。

  8. [リストア] 操作で CSM 仮想マシンをクリックします。これは、最近リストアされた OS ディスクです。[テンプレートの展開] をクリックします。
  9. 新しい NSX Manager 仮想マシンに必要な情報を更新します。
  10. [テンプレートの編集] をクリックし、プライベート IP アドレスの割り当て方法を static に変更して、NSX Manager アプライアンスの既存のプライベート IP アドレスを指定します。次はその例です。
       "resources": [
            <...>,
            {
              <...>,
                    "ipConfigurations": [
                        {
                            "properties": {
                                "privateIPAllocationMethod": "Static",
                                "privateIPAddress": "192.168.43.11"
                                <...>},
             <...>
  11. テンプレートを保存し、使用条件に同意して [取得] をクリックします。

    新しい NSX Manager 仮想マシンが展開され、以前の NSX Manager 仮想マシンと同じ IP アドレスが保持されます。

  12. NSX Manager クラスタが健全な状態に戻っていることを確認します。SSH を使用していずれかの NSX Manager ノードにログインし、NSX CLI コマンド get cluster status を使用すると、クラスタの状態を確認できます。また、NSX Manager ユーザー インターフェイスで [システム] > [アプライアンス] の順に選択して、クラスタの状態を確認することもできます。

3 台すべての NSX Manager ノードをリストアする

クラスタ内の 3 台すべての NSX Manager ノードをリストアする必要がある場合は、新しい NSX Manager 仮想マシンを作成して、1 台の NSX Manager ノードをリストアするに記載されている手順に従って各ノードをリストアし、クラスタの状態を確認します。