Antreaコンテナ クラスタを破棄するか、deregisterjob.yaml ファイルを実行する前に Antrea-NSX インターワーキング アダプタを削除すると、一部の Antrea データが NSX インベントリに保持されます。

このドキュメントの手順を使用して、NSX から Antrea データをクリーンアップできます。

VMware Container Networking™ with Antrea™ バージョン 1.7.0 以降では、antreansxctl コマンドライン ユーティリティは、NSX インベントリに残っている Antrea データをクリーンアップする cluster-cleanup コマンドを提供します。antreansxctl ユーティリティは、Linux 専用の実行ファイルです。したがって、このユーティリティを実行するには Linux マシンが必要です。

この cluster-cleanup コマンドの使用方法については、『VMware Container Networking with Antrea インストール ガイド』の antreansxctl コマンドラインのドキュメントを参照してください。

1.7.0 より前の VMware Container Networking™ with Antrea™ バージョンでは、antreansxctl コマンドライン ユーティリティは使用できません。その場合は、次の手順で説明するように curl コマンドを実行できます。curl コマンドは、NSX API を呼び出して、残っている Antrea データを NSX インベントリから削除します。

前提条件

  • NSX Enterprise Admin ユーザーのユーザー名とパスワードが必要です。
  • NSX Manager ユーザー インターフェイスと API に接続できる必要があります。

手順

  1. NSX Manager ユーザー インターフェイスで、Antrea コンテナ クラスタのパスを検索します。
    1. ブラウザから、NSX Manager (https://nsx-manager-ip-address) にログインします。
    2. [インベントリ] > [コンテナ] > [クラスタ] の順に移動します。
    3. 削除するクラスタを展開し、[パス] フィールドの横に表示されたテキストをコピーします。
      例:
      NSX Manager ユーザー インターフェイスで、コンテナ クラスタのパスがハイライト表示されています。
  2. コマンド ラインから次の curl コマンドを実行して、Antrea コンテナ クラスタを削除します。
    curl -k -u '{AdminUserName}:{AdminPassword}' \
     -X DELETE -H "X-Allow-Overwrite: true" \
     https://{NSX-Mgr-IP}/policy/api/v1{Path}?cascade=true
    コマンドの説明:
    • {AdminUserName}{AdminPassword}{NSX-Mgr-IP}NSX 環境に適用可能な実際の値に置き換えます。
    • {Path} を手順 1 でコピーしたテキストに置き換えます。
    次はその例です。
    curl -k -u 'Admin:Password123' \
     -X DELETE -H "X-Allow-Overwrite: true" \
     https://192.168.1.1/policy/api/v1/infra/sites/default/enforcement-points/default/cluster-control-planes/cluster-sales?cascade=true